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馴染みの谷の奥に咲く可愛らしい花が、もう咲いてるだろうと思い谷を訪ねた。谷の入り口付近の草むらには、オオハンゲの花から伸びるアンテナの数が少し増えていた。渓流に沿う山道を進むと、ウリノキの咲いてた花は終わり、次のつぼみが開花を待つばかり。ガタガタの山道には、テイカカズラの花が散り敷かれている所があった。渓流は入梅の雨で水が少し増えた。小滝の懸かる濡れた大岩で、一服しようとしていたらサンコウチョウがお出まし。長い尾羽のオスが目の前を横切って飛んだ。一瞬だったが久々に間近に見られて嬉しい。望遠付きのデジカメを持っていたら夢中になるところだ。少し汗ばむが渓流は涼しい風が吹く。沢の中にこの時季見かける白い5弁花の落花は何だろうと前々から思っていたが、後で調べるとモッコクの花の様だ。今度は本体を見なくては。ホイリー ホイリー ホイ ホイ ホイ ホイ ホイ とサンコウチョウのさえずりを聞きながら、ガタガタの山道を谷の奥へと上がった。お目当ての薄ピンク色してフリルの付いた可愛い花は… 時すでに遅し。散ってしまったのか花の跡形すらない。小さなつぼみを見て13日目。今年も見逃した。梅雨に掛かる時季なのでタイミングがむずかしい。花を見たのは10年近く前のこと。また来年だ。谷の奥の滝の上ではオオルリの歌声が繰り返されて、今日のなぐさめ。
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