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倉吉での夜勤明け、津山に戻ると早朝の那岐連山に笠雲が掛かっていた。那岐連山の麓の那岐池と塩出池に足を伸ばして、水面に映る笠雲を被った那岐連山を眺めた。青空に映えてきれいだった。帰り道、やまなみ街道の途中から久々に血洗の滝に向かった。赤磐市最北部、是里地区の山中深くにある滝。田んぼの脇の駐車場にクルマを止めて、血洗の滝の標識に沿って滝に向かう。今まで二度ほど訪れているはずだが、滝付近の様子はすっかり忘れていた。舗道から階段道を谷へと下りると血洗瀧神社の石鳥居。ウバユリが何本もあり実を付けていた。わきには静まる血洗池。その黒味を帯びた水面に、朝の陽を浴びた木々の緑が映り込み、その眺めに見入ってしまった。池に注ぐ流れの奥には岩壁を落ちる血洗滝が見える。血洗龍神社の祠は見当たらず、台座にシートが被せてあった。舗道から谷底の神社境内には木組みの滑り台みたいなスロープが作られていて、枠付きの台車もある。祠再建の為の資材運搬に使われるものと思った。紙垂を乗せた台にお賽銭が供えてあったので、お詣りして御神体の滝へ行く。暗い印象の滝としか憶えてなかったが、朝の木漏れ日が滝に差し込みいい感じだった。11メートル程の高さとされる滝の水は、涸れたことがないと云われているらしい。岩に座って流れ落ちる滝をゆっくり眺めた。滝の岩壁にはイワタバコの葉も付いていた。後々知ったところでは、滝の岩壁は三億年程も前の太古の地層が出ているものらしく、駐車場付近の舗道べりに見る岩壁もそうらしい。わりと身近に思ってた場所は、凄い場所だった。滝に挨拶して舗道に上がり、血洗の滝の本滝下からは見えない上の滝を見に行く。舗道から木の柵をまたいで滝の上の切り岸に行くと、本滝の上にある淵に急流となって流れ落ちる滝が見下ろせた。血洗の滝にこんな滝が隠されていたのか! と思った。用心して岩を下り上の滝の滝壺に降りた。本滝の滝口から眺める上の滝は、小ぶりな滝ながら岩をえぐった滝壺を持ちなかなか良かった。血洗の滝はまた訪ねたくなる滝だ。
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