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実家では日川白鳳の出荷が始まりました。
皆さんの街のスーパーにも、露地ものが並びはじめたでしょうか。
昨日まで気温の高い日が続いたので、実家のはちょっと過熟（かじゅく）ぎみみたい。
みたい、というのは諸般の事情で、私は出荷にあまり参加できないからです。
残念ですが、それ以外のお仕事を頑張りましょう…とはいえブドウの摘粒（てきりゅう）もほぼ終わってるし、しばらく畑仕事はペースダウンかな。
今回の作業
□ブドウの消毒�� 棚上散布
【過熟】
果物が熟しすぎた状態。ウチの共選所では「没収」という扱いになり、出荷したのにお金にならない。悲しい…。
収穫してから市場に出るまで、だいたい3日かかるそうなので、それを見越して完熟より早めに収穫するのだが、急に気温が上がったりすると熟度がいきなり上がって収穫が間に合わなくなる。一昨年（2022）がひどくて、県産品の市場評価が下がってしまったらしい。
余談だが、会話ではどう聞いても「かじく」と聞こえる。
成果品にはならないが、完熟なのでご近所や親戚に配ると喜ばれる。「ハネだし品」として安く売ることもあるんじゃないかな。美味しいよ！
【ブドウ消毒の棚上散布（たなうえさんぷ）】
2回目のジベが終わると、病害虫からブドウを守るために笠をかけます。笠かけ以後の消毒はブドウ棚の上から行い、これを棚上散布といいます。
ちょうど梅雨の時期、晴れれば気温も上がるため、カビ系の病気が出やすく木が弱ってしまうんです。そうすると虫もつきやすくなります。
これを予防するために使うのが「ボルドー液」。ワインじゃないよ農薬だよ(笑) 調べたら、大もとはフランスで120年前に開発されたものらしい。意外と歴史があったのね。木を元気にする効果もあるので欠かせない作業。
【シャインマスカットの摘粒】
大きくなってきたブドウの粒を間引く作業。講習会にも行ったけど、難しくて自分は未だやらせてもらえない…ゆえに解説は無理。
写真左
収穫時期を迎えた日川白鳳。袋をめくって、ヘタの周りの緑色が抜けていれば収穫OK。脚立に登って袋をめくってはまだだった、を何回か繰り返すので地味に大変。ウチは畑が小さいからいいけど、大きな農家さんはどうしてるんだろ。
写真中
ブドウ棚を上から見たところ。真ん中の大きな支柱はただの目印で、実は棚を吊る役には立っていない。最初はその目的で建てたんだろうけど、倒すのも面倒だし放っておく。
写真右
摘粒が終わるとシャインには袋をかける（黄緑の）。巨峰に比べて一手間多いけど、そのぶん単価が高いから（笑）農家は頑張っちゃうよ。手前のブドウ棚の屋根がぬけたように見える所は、棚上散布のための穴。脚立をかけ、ここからヨイショと体を出して消毒します。
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