最後の晩餐

理由あって家人のいない日が１ヶ月続いた

当初、私と娘には相当の危機感が有り、お互いの予定や家事の分担を相談していた。
バイトで夜遅く帰ってくる娘は、洗濯・掃除が担当で、私は専ら食事と猫の世話。
生協の宅配、産地直送の野菜　冷蔵庫はパンパンだ。毎日の献立は、如何にして腐らすことなく食材を消費するか・・・だった。
足の速い野菜は専ら「お鍋」その後は「野菜炒め」で対応したが根菜類が残りだした。その内面倒になり麺類、カレー、丼物が増えだした。
ごみの日、不燃物の日、回覧板、ペットトイレの掃除、風呂・・・etc
何もしない娘に苛立つ！
２週間で親子の間は犬猿の仲になり「親の罵倒に娘の不貞腐れ」と言う構図ができあがる。怒りを娘に向けることしか出来ない父親は酒をあおり次第に話すことをやめてゆく！嗚呼・・・悲しき家族

昨日、娘と最後の晩飯を無言で食べた。
疲れた私は寝込んでしまったが、知らぬ間に娘が後片付けをしていた。

そして今日帰ってくる家人

心置きなく山に行けるなぁ