城ケ崎門脇崎燕島にはこのポセイドンの名が記されたルートがあります。瑞籬にもポセイドンがありますが、今回登ったのは城ケ崎のポセイドンです。当日の行動は下記動画にまとめました。記録を書く時間がなかなか取れないので今後の山行は動画→日記で備忘しておきたいと思います。
城ケ崎に来るたびにいつか登りたいと想い続けていました。
ポセイドンの素晴らしさは登攀グレードとは別次元のものだと思っています。先ずルート名が素晴らしい。
ルート名がこれほど”そのものの”実体を表している例はあまりありません。
そして潮汐、潮流、気圧変化による波高さ等海況に影響を受けるスイムピッチの存在がポセイドンをより魅力的にしています。
波が高ければ高いほど、潮流が速ければ速いほど取り付きの障壁が高まり、「ポセイドンの頂点にたちたい!」という想いが強くなるのです。
ポセイドンはテラスもバンドもない取り付きに波に晒されながら水圧に耐え、ワンハンドでクラックにマスターをセット後ビレイポイントを構築して漸くクライミングがスタートします。
海面から空に一直線に貫くクラックはとても美しく、海から仰ぎ見る天空は神々しささえ感じます。
ロケーションが最高に素晴らしい!
昨日はこのポセイドンの視察に行ってきました。冒険的要素に溢れている為、アクティビティに最高の一本だと感じました。
地形的に海流が複雑で、取り付くまでに海難事故が想起される為、保科氏が1987年に初登して以降、再登者は少ないと聞いていました。
当日の天候、潮汐、岩のコンディションの3条件が揃って取り付けるルートだと今回改めて痛感しました。
天気は快晴、気温29度夏日で当日の天候はクリア。
潮汐は中潮タイド満潮152cm/干潮51cmで潮の上げ下げが大きいものの入水可能と判断。台風14号の南ウネリ影響があり、潮が動く下げ局面では入水ポイントは轟音とともに砕け散る白波が消える事はなく、セット間隔を緻密に計測する必要がありました。スイムパートは計算上最高のタイミングでクリアできたと思います。
ただ前日30ミリを超える降水量があった為クラック内部がびしょ濡れでジャムが決まらずフリーは諦め、フェイスのカチを拾いながら不自然なカムエイドに切り替えましたが妙な態勢から繰り出すムーブでパンプ(泣)超絶苦しい登攀となってしまいました(汗)
フェイスは乾き始めていたし、全く問題ないグレードだったので舐めていた事は否めません。ドライであれば外傾したフレアードスローパーに加重を与えることは容易ですがクラック内部から染み出してくる雨水にレイバックポジションが1ミリも起こせず難儀してしまいました。
朝イチ山ノ井泰史さん、妙子さんご夫妻とお会いし、昼の離水に合わせて観に来て頂いたのに、グダグダのクライミング!なんということでしょう(泣)
対岸から終始頂いた山ノ井さんのガンバコールが無ければ途中で辞めていたかもしれません。感謝しています。
コンディションの良い時にリベンジします。スタッフFJMが(笑)
そんな1日でしたが、スイムパートの手順、ビレイポイントの精査、カム番手&ラペル支点把握ができたのでアクティビティ開催の最低限の下見はできたと思います。
得体の知れない物は楽しいですね🌟
ポセイドン【完】
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