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という事で、山に行かなくても生きていける事はわかりましたが(楽しくないけど)、no music, no life. 音楽がないと生きていけません。
今回は、真空管アンプとの出会いで、我が家の音響環境が激変した話し。
今年の春先に初めて入った近所の喫茶店☕️。南向きの明るい店内とは対照的に、落ち着きのある静かな雰囲気で、大人のお店といった感じ。注文を終えた後、店内に流れる音楽の音がメチャクチャ良い事に気付く。偶々オーディオシステムの前に座ったからかもしれないけれど、雰囲気の良さはこの音も一役買っているんでしょう🎶 詳しくはわからないけど、良いシステムが組まれているのかな？
そう思って見てみると、cdプレイヤーとレコードプレイヤーとアンプが置いてあるだけのシンプルシステム。スピーカーは3ウェイの比較的背の高いのが2本。低音から高音まで伸び伸びと音が出るんだろうけど、店内に流れる音量は小さく、ド素人の自分には不思議な感覚。兎に角、小さな音量なのに、店内に流れる音が目の前に見えてる感じ。よく見ると反対側の天井に小さなスピーカーが2本吊り下げられているので、店内全体が小さな音で満たされているのかも。
再びシステムの方に目を移すと、何やら見た事がある様な…ない様な…小さなものが。「？？？真空管？？？。今の真空管アンプってこんなに小さいの？」
今考えると、その時電源は入っていなかったので、真空管を通した音を聴いていた訳ではないんだけど、そんな事はもうどうでもよく、頭の中はその小さな真空管アンプに囚われてしまっていたw。
「FX-AUDIO-」というブランド名？メーカー名？だけ覚えて、帰宅後すぐ調べてみたら「NFJ」という日本企業が日本で設計し中国で製造しているオーディオ機器のブランド名だそうで、自分が見た真空管アンプは￥5000〜￥6000で買えるらしい。
早速「0or5のつく日」に楽天でポチっとし、cdプレーヤーとアンプの間に入れてみると…凄い、何かわからんけど良い音がしてる。流石、真空管！ プラシーボかもしれんけど、お手頃価格でこんな良い音がウチでも聴けるとは♪
そうなると、人間、欲深くなるもので、CD以外の音源も真空管を通して聴きたくなる。今まで20年くらい前に買った国内音響メーカー製AVアンプにCDだDVDだBDだAppleTVだの繋げて5.1chサラウンドで聴いてた訳ですが、もう寧ろそれを全部やめて1から作り直したい。出来れば普段聴いているiTunesの曲も全部NASに入っているので、直接オーディオから聴ける様に出来ないのだろうか？ スピーカーはもったいないので利用継続。そんなに費用を掛けないでやれるんじゃなかろうか？
幸い「FX-AUDIO-」のアンプ類はどれも￥5000前後とお手頃価格なので、一遍に構築し直すのは無理だとしても、数ヶ月掛けて少しずつ組み立てていけばやれなくはない。NASに入っている曲もDACという機器を買ってPCと接続すればオーディオからも聴ける様だ。この辺は後回しでヨシ。そう思ってオーディオシステム再構築作戦開始する事にした。
(その前に自分の中では絶対やると決めてる訳ですが)
初月、どの音源でも真空管を通せる様にプリアンプに当たる部分を構築。次月、各種音源からプリアンプ部にRCAケーブルで接続出来る様にした。3ヶ月目、前スピーカー用パワーアンプ設置。4ヶ月目、DACと後スピーカー用パワーアンプ設置。
3ヶ月目で基本的なオーディオシステムが構築出来たので、AVアンプとセンタースピーカーは不要と判断してオーディオ買取業者に売却(二束三文。悲涙)。4ヶ月目に、以前PCの代わりにならないかと思ってお試しで買ったラズパイ(raspberryPi4B)をDACに繋いだら、これが大当たり(後術)。更にAVアンプがなくなった今となっては後方スピーカーは意味がないので前に持って来てピュアオーディオ化が完了。
と、ほぼ完成の域に達した訳だが、偶然の産物なのか何なのか、出来上がったシステムの音が凄かった。後方スピーカーやめて前に持って来たのに、後ろから音が聴こえて来るってどゆ事？
まず、今回導入した￥5000前後の機器たち。今まで使っていたAVアンプより圧倒的に安くて、圧倒的に小さいが、圧倒的に音が良い。「FX-AUDIO-」は日本で設計してるとは言え「中華アンプ」と呼ばれる類いなのだが、おそらく「中華アンプ」全般、これまでの成長の過程に問題がある(他国技術の盗用等)とは思うが、今となってはその低コスト高品質な現実に圧倒されるのみ。音を聴きながら、日本の製造メーカーが中華企業に飲み込まれていくのが有り有りと目に浮かぶ。
そしてラズパイオーディオ(ラズパイもDACも勿論中華製)。NAS(に入れてあるiTunesの曲)→ラズパイ→DAC→オーディオシステムと渡していって聴ける様になってる訳だが、この経路を通して聴くと、今まで気付かなかった音がこんなにも入っていたのかと驚くばかり。今まで散々同じ音源を聴いていたのに、まるで別の曲を聴いているかの様。驚愕としか言い様がない。
DACは勿論ハイレゾを意識して選定した訳だが、今の処、CDレベルの音質で充分満足。お試しでハイレゾ音源も聴いてはみたが、正直CD音源と見分け(聞き分け)がつかない。
(更に正直に言うと、ケーブルを変えた時の音の違いはわかるのに、CDとハイレゾの違いはわからないので、自分の耳が本当によくわからない)
という事で、自分のレベルを越えるオーディオシステムを構築出来た訳だが、音質が向上したお陰で漸く遂にThe Beatlesが好きになったという副次効果があった。改めて聴くとスゲ〜やって感じ。先週、慌ててホワイトレコードを買った次第。
YouTubeなんかは多分ロッシーで聴いてるんだと思うけど、それでも聴こえ方が今までとは全然違う。1ST TAKE のローレン・オルレッド「never enough」なんかは何度も何度も見てしまう。
今まで見えなかった世界が見えて来るって、本当凄い事だと思う。
追記)
冒頭の喫茶店にはその後も何回か行って、行く度にオーディオシステムをチェックしているが、本当にシンプルシステム。あれだけ良い音がするって事は、1つ1つが本当に良い機器なんだと思う。オーディオシステムにも沼がある様なので、深追いはしないけど、気にはなるな〜🎶
追記��)
システムが組み上がってから真空管アンプを外してみたらどう聴こえるんだろ？と思って外してみたら、聴けたもんじゃなかった。ちゃんと配線出来てなかったのか？ 真空管アンプを組み込んだらまた良い音が戻って来たけど、CDとハイレゾの違いを聴き分けられないのはもしかして真空管のせいじゃないのか？と思ってみたり。
追記��)
人の可聴周波数は20Hz〜20,000Hzと言われていて、ウチのスピーカー(&サブウーファー)はスペック通りなら20Hz〜50,000Hz。可聴周波数の音を実際に聴いてみると、自分の聴こえる範囲はだいたい40Hz〜13,000Hz。加齢により高い周波数が聴こえなくなって来るとの事で、50代平均は約12,000Hzらしいので、平均よりは聴こえてるのかもしれないが、20代平均は約19,000Hzらしいので、若い人に比べると圧倒的に聴こえてる音が少ないという事になる。最近、歳を取ったせいか、歳は取りたくないと思う事ばかりである。
追記��)
今まで聴こえてなかった音が聴こえるので、聴いてみたいと思い浮かんだのがレベッカの「MOON」。例の『先輩』がどう聴こえるんだろうととても気になった。が、今ではNOKKOの声だという事で決着してるらしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/MOON_(レベッカの曲)
知らなかったな〜。気分転換にコレ↓でも見よう。
