「塔ノ岳」と「塔ヶ岳」

Facebook上でのやりとりを通じて、丹沢の「塔ノ岳」の別称である「塔ヶ岳」が今でも地域の人々の間では優勢であることを知り驚いた私。ヒマに任せて手元の資料を眺め直し、考察をまとめてみました。

→ https://memo.juqcho.jp/2023/20231123.html

下手な考え休むに似たり・・・あえて結論めいたことはまとめずユルい内容にしています。
訂正すべき点や追加すべき情報があれば適宜反映しますので、気軽にお知らせいただけますと幸いです。

コメント

Kijo-Ash

1975年奥野幸道氏によるブルー・ガイドブックに塔ノ岳の名前の由来の記述があります。山頂北側に18ｍの座像に似た岩が有り(地図の孫仏？)、これから孫仏山または尊仏山と呼ばれていたそうです。岩そのものは尊仏岩または御塔と呼ばれていたようです。岩は関東大震災で岩は大金沢に転落して埋もれてしまったそうです。塔ノ岳は岩の呼び名の御塔の山が由来とのことです。個人的にはノ方が自然に感じますが、山としてはヶの方が響きが良いように感じます。確かに1976年に尊仏山荘に訪れた時には小屋内に塔ヶ岳の表示が有ったような記憶が有ります。少し気になったので記憶にあります。

juqcho

Kijo-Ashさん、コメントありがとうございます。私も「塔ヶ岳」という呼び名は実際に見聞きした記憶があるのですが、それが何かの地図に書いてあったのか、現地の表示だったのか覚えていませんでした。なるほど、尊仏山荘内にそういう表示があったのですね。
尊仏岩については一昨年初めて訪れたときに集中的に調べたことがあって、塔ノ岳の山名の由来は尊仏岩ではないようだということもそのときに知りました。そのあたりのことを拙ブログにまとめていますので、お時間があればご一読ください。
→ https://climb.juqcho.jp/2021/20210403.html#sonbutsuiwa

aoiyama

塔がよく見える場所で生まれ育ちました。身近な山好きな人は皆「塔ヶ岳」と呼んでいました。そのために私はずっと「塔ヶ岳」を使っていましたが、最近は「塔ノ岳」が優勢になっていることから記録を書く時には「塔ノ岳」を使うようになりました。しかし「とうのだけ」って、発音し難いです。「塔ヶ岳」を使いたいけど、「塔ノ岳」派から何か言われそうで会話では「塔」と言うにしています。

juqcho

aoiyamaさん、コメントありがとうございます。やはり地元の方にとっては「塔ヶ岳」の方がなじんでいる名前なのですね。私は「塔ノ岳」でずっときていますが、「塔ヶ岳」と言われてもそれが間違いだとは思いませんので、ご安心ください（笑）。
「塔」の他に「蛭」とか「洞」（ぼら）という呼び方もときどき聞きますね。私は一般的に山名を略して呼ぶのはあまり好きではなく、特に「蛭」は私の苦手な生き物を連想するのでつい眉をひそめてしまうのですが、逆に「ぼら」は親しみがこもった呼び方のように感じるのが不思議です。

guchi999

元地元民です。（と言っても厚木、伊勢原ですが）
山登りを始めた頃は「塔ヶ岳」だったので、今でもそう呼びたいのですが、国土地理院の表記が「塔ノ岳」に変わってしまったので仕方なくそれに従ってます。

それで、若い人たちが「塔ノ岳」と言っているのを聞くと、
『君らの生まれる前は塔ヶ岳だったのだよ』
とか
『おっ、新参者か！』
なんて、心の中で密かに呟いているのであります。😎
いやらしいですよね、ジジイは！😮‍💨

juqcho

笑。しかし、わかるような気がします。
最初に覚えた名前はなかなか捨てられないですよね。

メロンパン

団塊の世代の私の父は「塔ヶ岳」と呼んでいました（います）。
私が丹沢を歩き始めたのは今から15年くらい前で、当時購入した昭文社「山と高原地図」に「塔ノ岳」と書かれており、それ以来、私は「塔ノ岳」に馴染んでいます。

juqcho

メロンパンさん、やはり「塔ヶ岳」の呼称はある年代の方々には一般的だったようですね。
思ったよりもこの名前が広く使われていたことを知って、意外に思いました。
お知らせいただきありがとうございました。