|
|
|
というのも、会社の後輩で最近(といってももう数年経ちますが・・)山を始めたのが、奥穂に誘ってくれました。今年はあまり行けてないのもあり、誘いに乗ることにことにしました。
当初予定していた日取りは台風の動きが目まぐるしく天気が読めなかったので日程を3日ほどずらし、山頂の日「晴れ」の週間予報を信じ出発です。
工程が日月となりましたので土曜日早めの出発、現地車中泊としました。
ちゃんと予習すればわかることでしたが、高山市あかんだな駐車場は車中泊禁止となっており(誰か騒いだ?)入場も17時までとなっていました。
いつも夜通し走ってきてゲートが開いてからの入場だったのでそんなことは気にしていなかったのですが、そんなこともあるのですね。
結局、近くの道の駅で寝ました。
夜中うちつける雨の音で何度か目が覚めましたが、朝には弱まるだろうと思っていました。
明日の山頂は晴れの予報でしたが本日は雨の予報だったのです。
相棒が始発のバスの時間に間に合うよう3時半に目覚ましをセットしてくれていました。
朝食を食べ、あかんだな駐車場へ移動、始発には間に合いましたが、相変わらずの雨です。
上高地で雨具を装着、出発します。考えてみても上高地出発時の雨具装着は記憶にありませんでした。横尾までは道も簡単なので傘を差します。
そんな天気でも当たり前のように沢山の方々が出発します。
でも今日は日曜日だし、雨だから少し少なめかなぁ、と思いました。
前の方に着いていく訳でもなかったのですが(抜かされることもありました)かなり高速の2時間半で横尾まで到着しました。
雨は相変わらずでしたがどしゃ降りになることもなく、降り続きます。横尾で栄養補給(おにぎり)をし、この後の登りに備えます。
上から降りてきた人に聞くとその方は(昨日奥穂の山頂まで行ってから涸沢まで降りてきたと言っていました)昨日の涸沢までが晴れでその後雨、降りてきて涸沢到着時にはこんな雨だとおっしゃっていました。
我々が奥穂小屋まで行くことを告げると、明日は晴れだから今日は頑張ってください、と励まされました。
相変わらずの雨だったので傘は閉じずに進みます。横尾大橋を過ぎて本格的な山道になると以前の記憶通り道が川になっていました。
端を通ったり、石を踏んだりして進みます。
本谷橋に来ると川の水量がすごいことを思い知らされます。でもここは休憩ポイントで少しの方々はやはり休んでいました。
一息つくのみで先に進みます。急登を過ぎ、いつもなら遠くに小屋が見えてきてもよさそうになってもガスで一向に見えてきません。
まだ咲いているチングルマやアオノツガザクラ、秋のチングルマ達の写真もパスです。
川がすごい水量で流れている音がしてきて、相棒に「河原に出たらあともう少し、と言ってもえええん」というようなことを言っているとその場所に到着。進むとようやく小屋の屋根も見えてきました。
そして史上最速で小屋(ヒュッテ)に到着。相棒は残念ながらここでダウン。奥穂への登りは明日へと延期し小屋の人になりました。
小屋は土曜を避けた甲斐があったのか、この大雨だからか、比較的すいており、午後から(食堂で)ビールで乾杯しました。
夕方になると小降りとなりましたがガスが晴れず、景色を見渡すことができませんでした。
翌日は4時起き、小屋弁当での朝食です。外ではようやくきれいな星を見ることができました。
5時過ぎに出発、まだ日の出前なのでちょっと寒いです。
パノラマコースをゆっくりと行きます。雪渓をすぎ相棒がきれいですね、というので見上げるとモルゲンロートが始まっていました。
とりあえず写真タイムです。
草紅葉はまだ少し早く、ザイテングラートまでも夏風景、でも花が秋を告げていました。
一段上がったところでストックを閉じます。
見下ろしてもまだそんなに登ってきていないなぁ、という感じですが天候はばっちりで嬉しくなるばかりです。
奥穂の小屋に到着。ここで小休止です。裏側に回ると笠ヶ岳が正面にばっちり見えます。
小屋前の岩を登り始めると県警のヘリが奥穂の小屋に降りてきました。すぐにどっかへいきましたが何しに来たのだろう・・?
団体さんとすれ違いつつ梯子を上ります。団体さんは富士山が見えた、と言ってくれました。
尾根近くに出てようやく山頂が見えました。でもここからが長いのでゆっくり進みます。
振り返ると槍ヶ岳も見えます。そしてようやく山頂に到着。目の前にはジャンダルムも見えます。相棒はいつか行ってみたいそうです。
記念写真を撮ってまた小休止。残念ながら雲海の中に富士山を確認することができませんでしたが、この晴れのために昨日頑張ったと云っても過言ではありません。ご機嫌な山頂でした。
前穂に向かいます。以前に行ったことがありますが、岳沢の小屋から後のことしか覚えていなくて、歩きながらこんなだったっけ?という感じで歩いていました。
岩場が多く、鎖や梯子が沢山出てきました。ついでに下からガスが上がってきました。
前穂が見えたり消えたりするようになりました。
けっこう下りきって紀美子平に到着。若干くたびれていましたが、相棒が初めてのこともあり山頂に向かいます。
思っていた2倍ほどの高さがあり、結構な岩登りでした。この間もガスがかかったり、晴れたりしていました。
山頂に到着するとガスがかかって何も見えませんでしたが、写真を撮ってすぐに下りました。
紀美子平で昼食をとります。この間も抜きつ抜かれつのメンバーに会います。
団体さんで引率の方にこの先のことを聞かれているのを聞くでなしに聞いているとこの先は鎖、梯子、岩場のオンパレードです、と言っていました。
そうなんや、とちょっと参考になりました。
昼食を終え、時計を見ると13時、さてあと地図では何時間かとみるとあと4時間ちょうど。
ん!と気づきました。最終バスが確か17時と言っていたはず。ということは地図時間に負けない下り方をしないといけないという事実が判明しました。
下りはどちらかというとゆっくり下りたかったのでプレッシャーです。
相棒が先を行き、後から下ります。
聞いた通り、いきなりの鎖、梯子、岩場でなかなか速度を出せませんでした。1時間ほど下り続けると足が急ぐのを拒否し始めました。
なんちゅう下りや、とぼやきつつも1時間半(地図時間2時間)で岳沢の小屋に到着、ここで小休止し、痛み始めた足の親指にテーピングをします。こんなことは初めてです。
15分ほどで出発、ここからはストックも使え、テーピング効果でつま先にも力が入り比較的楽に下ります。
なんとか16時45分に河童橋到着。バスにも間に合いこの山行きを終えました。
(1日目上高地6:15→徳沢→横尾8:45→本谷橋10:00→涸沢ヒュッテ12:00、
2日目小屋5:10→パノラマコース→奥穂高小屋7:50→奥穂高山頂9:10→紀美子平11:05→前穂高山頂11:50→12:25紀美子平13:00→重太郎新道→岳沢小屋14:30→上高地16:50)
写真左 涸沢のモルゲンロート
写真中 奥穂高山頂(奥に槍ヶ岳)
写真右 岳沢にて
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する