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すると、都電荒川線で庚申塚という駅があるのを知った。さらにその近くに巣鴨猿田彦大神庚申堂という建物も見つけた。
庚申と猿田彦・・・
栃木県の庚申山にも猿田彦神社があるし。
何か関係があるのかなと疑問が湧いてきた。
うちの近所(千葉)にも庚申塔(写真)という石碑が建っている。
興味が湧いてきたので調べてみました。
庚申塔や庚申塚と呼ばれるものは、日本全国的に存在するらしい。なぜかは後述。
庚申(こうしん)っていうのは(かのえさる)とも読むのはご存知の方も多いと思います。
いわゆる六十干支と言われるもので、60種類の干支があり、最初は有名な甲子(きのえね)で、57番目が庚申(かのえさる)です。43番目の丙午(ひのえうま)も有名だね。
中国から伝わった道教での話で、人間の中に棲む虫が庚申の日の夜に体内から出てきて、その人間の悪行を天帝にチクりに行くという話から始まる。
人々はそれをさせないように、庚申の日の夜は寝ずに猿田彦神社を祭って夜明けまで騒いで過ごすそうだ。60日毎に庚申(かのえさる)があるので、年に6回、3年で18回になるが、18回で1クールと区切り庚申講と呼んでいる。
18回の庚申講が完了すると記念に庚申塔を作るそうだ。それゆえ、全国に庚申塔なるものが存在するのだ。
特に農村地区などでは地域のつながりの行事として、いわゆる飲みにケーション的に行われていたらしい。各家庭の得意料理を持ち寄って、一晩中飲んで話をして楽しんでいたようだ。
このような行事は昭和の初期まで行われていたらしく、高齢の人の中には記憶に残っている人もいるらしい。戦争の足音が聞こえてくるようになって、その習慣が終わってしまったようだ。
庚申山の麓の猿田彦神社にも多くの人が集まって、飲みにケーションが行われていたんだろうなと思いながらその場に訪れると、また違った景色に見えるかもしれない。
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