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2023年08月18日 12:32未分類全体に公開

硫黄島に行ったことがある。

私の父は大工だった。
もう86歳なので膝が痛み出し病院に通っている。
この間、私が病院へ車で送っている時の会話なんですが、私が会津駒ケ岳の話題を出したところ、父が若い頃山小屋を作ったという話をしだした。会津出身なんで何ら不思議ではないのですが、尾瀬の山小屋を建てる仕事をやったことがあると以前に聞いたことはあるが、駒の小屋を建てたってのは初耳だった。
尾瀬では小屋を建てながら、魚を釣って食べたと言っていた。当時20歳前後の若い職人だったため、労をねぎらって魚を獲っても文句を言われなかったのだろう。
「駒の小屋って2年前泊ったことあるよ。」って私が答えた所、「昔は原の小屋って呼んだんだよ。」と言っていた。尾瀬にある原の小屋と混同してるのかな(笑
例え駒の小屋を建てたことがあったとしても、60年以上前の事なので、今の小屋は既に建て替えられたものかも知れませんね。

私の父にとっては、山は仕事に行く場所で、好き好んで山に登る気なんて全く無いようだ。とっても辛い仕事だったと思う。私が山に行くのを物好きだなぁって思いながら見ているようだ。

話は変わり、義父は3年前に他界したが、晩年、私と一緒に何気にテレビを見ていると、無口な義父がテレビを見ながら、「ここに行ったことがある。」と言い出した。終戦の時期に時折放送される硫黄島だった。硫黄島は政府・自衛隊・研究関連の人ぐらいしか行けないはずだし、小笠原より更に遠いのだが・・・。離れて談笑していた義母と私の妻が驚いたように「そんなところ行ったなんて初耳だ!」と騒ぎ始めた。
義父は設備関連の職人だったため、設備の維持関連の仕事で行ったらしい。でも、何日も泊りで行ったはずなのに相方に行先を言ってなかったなんて、無口にも程がある(笑
晩年、そんな話が聞けて義母と私の妻は嬉しかったらしい。

昔の人って無口だなぁ(笑
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