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むしろ多すぎて冬シーズンは慎重な活動になってしまった
積雪の安定性はもちろん、急斜面にはクラックが多く発生、
危険な要素は多かったが仲間が頻度高く同行してくれたので助かりました
その反面、3月からの降雪は少なく、高山の稜線付近の雪付きは少なかった
春は気温が下がる日も少なくフィルムクラスと硬めのざらめには当たれず
ズブズブ生コン雪で苦労したが、沢の下まで雪が埋まっていたおかげで、
レアなルートを滑ることもできた
・12月 谷川岳 巻機山
12月から雪が多く、近場の新潟で足慣らし
どちらの山もアプローチから快適に定番ルートを楽しめた
去年5,6回した目撃skialpinistさんと今年も遭遇、
まあこの時期の関東スキーヤーの行くところは似通うよね
・年末 白川郷 野谷荘司山 白谷 左俣
2日かけて登頂した野谷荘司山で久しぶりに白い白山を眺めて、
白谷へファーストトラックを仲間の先輩に堪能してもらえた、
トップからノンストップでボトムへ、最高の白谷を共有できて大満足
実家が東海地方なので帰省帰りついでに年末年始の定番にしようかな
・1月 磐梯山 東壁 中央ルンゼ
過去北側から登った磐梯山を東側から登る
この前日も大量降雪で行くところに悩み、アプローチが容易な山を選択した
まだ1月なので左ルンゼでもと考えたが雪庇が張っていて怪しい、
逆に中央ルンゼが埋まりきっていて山頂南側に雪庇がなかったのでこちらへ、
入口はノールしていてその先は40度を超える急斜面だが大量のベッタリパウダーで、
快適に滑れるが雪崩は怖い感じだった
中央ルンゼに至る沢内は大きなクラックが入っており、リッジへ回避、
ショートターンで確実に滑り、なるべく短い時間で抜ける意識して脱出!
今シーズンの急斜面は慎重に考えようと思った
・1月 高妻山 高妻沢
この時も大量降雪だったのと、翌日の焼山の前哨戦として、定番高妻山で
5パーティ以上が団子状態でトレースを引いたので汗だくのハイスペースで高妻-中妻の稜線へ、
最後の急斜面で大量雪の急斜面を、先頭で汗だくハイペースラッセルするという大役が当たりました笑
初の高妻沢だったが急斜面には木が程よく生えているので雪崩のリスクは安心できた
ハーフパイプの滑走は最高!ただし、まだ滝が埋まっていなかったのでドキドキの高巻きはあった、下部の雪の量も意識しながら残りの厳冬期シーズンを過ごすことに
・3月 妙高山 北面ルンゼ 大倉谷
2月は盛大に扁桃腺が腫れて5日の入院、計2週間の療養で、せっかくの2月が半分もつぶれてしまった・・・
2月後半にリハビリしてたら3月、降雪の少ない日で前日日照もあったので、
温めていた北面ルートへ、この日は2月までの大量降雪後の初の高温の日だったので落雪のリスクがMAXだった
実際、深夜のアプローチ中に地獄谷で大量落雪のニアミスが何度かあってやばかった
大倉谷は綺麗に埋まっていて、進行は順調、妙高山の北面がお目見えした頃に日の出で景色は最高だった
山頂下まで結構時間がかかり、山頂に行っていると落雪のリスク高まるので珍しく山頂省略して、北側のシュートを目指す
シュートのエントリーは最大50度の急斜面で入口は雪が硬いが50mも落とせばやわらかくなりそうなのでピッケル出して突っ込むことに
本当にガチガチなのは20mもなくて助かった、ただ転けたら辛い滑落になるので、硬めの雪を慎重にターン、パックパウダーから重いパウダーに変わって広いシュートを自由に滑る、軽いパウダーだったなら最高だろう
シュートを進むとゴルジュ地形、雪がしっかり埋まっていて滝壺もあっていい感じの雰囲気でした
・3月 奥利根横断 ネコブ山 上銅倉沢 本谷山 越後沢左俣 ダイレクト 尾瀬へ
コロナ緊急事態宣言のシーズンに計画していた奥利根横断、そこから東海地方へ転勤して、関東に戻って、大量降雪のシーズン、行くしかない!
2週間前の大量降雪後にマシそうな天気が2、3日続きそうだったのでトライしたが、
激ラッセルで時間がかかった、今年はトレースのあるポピュラールートや2人で行くことが多かったのでラッセルパワーが足りなかった、最終的には真新しい2匹のクマの足跡が登高ルートに続いてて気味悪かったので撤退、結局山はガスったりで天気良くなかったので良かったが
再びまとまった好天予報、風は強い日もあるがこれまた行くしかない
深夜の降雪が止むのを待っていたらヤマレコで見かけていた中澤さんが同時出発だった、横断の途中まで行動を共にすることに
ネコブ山から念願の横断のスタート上銅倉沢は大きな風紋のような雪のうねりはあるもの完全に埋まっており少し重い雪だが快調に滑り降りた
初日の重い荷物でコントロールを取られながらも短時間に抜けることができた
翌日、小穂口ノ頭の手前の尾根合流地点で張ったテントから夜明け前に抜け出して、本谷山へ、この日は長い1日になるので早め早めに、
おかげで本谷山から滑り出す頃に日の出、山頂付近はうまいこと雪庇がついておらず、
ダイレクトに越後沢左俣へドロップ、前日の好天でサンクラストしているかとお思いきや、低温に洗われたドライパウダー!重荷も気にならない程の快適滑降、しかもこんな山奥でとなると最高の感情の高まりだった
そんな楽しい時間もあっという間で下部はバリバリモナカになり淡々と処理して
ボトムが硬い雪に覆われた沢を進んで利根川本流へ、
そこから歩き尾根への取り付きだが取り付き点を探りすぎて勘繰りすぎたのか、
雪付きが悪い尾根(多くつきすぎて尾根上にデカい雪壁が出来上がってた)
に入ってしまって2時間ロス、その後の歩き尾根の景色は最高だったが、
剱ガ倉山の先の尾根は立ってられないほど爆風だし、平ヶ岳に着いた頃には日が暮れるで、暗くてキンキンに体が冷えた
まあ頑張ったおかげで夜は弱風スポットで安眠できて翌日も快適に尾瀬を抜けれました
・4月 赤牛岳東面ルンゼ ダイレクト 水晶岳西面 北峰南峰間ルンゼ
赤牛岳は北アルプスの中でも最奥に類されるピーク、ここで未知のルートを滑りたいと考えて2回トライしたが、いずれも下部の雪が少なく断念、雪の残る3月・4月前半を狙うことになった
幸い今年は雪が多く、他に行く候補もあるが赤牛岳を先に片付けておこう
何度も通い詰めた黒部源流を辿る行程は慣れたものではあるが、今年は稜線の雪が少なかった
深夜の雨でスタートが遅くなったので水晶池で幕を張った
翌日はフル装備背負って赤牛岳へ、雪のコンディションを懸念していたが、、
基本的には冷えて硬くなった雪の上にうっすら新雪、新雪の状態が悪くないが硬い下じを掘り当てと怖い、コンディション的には難しく、ギリギリ行けるかという感じ
登り返しの準備もしてトライすることに
滑り出しの硬い雪を慎重にリターンすると薄い雪の溜まった浅いハーフパイプに入る
初めの喉が核心で、40度を超える入口は凍った雪の見た目、少し近づいたが滑落リスク高いのでカニ足で登り返して右手側の新雪のついた斜面で回避
喉の先も細く急なルンゼ、慎重にショートターンを繰り返して脱出、
その後も滝が連続する先の見えないルンゼスキーを継続して夢中で滑った
東沢谷との出合が見えて安堵、この最奥の地から脱出できる
そのまま帰ることもできたが水晶岳にも登った
残念ながら午後から曇ってしまったこともあって西側の雪は緩みきらず
水晶岳西面の滑りは辛いものとなったので、またいつか来よう
・4月 御嶽山 四ノ池 幻の滝ルンゼ
御嶽山は数々のシュートがあり、ほとんどが滑り尽くされているようだがなぜか記録を見ない四ノ池の水が流れ込む東のルンゼへ
アプローチは夏道で雪が多ければシールで快適に登れそうだが4月にも入ると木のゴミが多い
四ノ池からの滑り込みは急斜面だが今年特有のズブズブ雪なので緊張感なし、
この辺りは初冬に滝が凍ってアイスクライミングもされているようだが完全に雪で埋まっていた
急斜面のルンゼが続くはずがズブズブ雪が続き緊張感は無い、
途中の滝は左手の尾根を巻いて回避した
うーん、硬めのザラメなら楽しいかも?
・GW 東北遠征 八甲田山 岩木山
数年前の年末年始にガスガスの東北遠征で八甲田山に行ったきり東北とは縁遠くなっていた
本当は北海道遠征だったが天気が悪く飛行機ごとキャンセル
その甲斐もあり、好天のタイミングを掴んで八甲田山 岩木山で満足のいく行程を遂行することができた
山行自体も楽しかったが両山の理解も深まったので今後も色々なルートで通いたい
ーーー
やはり雪が多いと発想が広がって楽しい
巨人の肩に立つ、そのひとつ黒部の山行が区切れたのと、新しい奥利根、東北との出会い、北ア北部にもまた行ってみたい
日本にはまだまだ行きたいところが多すぎる
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