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2024年07月22日 18:58コラム全体に公開

オーバーツーリズムに思うところ

夏山シーズンが始まり毎日のように山岳遭難のニュースが上がってきます。
その中でも気になるのはツアーであろう大人数グループの登山での事故。20人、30人でグループ登山というのはおそらく何処かの旅行企画と察していますが、ガイド目線で見ると絶対受けたくない案件だなぁ…と思います😅

❶ガイドレシオに反した企画?
ガイド協会推奨では1ガイドにつき6〜10人という目安があります。おそらく20人くらいになるとガイドが2人というカウントをしていると思います。しかしもし1人怪我人が出たらどうするんでしょう….。ガイド1人が対応したら残り19人をもう一人のガイドが対応することになります。ここがだいぶ危ないポイントになるのかと、、

❷パーティーで同時に2人怪我人が出てもキツい
ガイド協会の講習で北海道トムラウシ事故の再現をやりましたが、1人は手持ちのギアで何とかできますが2人倒れたらマジで困ります😅 ツェルトでくるむにしても1人が精一杯、2人くるむのはギリギリ。お客さんの手持ち装備に頼ることになりますがそもそもツェルトなんて持ち歩く人なんてツアーでいなさそうですし。。。

❸無理なピークハント
以前乾徳山で岩場をガイドがハーネスをつけて確保しながら登らせてましたが、もうそれって登れてないよね...です。案の定、真っ暗になって下山したという記録がありましたが日没までに下山出来ないのはプチ遭難です。。怖いのは客はピークハント出来てしまったので遭難してると気づいていないこと。しかし何でそんな企画を通してしまうんだろう...です😓

私が尊敬するプロガイドの先輩は案内するなら3〜4人が限界かな?と言っていましたが、私もそのくらいが本来安全に登山ガイド出来る目安だと思います。
大人数の場合、色々なリスクが出てくるので、それを考慮して参加が良いのかもしれません。。

※写真は週末賑わう横尾の様子。この時はさすがに20人団体とかは見かけなかったような🙄
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