昨日の仕事はよく遅刻せずに出社したぞ!と自分を褒めたものですが、もう全身痛くて、生きてるのが辛いです状態でした^^:
さて、ここ数年、トレーニングするようになってから、一度も経験した事なかったバテ?を早月尾根では経験させて貰ったので、一応書いておこうかな、と。
下りで、核心部を抜けて、ほっと一息ついた標高2600m地点過ぎたあたり。
突然、頭も体も動かなくなりました。
目は行く道を見ているのに、どこに足を置いて良いのか一歩目すら全然浮かんで来ない。
岩を乗り越えたら、足に力が入らず、そのまま岩に腰を下ろしてしまい、しばらく動けない。
動き出しても、またすぐに動けなくなる。
頭が回らないから、気合いで動こうにも、まずその気合いが浮かんでこない。
まだ標高1700m分くらい降りないとなのに、マジでまずい…。
ロングルートソロでのバテはシャレになりません。自分を助けるのは自分しかいない。
これ、多分、夜中から闇にビビりながら登った事、核心部で緊張を強いられながら登った事、核心部の下りでも更にビビりながら降りた事、の
脳内麻薬大放出セールが、ほっと一息ついた事で止まって、溜めてたものが一気に吹き出した感じだろうなぁ、と。
開き直って、持ってた非常食を片っ端から腹に入れて、道端で石に座って10分だけ寝ました。
とりあえず脳みそ再起動かけないと!
山行記録の方には書くのが憚られて書いてませんが、どんだけバテようが体が死んでようが時間制限付きで痛みも疲れも忘れて無理やり動ける切り札も投入します。
✳︎違法薬物とかではないです。ただ、常用外のやり方で大っぴらに言っていいものでもないので伏せますwあと、これ、色々前借りしてるだけなので、特にこんな状態で使うと終わった後に待ってるのは地獄です。
…シャキーン!イケるっ…!!!!!
いつも通り、3手4手先の足場までスラスラ浮かびます。体、無駄にジャンプしちゃうくらい軽い!!
もう裏ワザ投入した時点で、元気に動けるのはいいとこ3時間ちょいの縛りがつくので、足場には気をつけつつ、1時間あたり標高700m以上降りるペースで小走りに駆け抜けました。
気分はケーブル外れたエヴァンゲリオン、ピコンピコンしてるウルトラマン。ここが勝負どころであります!w
これね、難しいとこなんですよね。
正しく山的な判断を下すなら、ソロでこんな状態になったなら、今回なら2200m地点の早月小屋で一泊するとか予定変更案件です。
安全第一?そんなの当たり前なのです。
たださ?我々、現代社会に生きる社畜です。
趣味でやらかして、翌日の仕事をキャンセルするなんて、おいそれと出来る訳がないのです。
じゃあ、そんなスケジュールで登るなよ、と言われるでしょうが、そんなスケジュールじゃないと登れないんだよ、と。
そんなホイホイ休み取れるか!!であります。
それでも!どーしても!行きたいんだよ!!!
命の危険を犯して無理やり下山してでも仕事に行くのか?行くに決まってんだろ!この現代社会、毎年何人、仕事で病んで自●してると思ってんだ!仕事舐めんな!!山より間違いなく死んでるわ!!でありますw
わかる人にしかわからない表現をするなら、
心のブチャラティが吠えます。
「山は登る」「仕事も間に合わせる」「両方」やらなくちゃいけないってのが「社畜」の辛いとこだな。
覚悟はいいか?俺はできてる!!!
全然、カッコよくない…笑
ネットでも今は色々調べられますが、なんかね、現実と現代に即してない気がします。
無理な登山はやめましょう?ビバーグの準備くらいしときましょう?
そりゃ最悪の最悪に備えて準備してはいるけどさ。
我々、社畜からしたら、多少無理してでもある程度安全を担保して降りて来られる魔法のような方法をこそ教えてくれ!です。
時間が有り余ってる富豪か定年退職後の方々向けの話をドヤ顔でされても、心に浮かぶのはファッキュー!しかありません。
これはとてもとても大事な発想ですが、私と同じく多少の無茶なら平気でやる方々へ。
出来れば一生切らない、切りたく無い切り札を常に隠し持ちましょう。
それがあるという事実だけで、心の余裕が違います。
とても不適切な例えをするなら、仮に上司が死ぬほどムカついたなら、後ろから椅子なり鈍器なりで頭を思いっきりどついて一撃で●すという切り札を、一生切らないでおくべき切り札を心の中に隠し持つのです。
その切り札が本気であれば本気であるほど、上司のアホさと傲慢さに我慢する、というクソッタレな現状が、今日もヤツのタマ取るのを見逃してやったという上から目線な認識に変わるのですw貴様は今、私に見逃されてるんだ、と。
実際、それを実行できる程度には鍛えてあるし。
まぁ、ホントに我慢できなくなったら、その禁じ手の切り札ホントに切ればいいだけだしね。
鍛錬された人よ来たれ。とある剱岳の論ですが、
正直、私は鍛錬が足りてなかった。
切る予定のなかった切り札まで切りました。
くそぅ…仙丈ヶ岳の柏木ルートやれたから、体力的には何も問題ないと踏んでたのに…。
というか、この夏のアルプス登山は全てはこの剱岳早月尾根日帰りの為に計算してやっていたのに。燕岳で急登とナイトハイクを。戸隠山で鎖場祭りを。西穂高で岩場を。仙丈ヶ岳柏木ルートで体力を。
一個一個なら問題なくクリアできたのに、複合すると別物でしたorz
体が癒え次第、トレーニングします。鍛えます。
無理やり動かした反動で多分あと1.2日は地獄ですが、とりあえず生きてる。関節とかやばい所のダメージはない。
まだまだ鍛えられる。
以前の日記にも書きましたが、やはり良いとこ中級な今こそが一番楽しい。まだまだ発展途上。成長を楽しめる。
出来ることに面白みなんてないのです。
出来ないからこそ面白い。
今年はもうアルプスは雪が降るので私は来年の夏までお預けですが、来年こそは念願の日帰りで奥穂→ジャン→西穂のルートを達成すべく、
この冬もコツコツ鍛えていきたいな、と思います。
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