本を買わなくなってどのくらい経つのだろう?
お小遣いが山道具や地図に消えていってしまうからです。
といっても本を読んでいないということではありません。
営業なんで各地の図書館で借りています。
最近というか山登りを始めてから、山の本を読むようになりました。
今回読んだのは『山のパンセ(串田孫一 著)』。
映像を見ているかのような、といったら言い過ぎでしょうか?
それぐらい唸ってしまう文章なのです。
その中で串田氏は、
山の肩で許すかぎりの時間をつぶすことを薦めています。
というのも、
天辺まで行ってしまうと先がなく、
肩で期待におののくことが貴いことだそうです。
これを読んで、
そのまま頂上へ向かっていた私は何か損した気分になりました。
確かに登ってしまうと、その山の姿を見ることはできませんからね。
今度はちょっと肩で休んでもいいかなと思いました。
あと、本に載っていた
『山へ行き
何をしてくる
山へ行き
みしみし歩き
水飲んでくる』
という高村光太郎の詩が心に響きました。
これって山登りの醍醐味だと思いませんか?
こんにちは始めまして
串田孫一氏の著作は、秀麗な文章と深い思考が魅力です。映像に負けず、時として詩情で映像を超えるものがあり、私も読ませて戴いております。「若き日の山」「山の断想」はもうお読みですか?
旅に出ているような錯覚、音楽のような陶酔をもたらしてくれます。
朗読と映像を一緒にしたDVD「光の五線譜」もでています。
「みしみし歩いて 水飲んでくる」直にききますね。
夜を越してくる、風に吹かれてくる、人それぞれの詩が詠めそうです。
jinzaemonさん、はじめまして。
串田氏の著作は『山のパンセ』が初めてでした。
「若き日の山」「山の断想」も是非読んでみたいと思います。
といいつつ、今日借りてきた本は『山と渓谷』(田部重治)です。
あっあの、田部重治のダチの木暮理太郎もいい本書いてますぜ
『山の憶い出』ですよね。
古書店で探したことがあります。
確か高価で手が出なかったような
人ともそうですが、本との出会いもタイミングがありますね
jinzaemonさんは読んでらっしゃるようで、羨ましい限りです。
鳥と花の贈りもの
も、花好きとしては、
大好きな晩年の一冊です(^^)
本当に美しい言葉が紡がれています。
全く関係ないですが、誕生日が同じなんです(*^o^*)
装丁がキレイなので、プレゼントにしたこともあります。
美しい自然の言葉に触れたいときは、
国木田独歩の武蔵野を読んで、満員電車で目を瞑ります(^^)
Tamiさん、はじめまして。
串田氏の文章は本当に美しいですよね。
どうしてこんな言葉が出てくるのだろうと思ってしまいます。
今回、山のパンセを読んでファンになりました。
少しずつ読んでいこうと思います。
紹介ありがとうございました
こんばんは。ご紹介いただいた本、書店では見当たらず。図書館で探してもらったら、でてきたのが古―い「山の断章」(大和書房)1974年第11刷でした、ネットで確認して、これが「山のパンセ」の初版かな。今100pほど読んだところです。串田孫一とは思えない、厳しい文体ですね。若い文体の力強さで時々息苦しくなります。
興味深い本を教えていただきありがとうございました。
kiyoshiさん、はじめまして。
>興味深い本を教えていただきありがとうございました。
大変恐縮です。
『山のパンセ』は岩波文庫のものを書店で見かけました。
集英社文庫でもありますが、書店にあるかどうかは?です。
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