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山の中ではできる処置は少なく、何よりも大切なのは…
・二次災害を生まないような安全確保
・表面的な現象に囚われない冷静さ
・本丸の救急隊に引き継げるように最善を尽くす事
(あくまで自分にできるのは中継ぎでしかない)
を理解すること、実践すること。
怪我への処置にばかり目が奪われがちですが、そもそも、その前段階の評価が間違うと本当に必要な処置ができず不必要な処置にばかり時間がとられるという話でした。
(例えば、アレルギーショックが起きてるのに、それが原因で起きた転倒による骨折などにばかり目が向いてしまう、寒さを感じてるのに他の対応に時間を掛けて寒いまま放置してしまう、など。)
通常の街中では必要無いですが、救助が来るまでの時間が長い分、発見者の判断や処置が後に響いてくるという話。
実際、怪我はそうでもないですが、山中で体調悪い方はそこそこ会ったりします。いざとなった時に自分しか動ける人がいないというのも可能性として低く無いので、やっぱりツェルトくらいは持ち歩いてた方が良いなと。後はブドウ糖。
非常に実りある講習会でした。
余談ですが、写真は訓練として傷病者役をやってる写真です。なかなか設定が複雑で演じるのも大変(本質ではないけど。)で、奥の人達のような手の込んだ役者魂には笑わせてもらいましたw
コメントありがとうございます!仰る通り、自分自身も被救助者になる可能性も多分にあり、アレルギーやら持病やらをプロフに書くだけでも生存率が上がるのかな?なんて考えさせられました。
こんな良い講習があるのですね
学生ワンゲル時代(40年前)に、関東地区の学生連盟が主催したリーダー養成(2泊3日)で、座学(気象等)から心肺蘇生等の実地訓練を受けました
その後も、赤十字の救急法を受講しましたが、結構忘れる
山で使うと言うより、近頃は転倒したお年寄りにお声かけする場面が多いです
『声をかける』って、ちょっと勇気がいるけど知らん顔することもできない
しかし、もう助けてもらう側かも・・迷惑かけないように準備して山に臨みたいです
こういうのって、避難訓練と一緒で、覚えるのでなく「体に身に着ける」くらいの気力で定期的に受けるのが良さそうですね。
特に山での事故は、年齢も性別も関係なく起こる可能性もありますから備えておくにこしたことは無さそうですね。
だいぶ前に救急救命講習を受けまして
人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの使い方を習いましたが、なにせ一回だけの講習だったので特にAEDの使い方などはあやしいもんです。
数年前、北岳の稜線で一人の男性がほんの1メートルほど後方にひっくり返られて
首を折られた感じになりました
その後、男性はイビキをかき出して意識がなくなってしまいました
5~6人で男性を平坦な場所まで移動させましたが
顔色がみるみるうちに黄色くなっていきました
自発呼吸もあり心臓も動いてましたが話しかけても意識は無かったです
でも徐々に命の火が弱くなっていくのをただ見ているだけになってしまいました
そして残念なことにその場で亡くなられました
その日は強風でヘリが近づけなかったため
亡くなった男性は翌日までその場に残されました
救命講習を受けても何もすることが出来ず自分の無力さを痛感しました
でも別の機会に少しでも役に立ちたいと思っています
あと、ただの傍観者にはなりたくないと思いました
実際のご経験をされたのですね…。文章を読むだけでも当時の重い空気が伝わってくるようです。
いくら最善わ尽くしても、100%納得できることは無いのでしょうが、やらぬ後悔より、やる後悔でありたいものですね。
辛いご経験に関わらず、共有して頂きありがとうございます!
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