リスクの回避

2022年02月06日 11:45未分類全体に公開

リスクの回避

山で一番のリスク回避は,天候リスクです。
私が晴れない山に入らないのは一人で登るケースがほとんどなのでリスクを取ってまで
登るほどではないからです。面白くないし・・

一方で晴れが確定してれば真夜中からでも登ります。その代償は麓からフルラッセルという試練その見返りは絶景です。暗くて危ないことはほぼないですし、しいて言えば朝方寒すぎ位です。

憧れのあの人が真冬に水晶岳１Ｄａｙしたからとかは正直一般人にはリスクです。
体力・経験・知識・精神力・道具が違います。
私はせいぜい1日累積標高＋2000ｍ位が限界かな？とかそういう把握はされるといいと思います。（滑りが上手ければもう少し行けそうだけどねぇ）

リスクを3分類すると
Ⅰ気象系
① 天気（晴れ・雪）
② 風速
③ 視界
④ 雪の状態深さ
⑤ 地震や火山噴火

Ⅱ本人起因
⑥ 自己の実力の認識がずれてる
⑦ 技術不足
⑧ 装備の不足
⑨ 情報不足（知識不足）
⑩ 体力・体調
⑪ 荷物の重量
⑫ 道具の不適切利用（機能不足）
⑬ 寝不足・食事の未接種・水分
⑭ 心肺能力が低い
⑮ 体力不足による疲労
⑯ 発汗

Ⅲ複合要因
⑰ 低体温症
⑱ 怪我による行動不能
⑲ 他者による雪崩
⑳ 道迷い
21 極限的な精神状態での対応
22 滑落
23 雪崩

遭難事故の原因を斜め読みしてみてください大抵重大な事故は,Ⅲ複合要因がほとんどです。
リスクは,マネージメントできます。

一番簡単なマネージメントは,晴れた日にしか無理しないというのはものすごく単純ですが最も有効なリスク回避です。

リスクを減らすには,Ⅱ本人起因をレベルＵＰするのは有効です。ここは自分の努力で埋められますが事故る人はここがおろそかなケースが多いように思われます。
Ⅱ本人起因のリスクを減らし,さらにⅠ気象要因のリスクを排除すれば,事故はかなり防げます。

リスクに対する準備はきちんとしておけば精神的に余裕ですよ。
私は4・5年に1度はビバーク訓練しています。

リスクに対する準備
① ビーコン・ゾンデ棒・スコップ（もちろん使えること）
② 雪洞泊の練習
③ 弱層テスト
④ 非常食やレスキューシート
⑤ セルフレスキューの道具
⑥ 滑落停止の練習
⑦ 極限の精神状態の訓練

きちんと準備していれば雪山の事故は大分減るはずなんですけどねぇ。
事故が減りますように。

個人的にはあと10年以内に7000ｍ峰登りたいのでリスクのある山登りの練習はせねば
とは企画中です。（やはり経験に裏打ちされた自信は一番有効です雪山の夜間歩行の最初は怖かったし・・😀ルーファイ・ラッセルの同時進行はやはり大変）

おしまい

2022-02-05 悩み・・・晴れない

2022-02-07 八甲田諦める。。。の巻　

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