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5年ほど前に、1年余りかけて農地の改良事業で、水田の区画整理、農業用水
&道路の整備が行われました。
これにより、今まで、小型機械で行っていた稲作が大型機械に取って代わりま
した。耕作者の高齢化により耕作人口が減少し、機械化をしないと、農業を
する人がいなくなってしまうためです。
広い平地で大規模な耕地で農業をおこなっていた地域では、何十年も昔に実施
されていた改良事業ですが、近隣の小規模な農地で片手間に農業をおこなって
いるところでも、やっと実施された状況です。
従来は、各個人で、耕運機、田植え機、脱穀機、精米機と農業機械を所有して
稲作をしていたのですが、機械の購入・維持費が大変であることもあり、この
区画整理により、5年の間にJA(農協)に依頼して作業を行うようになってし
まい、周囲30軒程の水田も、昔ながらの自前の小型機械で行っている家は、数
軒になってしまいました。
この大型機械と自前の機械で行う稲作で一番違う所は、乾燥方法です。
コンバインで刈取と脱穀を同時に行い、JAに運んで大型乾燥機で短時間に乾
燥するのと、小型の稲刈機で刈り取った稲を、オダ(簡単に言うと洗濯竿のよ
うなもの)に掛けて、2、3週間天日に干してゆっくり乾燥するところです。
当然、お日様の光をいっぱい浴びてゆっくりじっくり乾燥した米が、何倍も美
味しいに決まっています。
私の家でも、区画整理後自前の機械で手間暇かけて米作りをしてきたのですが、
その米作りも昨年で終わりにすることにしました。
米作りを中心に行っていた両親が高齢化したことが主な理由で、私もずっと何
十年も、シロカキ(水田を耕しドロドロにする作業)、田植え、稲刈り、脱穀と
欠かさずにやっていたのですが、両親が続けられないと、遠距離通勤の私のみ
(家内も含め)では無理と判断しました。
その昨年の最後の自前の稲作で、写真を撮りましたので、区切りとして写真を
掲載しました。
<写真>左・・・田植え(5/3)
田植え後は毎日水田の水量を確認し、日に日に伸びる稲の
生長を見守ります
稲の1カ所の株数が16株位になると、わざと水を抜いて根を
地中深く這わせるようにし、強い稲に育てます
そして、生長のタイミングを見て追肥し、葉や稲穂の生長を
コントロールします。この辺は経験がものをいいます。
約90日で稲穂が出て、その後約40日で稲穂が成熟します
<写真>中・・・稲刈り(9/8)
小型機械で稲刈りし、稲の小束を奥に見える木で組んだ”オダ”
に掛け、2週間前後天日干しして乾燥させます。
昨年は雨が多く、泥沼状態での記憶に残る大変な稲刈りでした。
<写真>右・・・脱穀(9/18)
乾燥した稲穂からハーベスタという移動脱穀機で脱穀します
米粒一つ一つが袋に吸込まれ、収穫の喜びに浸る瞬間です。
この後は麻袋に保管し、食べる分をその都度精米します。
米は田植えをしたら勝手に生長するものではなく、こんなに手間暇がかかり、
このお米を、毎日、毎食美味しくいただきました。
今年からは、お金を払ってJAに農作業を依頼し、自前で行うのは田植えくら
いになってしまいます。ただ、生長の管理は今までと変わりません。
そして、スーパー等で売っている米とあまり味の変わらない機械で乾燥した米
を食べることになってしまいます。
もう、自前の天日干しの米は収穫し保管している分のみです。
味わって、大事に食べよう、と思います。

これも時代の流れなのか、と思う今日この頃です。
昨日今日と天気が悪く山に行けないため、ずっと日記に載せようと思っていた
ことを書きました。

URU12さん
それは大変に残念なことです。事情はお察し申し上げますが。
北関東のコメは新潟産に勝るとも劣らぬうまさで、さらにそれをオダにかけての天日干しは、そんな贅沢はしる人ぞしる、恵まれた食生活とお聞きしてます。
私は一緒に働いている人で農家のひとに分けてもらっていますがうまいです。ただオダがけしているところはさすがに稀です。
よく足を運ぶ足利市の郊外の里山の麓にはオダがけしている農家は散見できるので、山を降りてから、わざわざそんな農家の姿を拝見するためにさらに歩くこともあります。ヤマ靴のビブラムソールが減るのがもったいないのでそんなときは、ザックにランニングシューズを入れて山行し、降りてからはヤマ靴をザックに入れて歩く。
ヤマ靴をザックに入れる行為は、昨今ザックに大枚を投じている方も多くそのようなザックに特段の愛着を感じていらっしゃる向きには少なからぬショックなようで、そのへんの機微を察して、私のザックは愛着うんぬんするには経過年数が行き過ぎていることで大胆にザックに靴を投入してイジメて喜んでいたりもします。
話が脱線しましたが、そのようなとりわけて贅沢な食生活が消えるのは惜しいので、なんとか米作りを続けることをもう一度再考を促してみたいと思い発言してみました。
我が家の水田は、山間部にあり昼夜の温度差が大きく、粘土質で、
おいしい米作りには最適の環境にあるようです。
品種はコシヒカリを作っており、味はいいのですが、
残念ながら、米粒が少し黄色みがかっているので、特産品にはなっていません。
手間暇ですが、同じ規模の水田で、
JAに頼めば、稲刈りから脱穀まで半日もかからずに終わるのに、
自前ですと、農作業日数が4日、期間は2、3週間かかります。
それも天気の良い日しかできません。
隣の田んぼは立って見ている2、3時間で終わるのに、
自分の水田は、暑い中、汗水流し必死にやって4日間。
周りが皆同じに自前でやっていれば、できますが・・
私が農作業に時間を掛けるのがあまり好きでないのと、
高齢の両親が、へとへとになりながらやるのを見るのが耐えられないところもあります。
息子が水田に出ていれば、体が動けるうちは一緒にやろうと、出てきます。
まあ、あと5,6年で定年ですので、
そうなったら、道楽として、自前で稲作をやるかもしれません
JAに頼めば、スーパーの米と同じ味と書きましたが、
それは言い過ぎで、少し味は落ちますが、美味しいお米であることに
変わりはありません
URU12さん、こんにちは。。。
色々と諸事情がある中で、貴重なお米の恩恵に与りまして、重ね重ね有難う御座いました^^
美味しいお米である事を再認識出来た素晴らしい日記です。
寂しい一面もありますが、時代と共に移り行く現実を逃避出来ませんしね
ところで、さくらちゃんの額にはどんな意味が
週末が依然流動的です。。
追って連絡させて貰いますね
日記では、尤もらしいことを書きましたが、
言い換えますと、9月の一番いい時に、山に行きたいから、ともいえます。
親が農作業をできなくなると、4日間では終わらず、9月は休みがほとんど農作業になってしまいます。
昨年の脱穀の日、親子夫婦4人で話し合ってやめることを決めました。
ワンコの額に、節分の豆まきセットに入っていた鬼のシールを貼ってみました。
でも、決して、追いまわして豆をぶつけたわけではありません
家の大事な娘に、そんなことはしません。
週末は、またまたまた、天気も流動的なようです。
山も、○○も天気がよいときがいいですね
残念ですね・・・。
私も貴重なおコメありがとうございました。
やはりコメは天日干しに限りますよね!
うまみが全然違いますものね。
しかしながら致し方ないですね。
お父様、お母様、そしてURUさん長い間おつかれ
様でした!
一つの区切りですので、仕方ありません。
米は多少味が落ちるようですが、
どうも近所で先にJAに収穫を依頼した人の話によると、
米の味が落ちたのかどうかは、実際はよく分からないとのこと。
恐らく、数回食べてしまうと慣れてしまい分からなくなると思います。
今食べてる米も、何かと比べないと分かりませんので、
人の舌は、結構大雑把と思います。
仕事を目一杯やってきて、休みの日に農作業をやる余力は、今は厳しいですね。
やはり、自分の好きなことをやらないと、気晴らしできません。
fallさんも、相当忙しいようで大変ですネ。
休みの日は、パッと過ごしたいですネ
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