GWの登山の前に、J-WAVEの開局40周年記念とかで深夜に
山野井夫婦が挑戦し、全身全霊で登攀したギャチュンカンについて
沢木耕太郎の『凍』がラジオドラマとして放送された。
放送自体はradikoで出張移動中ののぞみ車内で聴いた。
とても感動したが端折りもあるから、本で読みたくなった。
実は私、活字が大の苦手、国語の偏差値は本気でも30台ですから。
しかし、英語は60台、私は何人?
バリバリの理系脳でしたのー。
当該書籍はメルカリで安く流れていたので
買って読んでみた、とても読みやすかった。
業務で珍しく台湾出張があり、バスや飛行機の待ち時間、飛行中に読みましたよ。
人間の極限は精神に寄るものだと思った。
生きて帰るんだ、その熱さと状況判断の冷静さ。
真逆の気持ちをコントロールできた山野井夫婦は重度の凍傷を負いながらも、食料もまともに取らずに、標高7000mに五日も滞在しながら無事に帰ってきた。
それに刺激をされた私、今まで県境最終章なんて、
1人で行ったら90%『死ぬ』と思っていたが、
冷静さと集中力により、荷物を重いと思わず、
リスク管理に神経を尖らせ、埼玉県境を無事に踏破できた。
山野井夫婦のクライミングに比べたら、
屁みたいな山行であろうが、
自分にとっては、実は死を覚悟していた登山でした。
妻に『子供をよろしく』なんて行ったら『行くな』と言われそうで止めた。
前日、息子に『最後の』オモチャを買うべきか悩んだけど、縁起が悪いので止めた。
『無理だと思ったら速やかに退却すれば良い』という
単独登山の利点が過度の恐怖感と緊張感を和らげていたのか
胃腸の具合も絶好調で、前日の寝付きも良かった。
色々と頭の中で悪い方向の想定外を繰り返しイメージしていたから、余計に帳付山に予定より早く無事に到達したことに、物足りなさを感じてしまったのだろうな。
今、冷静になるとそう思うのでした。
前回の日記の『物足りなさ』はこのような背景も関わっていたのかな。
なお、今の私、体幹&筋力が自分史上MAXでえりまして、
電車を待つときも、先輩の長い話の時も、
片足スクワット保持で筋トレしてまして
自分が驚くほど安定感があります。
梅雨入り前に山に入りた〜い。(妖怪人間130)
ということは、社会も歴史も苦手。古文、漢文など論外 。暗記する科目は全て嫌いっていう状態ですね。私もそうです。単に知っているだけの見れば良い物をわざわざ覚えるなど、時間の無駄としか思わないのでありました 。
それはさておき・・・どこまでやるかは別として、極度の緊張を伴う(命がかかっている状態)山行は、普通の登山とは何か違うモノがあります。人が歩いているところを辿るのと、全くわからないところを行くのとは、相当の違いがあることは確かです。日帰りで行ける範囲でも妙義みたいなところだと極度の緊張感を得ることが可能で、その緊張が解けたときの安堵感とか充実感は、普通の生活では味わうことのない抜けるような気分になります。
逆に思ったほどではないと、ちょっとしらけてしまいますね。
私は、達成感よりも終了時の安堵感と開放感が好きで、感覚を Max にするには、計算された上での命の掛かった Hi Risk が必要だと思っています。
緊張を前提とした山行での物足りなさは、そもそも大した緊張ではなかったということでしょう。でも、計画、準備して実行してもの足りなかったというのなら、それも大成功です。もし、反対になっていたらお亡くなりですから。
自分の今までの山行と較べて考えれば良い訳で、山野井さんの山行と較べる必要はありません。不安だらけのルートで、予定通り無事下山できたのは、とても素晴らしことです。
P.S.
縁起が悪い・・確かに。私も出かける前に特別なことはしないようにしています 。
学校で5科目とか安定した成績が取れる人が不思議な存在でしたよ。
大学に入って国語や社会の分野を一切やらなくて良いとなった時はとても幸せで、大学3年間で卒業単位をほぼ取得してしまったくらいです。
『計算された上での命の掛かった Hi Risk』
↑これですよね。無謀かどうかの分かれ目。
登山は危険だよって、会社でよく言われるんですが、
日常生活と同じだろ?と私は答えます。
リスク管理していなきゃ日常生活でも死ねるし。
今回は計画と準備が万全でしたね。
ただヘルメットを持参したのに1度も被らなかったのは、
私の判断ミスなのでしょう。
ルーファイやリスク回避を頭で考えながら、頭守らず
またロープは要らないよと言われていたが、やはり持参するべきだったとも思います。
今回は重量オーバーで担げなかったけれども鵜呑みはダメだと思いました。
単独バリルートはこれで止めます。
やはり家族に迷惑をかけそうで。
物足りなくなるのは我慢して、
単独の時はなるべくメジャールートで。
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