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(1)昭光通商アグリ株式会社という化学肥料や微生物素材を製造販売している会社の技術開発情報PDF
http://shokoagri.com/tech/43/43-3.pdf
オオボタンタケなどシイタケ栽培に関わる害菌・害虫の生態的な特性を定量化している。良いデータだ(*´꒳`*)
低地でよく見かけるアラゲカワラタケ、スエヒロタケ、ヒイロタケは、やはり32℃以上を好む好高温菌群のようだ(о´∀`о)
(生成AIメモ)
シイタケ栽培における害菌の発生は、気温を含む複数の環境要因に大きく影響されます。
**害菌の生育温度とシイタケ菌への影響**
* **害菌の生育好適温度**:多くの害菌は25~30℃で最も良好な生育を示し、これはシイタケ菌の生育好適温度よりもやや高い傾向にあります。
* **高温環境での被害増加**:このため、シイタケ菌は高温下で害菌による障害を受けやすくなります。
* **木粉培地での影響**:木粉培地を用いた実験では、25℃と30℃の条件下で害菌(アクレモニウム、リノクラディエラ、アクロドンティウム、セラトシスティス・モニリフォルミス)がシイタケ菌糸の伸長を阻害する度合いが比較されました。その結果、**30℃の環境下では、これらの害菌によるシイタケ菌糸の伸長阻害が25℃の場合よりも顕著に大きくなる**ことが示されています。
**害菌の種類と適温**
害菌の種類によって好む温度帯は異なります。ソースでは、以下の3つの温度群に分類されています。
* **好低温菌群**:適温が26℃以下、最高温が34℃以下。例として、ワサビタケ、ネンドタケ、シハイタケ、白色トリコデルマなど。
* **好中温菌群**:適温が24~32℃、最高温40℃以下。例として、クロコブタケ、キボタンダケ、緑色トリコデルマ、ゴムタケ、カワラタケ、カイガラタケなど多くの菌がこのグループに含まれます。
* **好高温菌群**:適温が32℃以上。例として、アラゲカワラタケ、スエヒロタケ、ヒイロタケ、キカイガラタケ、クロボタンタケ、アラゲニクハリタケなど。
また、トリコデルマ属菌の分生胞子の発芽最適温度も示されており、トリコデルマ・ロンギプラチアタムは30~35℃、トリコデルマ・ビリディは25~30℃が最適とされています。
**高温多湿環境での発生**
高温多湿の環境では、カワラタケ、キウロコタケ、アナタケ、チャシワウロコタケといった多くの木材腐朽性菌類や、トリコデルマ・ハルチアナム、ヒボクレア・ラクテアなどの菌寄生性菌類が発生しやすくなります。
**害菌の種類とシイタケ菌への影響**
ほだ木に発生する害菌は、その影響により以下の3つのグループに分けられます。
* **菌寄生性菌類**:シイタケ菌糸を殺して栄養にするグループで、最も大きな被害を与えます。例として、トリコデルマ菌やボタンタケ類が挙げられます。
* **木材腐朽性菌類**:シイタケ菌と同様に木材を腐朽させて栄養にするグループで、養分を横取りします。例として、カイガラタケ、カワラタケ、ダイタイタケなどが挙げられます。
* **材変色菌類(軟腐朽菌類)**:シイタケ菌を殺したり養分を横取りする性質はありませんが、シイタケ菌の材内伸長を抑制し、ほだ化を遅らせます。例として、アクレモニウム、リノクラディエラ、セラトシスティスなどが挙げられます。
これらの情報から、シイタケ栽培においては、特に高温期に害菌の活動が活発化し、シイタケ菌の生育に悪影響を及ぼす可能性が高まることがわかります。
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