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北信(長野県の北部地方)から見える飯縄山、戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山の五岳
先の日記でお話したが、僕の理想の画は
五岳が同じ大きさで見える
五岳が同じ間隔で並んで見える
戸隠山が見える(高妻山ではなくて)
それも、街(もしくはその裏山)から見ることを前提にする
しかし、右図(ヤマレコの山リスト)のように五岳は独立峰であり直線的に並んでいるわけではない。どこで一望するかである
それには、水平的位置関係の他に垂直的な関係が絡まる。つまり各岳の標高と周囲の地形である
北から妙高山、黒姫山、飯縄山がほぼ直線的でほぼ等間隔に並んでいる。
その標高は
飯縄山1917m
黒姫山2053m
妙高山2454m
標高で500mほどの高低差があるが、北に向けて高くなっていることが、一望する時に好都合となっている
その三岳に対してに、東に大きく離れている斑尾山は標高1382mと500m以上低い。東側から見ると五岳の高さのバランスがよく見えそうだ。より近くにある山が高く見えることは山行でよく経験する
そして、飯縄山と黒姫山の西にあるのが戸隠山だ。標高は1904mとその二岳より低い。それが、うまく入る場所を探すのに苦労することになる。そこで、戸隠連峰という括りで高妻山2353mという救世主が登場する※
左図のように、一望できるこのような場所は、五岳の360°周り他にも数ヶ所ありそうだ。しかし、実際には五岳の東側、千曲川の右岸にしかない。
その大きな理由は、五岳の東側には大きな空間があることだろう。千曲川が南から北へ流れている辺りだ。それで右岸にある街から眺望がきくのである。そしてそこは扇状地となっているので街は少し高い位置にある。それは、ちょうど映画館のようだ。映画館はスクリーンまでに距離があり、最前列から数段上がった席が見やすい
これは、この辺りが太古の昔は海底であり、その後周囲が隆起して日本海に開く湾になっていたことに起因する。まず東側が隆起し、次に西側の北アルプスの一帯が隆起した。すると、今の長野市や松本市を含む大きな湾ができた。そこに千曲川や犀川が流れ込み、長い時間かかって土砂が流入し堆積した。そして、その後の隆起と火山活動で五岳が形成されたのだ
そして、西側にある五岳を東側から見ることでモルゲンロートやアーベントロートをきれいに見ることができるのである
このように創造された無二の地形により、この地で五岳が一望できるのだ。それは必然とも思えてきた
富嶽三十六景を描いた葛飾北斎。小布施で晩年を暮らしたのは、北信五岳の眺望がよかったこともあるのだろう
この上で、戸隠山問題※がのしかかるのである
次は戸隠山問題
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参考 Website「まみとくい」「みのりみのるプロジェクト 海から始まる長野盆地の歩み(全農)」「妙高戸隠連山国立公園」
他、日記にコメントいただいたその内容も参考になりました。ありがとうございました
中図/Website「妙高戸隠連山国立公園」から
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