![]() |
東京大学の滝口清昭さんによると、筋肉を動かす、脳が指令を出すなど、生命活動で発生する微弱な電気が体の外側ににじみ出て、全身を包んでいるのが準静電界です。これは電波のように空気中を伝わるのではなく、人体のごく近くにとどまり、強弱を繰り返しています。
サメやナマズなどの一部の動物は、この準静電界を感知する「電界検出センサー」を持っており、視界が利かない場所でもエサを見つけ出すことができます。サメの頭部にある小さな穴「ロレンチニ瓶」がこのセンサーの正体で、超高感度で電気を感知します。
実は、このロレンチニ瓶に似た器官が人間にもあります。それは、耳の奥にある聴覚を司る**「内耳」です。内耳にはロレンチニ瓶と同様の有毛細胞があり、人体で最も電圧が高い組織です。滝口さんは、この内耳が人間における準静電界を感知する器官ではないかと考えています。また、皮膚の細かい産毛**も電気刺激に敏感なため、「鳥肌が立つ」などの感覚を通して気配を察知する力に影響している可能性があります。産毛の多い子どもや女性は、気配を感じやすい傾向があるそうです。
ペットの犬や猫が、飼い主が帰宅する前から玄関で待っているのも、この準静電界が関係しているかもしれません。人が歩くと、準静電界の電位が大きく変化し、アスファルトの上では20〜30メートル先まで伝わることが実験で確認されています。さらに、歩き方には人それぞれ固有のパターンがあるため、ペットは飼い主の気配を認識している可能性があります。
これまでオカルト的に考えられていた「気配」ですが、このように科学的な視点から少しずつ解明が進んでいます。
参考
https://business.nikkei.com/atcl/skillup/15/111700008/061600074/
気配って何?
https://yamagakashi.com/sign/
犬が何もないところで吠えるのはなぜ?
https://www.yamareco.com/modules/diary/922932-detail-370757
「気配を感じる」に併せて、「視線を感じる」こともよくあります。
あたかも「視線」に質量があるんじゃないかと思うほどです。
不思議ですね。
https://mofutan.net/105354
を読んでみるのはいかがでしょうか?
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する