道に迷う原因は？

　道に迷うのは、目印の記憶や空間認識能力の不足、ランドマークの認識の苦手さ、地図と現実の風景の照合が困難であること、そして「方向音痴」という自己認識の影響などが原因です。これら複数の要因が複雑に絡み合い、道順を組み立てる能力や空間を把握する能力の低下につながります。

道に迷う主な原因
空間能力の低さ：
方向感覚が優れている人は、頭の中で地図をイメージして空間を把握しますが、空間能力が低いと、自分の現在地や方角を正確に認識するのが難しくなります。

目印の認識不足：
目的地までの道順を覚える際に、建物や通りの名前といった目印となる情報を記憶したり、関連付けたりするのが苦手な人は迷いやすい傾向があります。

地図と風景の照合の困難さ：
地図を読んでも、それが実際の風景とどう結びついているのかを認識するのが苦手な人は迷いやすくなります。特に、日本の街中にある地図がノースアップ（北が上）でない場合、混乱を招くことがあります。

知識の違い：
道順を覚える際、街全体を見渡すような俯瞰的なイメージ（サーベイマップ的知識）を持つ人は迷いにくい一方、歩いている視点でルートを順に思い浮かべる（ルートマップ的知識）タイプの人は迷いやすい場合がありま　す。

社会的ラベリングと自己認識：
「自分は方向音痴だ」という自己認識が強いと、それを補うために人に頼る機会が増え、結果的に移動能力が低下してしまうことがあります。　

日本で方向音痴の人が多い傾向がある
日本人の5人に2人が方向感覚に不安を感じているという調査結果もあり、日本には方向音痴の人が多い傾向があると考えられています。