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と考えたとき、じゃあ生きてる実感てなんだろう?と思ったことがあり、知人に尋ねてみたら
「ジェットコースターに乗っている時」
「ホラー映画を見ている時」
と、答えが返ってきた。
その人にとっては、強い恐怖感が生きている実感を伴うのかな...
私は、身内や、親戚や、幼なじみや、友人が自ら命を絶っているので、それが充分ジェットコースターであり、ホラーであるので、どちらもわざわざ乗りたくも見たくもなかった。
刺激はもういらない。
でも、じゃあ生きている実感を感じる時ってなんだろう?と思うと、幸せな時とか嬉しい時なのだろうか?
幸せな時は、不安感も伴うし、楽しい思い出は、悲しみも伴う。
ちょっと違うような気もした。
じゃぁ自然に溶け込んでいる時かな?と思うけれど、それは至福の瞬間であって、生死を超越するもので、生きている実感、と言うのとはやっぱり違うような気がする。
もしかしたら、苦しみの最中、耐え難くて泣いた時、そんな時の方が生きている実感と言うのには近いかもしれない…と、そのとき思った。
遭難ドキュメンタリーを読んでいたら、滑落し、重傷を追って2週間近くして発見され、九死に一生を得た若い男性が、「生きているから、辛い思いができるんです。」と言っていた。
これは表面的な言葉ではなくて、心の中にズドンと飛び込んできた。
何もかも当たり前だと思って生きている中では絶対に思えない。
これは悟りの境地だなぁと思った。
この人は、やはり二度とこんな目には合いたくないとは言っていたけれど、きらりと光るダイヤモンドを手に入れたんだ。