一本の芍薬

いろいろなものが高くなったということだけど、日々、ついなんでも当たり前だと思ってしまいがちな私にとっては、やっぱり、お米がどれだけ美味しくて、つやつやで甘くて、そのお値段以上の価値があったんだと、しみじみ思うきっかけにはなった。

先日、道の駅つるで見つけたマゼンダの芍薬。
爽やかな青麦が五本添えてあり、198円だった。

雨で暗い部屋も、ときには曇った気持ちも、その明るさと誇らしさでパッと照らし続けてくれる。
会話もしてくれるみたいだ。
どれだけの価値があるだろう。

物の真の価値と価格は、自分の受け取る気持ち次第なのかもしれない。