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ストーブをつけるほど寒いかと思えば、気がつくと、汗をかくほど暑くなっていたりする。
それでも十五夜を過ぎた後の晩は、ふと思い出し、いそいそと起き出して、いるかな?とベランダにお月さんを探しにいく。
今夜のように、雲が足早に通り過ぎ、ぼんやりとしたその姿が見え隠れする、そんなお月さんはより出会いが嬉しい。
明け方に、富士に沈んでいくもやがかった空の金色のお月様には荘厳の美しさがある。
季節的なものか、年齢的にも苦しい過渡期であるが、こんなお月様を見られるのも夜中起きてしまう嬉しいオプションだと思って、ベランダでしはまらくぼんやりと眺める。
山の上の方では、ごうごうと風が吹き、今夜は風に夏の香りが混じっている。