e-bikeの製品説明を読んでいると、モーターのパワーはだいたい書いてあるが、トルクを書いてある製品と書いてない製品がある。
ペダルのクランク軸にモーターの組み込まれた製品は書いてあることが多いが、後輪(駆動輪)にモーターが組み込まれた製品には書いてないことが多い。
トルクは、回転外周の周方向の「力」に、回転半径を掛けたものだ。
トルクは歯車で変速すると、変速比と同じ割合で変化する(一方、パワーは変速しても変わらない)。
e-bikeの場合、前方クランクの歯車(チェーンリング)は例えば44T(44歯)くらいで、後輪の歯車(スプロケット)は11Tから50Tくらいまでの多段変速になっている。
そこで、クランク軸にモーターのある例として、
クランク軸のモータートルクが 60 Nm
チェーンリング(前ギア) 44T
スプロケット(後ギア)の選択したギアが11T(もっとも重いギア)
だった場合、後輪を駆動するトルクは60 x (11/44) = 15 (Nm) ということになる。
スプロケットのギアに22Tというのがあれば、後輪を駆動するトルクは60 x (22/44) = 30 (Nm) になる。
・一般的にe-bikeのギア比は1よりも小さいので(増速)、後輪を駆動するトルクは、クランク軸モーターのトルクよりも小さくなる。
・一方で、後輪にモーターが組み込まれた場合、モーターのトルクと後輪のトルクは同じになる。
異なる形式のe-bikeで、モーターのトルクを比較するなら同一条件の「駆動輪トルク」で比較しないと公正な比較にならない。
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