先週、スウェーデンで毎年恒例のO-Ringen大会が開催された。
http://www.oringen.se/
2十数年前に2度参加したことがあるが、
やはり、オリエンテーリングをやるなら北欧かなと、改めて思った。
一回目は、現地の地形と地図を見比べて事前に調査する日が出来たお蔭で
なんとか大きなミスもなく、それなりに慎重に直進もできた。
しかし、2回目はH21Aに出たので、それなりに難しいコントロール位置だったこともあり、
さらに日本の感覚でレースをしていたので、ミスを連発したかなと。
で、近年はGPSでレースをリアルタイムで見ることが出来るようになった。
これは、選手がどのようなルートを通っているかを見るには
とても参考になる。
まず自分で、自分ならこういうルートを通るなと考えておき、
実際のエリートランナーのルートを見ると、とても感心する。
それは、如何に速く走るには、それなりのルートを考えているな
と感心させられる点である。
GPSでのレース模様を見ていると、やはり道走りの方が速いことが分かる。
それと、道が無いところは、やはり直進の重要性が大きい。
日本では、直進の重要性というのは、日本の地形からして
それほど重要性が薄い。
しかし、北欧では絶対的に直進の技術が無いと無理だと感じた。
それは、北欧の地形が日本のように等高線が急ではないので、
どこでも走れるし、特徴物を細かく捉えてつなぐようなものでもない。
もし特徴物を細かくつないでいたら、そこで迷ってしまうリスクは大きくなる。
北欧に比べて日本は、どこでも走れる地形があるところは、ごく限られているので
直進の技術自体の必要性がないため、この技術力が上がらない。
で、北欧に行くとパニックになる。
自分も2回目の時は、この通りであった。
日本選手が北欧では通用しないのは、やはり直進技術が乏しいのではないか
と考えてみた。
ということで、やはり直進技術を高める必要性をあらためて心に留めた。
この直進でさらに重要なのが、距離感覚である。
これが無いと、どこまで来ているのかが分からず、ポストを前にして迷ってしまう。
距離感覚は、歩測をするということがあるが、
走りながら歩数を数えるのは、同時に地図を読むことを考えると
得策ではないような気がする。
やはり、時間を読み、距離を予測するのがベストだと思う。
自分の走力と、その場の地形の状況と、その時点の体力で
どのくらいの時間でどのくらいの距離を進めるかを
頭の中に植えつける必要があると思った。
したがって、直進と距離感覚を日本で練習するしかない。
それに適しているのは、富士山の麓がいい。
と、O-RingenのGPSレース結果をみながら思ったことです。
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