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特に山では現在時刻と経過時間から、目的地までの所要時間を予想するわけで、行動しながら適宜時刻を確認する作業がどうしても必要になる。因って腕時計は必須。
ところが10年以上前とは異なり、今では単なる腕時計では終わらない、山岳用高機能腕時計が出てきているのだから、買わないわけにはいかない。
で、このプロトレック1300は必要な機能が凝縮されている割には、他のモデルに比べて極めて薄く(購入当時は)、軽くて邪魔にならない。腕の細い私にとって、まさにうってつけであったので、2008年頃久々の富士登山前に買った。
正直言って山用腕時計の機能は、専用の計測装置に比べれば参考程度にしかならないかもしれないが、それで充分である。
●時刻…1日1回電波を受信して、秒単位で正確な時刻を刻む。最も必要な機能。海外旅行でもワールドタイムモードで活躍した。
●方位…磁北を指すデジタル方位磁針と、それを補正して真北を指すようにもできるし、ベアリングメモリーもできる。
●気圧…正確かどうかは知らないが、1hPa単位で計測でき、気圧の変動がグラフ化されるので、天候をある程度予想できる。
●気温…時計自体に温度計が付いているので、正確な外気温を計るなら外して5分くらい経たないと駄目。ただ、温泉に浸かりながら気温モードにすると、湯温が計れるので楽しい。
●高度…時刻の次によく気にする機能。気圧変化を元にして高度を表示しているから、天候によっては正しいものではない。ただ、登山口等で正確な高度をセットしてスタートすれば大体正確。富士登山で五合目でセットし、頂上で3780mを表示したのは感動したが、大概プラスマイナス30mほどの誤差は覚悟した方が良い。でも山行時は非常に参考になる。これもグラフ化される。
●高度メモリー機能…一山行での高度記録開始から終了までの積算上昇・下降高度、最高・最低高度を記録できる。また過去記録データモードだと、購入してから記録をとった最高・最低高度、積算上昇・下降高度が見られ、今まで自分の足で上り下りした達成が得られる。それ故、高度設定だけして記録し忘れてしまうと結構悔しい。因みに私の積算上昇高度は、現時点14600mだそうだ。まだまだ。
●ソーラー充電…電池交換不要。これ大事。
●防水…当然必要。
●バックライト…腕を傾けるだけで液晶のバックライトが光るのは非常に良い。また、文字盤が大きめで、見易い。
●ゴム製のバンド…チタンのだと、万が一冬山登ったりしたらそこから凍傷になるかもとか考えたし、長さを詰める必要もないからゴムバンドで良い。バンド長が意外に長いが、ウェアの上から巻くこともあるし、気にしない。
●その他…ストップウォッチ機能、アラーム機能、時報機能は当然のようにある。
●説明書…ネット上でも読めるらしいが、山行時はほぼ携行している。多機能が故に操作方法をど忘れしてしまうことがあるからだ。因みに計測の仕組みや気圧と天候の関係等が簡単に書かれていてちょっと興味深い。
これを確かヨドバシ辺りで25000円くらいで買った気がする。
スントとかの海外メーカーはちょっと不安だったので、国内メーカーを選んだが、全く後悔していないし、良い買い物をしたと思う。
仕事でも使う機能があるためかなりのお気に入りで、外出時はほとんど装着している。
でも結構スーツの人でもプロトレックしているのを見かけたりするのが嬉しい。
ただ、あくまで補助機能付きの「腕時計」なのだから、方位磁石や地図等は別で持って山行に臨んでいる。
※2018年1月18日追記
10年以上日常的にも着けて使ったので、遂にゴムバンドが劣化して切れかかってきたので、交換した。
純正交換バンドはネットにて3000円弱で購入。
さすがに新機種には性能的に及ばないのだろうが、まだまだ現役である。
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