ジオグラフィカ上に野草データを記録し、カシミールでバックアップする方法-ヤマレコ

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更新日：2025年07月02日　訪問者数：214

ジオグラフィカ上に野草データを記録し、カシミールでバックアップする方法

はじめに

花探しをしていると以前見つけた花の場所があやふやになりがちです。スマホのGPSアプリ(ここではジオグラフィカ)上にその場所を登録しておくと、次回(翌年)以降効率よく探せますし、計画時に近くで探せる花をチェックできるので、「あっ、探し忘れた」の防止につながります。
本ノートでは、
1．ジオグラフィカで登録した野草の位置データ(緯度・経度)のPCへのバックアップ
2．PC上のカシミールで野草の位置を見やすく表示すること、
を目的としたジオグラフィカ⇒カシミールのデータ一括コピーについてまとめます。

【予備説明】ジオグラフィカ「マーカー」とカシミール「地名データ」について

ジオグラフィカのマーカーとは

通常の使い方では計画「ルート」を登録するときに目印となる「分岐」「頂上」「駐車場」などを地図上に登録するときに使います。
野草データ登録に使う時には、画面中央の+マークをを花の位置に合わせ「マーカー追加」を押し、出てきた左の画面で「名前」欄に野草名を入れ、アイコンを分かりやすい「花」マークにしています。

カシミール「地名データ」とは

カシミールでは通常の地名は国土地理院図などにそれぞれの地図に乗っているものを使用していると思われますが、それ以外の山名、山小屋名、など山関係の位置データが「地名データ」ファイルとして登録されています。
本来、野草データを入れることは想定されていないと思いますが、ローカルPC上に独自に追加・変更した自分カスタムの「地名ファイル」を登録できます。

【本題】ジオグラフィカ「マーカー」⇒カシミール「地名データ」の手順

1．ジオグラフィカの野草データをPCにアップロードする

私の場合マーカーに「野草フォルダー」を作成してその中に上の方法で現地で登録したデータを蓄積しています。これらを画面上部のチェックマークで一括選択し、通常のGPSログをPCにアップロードする手順で「GPSエクスポート」します。(この際、サブフォルダーがあるとエクスポートできないようなので、消すか、移動する必要があるようです。)

2.アップロードしたデータをカシミールに取り込む

PCにアップロードしたデータはxxx.gpxという形式で保存されますので、これをカシミールから「ファイル」→「GPXデータの読み込み」すると同名の「ウェイポイント」として登録されます。
「編集」→「GPSデータ編集」→「ウェイポイント」を選択すると左のように登録されています。
全件選択した後、「変換」→「地名データに変換」を行います。

3. ウェイポイントを地名データに変換する

そうすると、デフォルトで登録された地名データのに「レベル1、普通地名」として追加されます。(ここでレベル、地名種類を選べれば以下の手順は必要ないのですが、カシミールの仕様上それはできないようです。)
「地名ファイルを編集」で開いてみると左のように見えます。図中赤丸内は、カシミールの元データのバグかもしれませんが、「レベル1、普通地名」になぜか全国で3ケ所(網走支庁、竹島、東京スカイツリー)が含まれています。これらは以下の操作に含めないようにします。

4．地名アイコンの花マークへの変更

これですべての野草データが地名としてカシミール上に表示されますが、このままだとアイコンが見えにくい"。"ですので、わかりやすい(花)アイコンにしたい場合には、カシミールの「編集」→「地名の属性とレイヤー設定」で左図のように「ユーザー1」など任意の地名属性を選んでアイコン(花のマーク)を選択します。
(この操作は一度やれば次回からは不要です。)

5．地名データを花マークに変更

カシミールの「編集」→「地名の編集」で地名データが全件表示されますので「種類」でソートし「ユーザー1」部分をシフト推しながら一括選択し、右クリックメニュー最下部の「プロパティ」を選択します。
左のサブメニューが出ますので、「種類選択」にフックを入れ、種類を「ユーザー1」にしてOKを押すとアイコンが「花マーク」に変更されます。

上記操作の結果、カシミール上には以下のようなアイコンで表示されます。

操作は以上です。

【補足】追加の説明など

そもそも、以前カシミール⇒ジオグラフィカの地名データ変換について日記にしたことがあります。
https://www.yamareco.com/modules/diary/45037-detail-297134
今回、ジオグラフィカ上のデータをバックアップ、整理するに当たって、前回まで不明だったジオグラフィカ⇒カシミールの地名データ変換およびユーザー地名への変換を一括で行う方法を発見したので、自分へのメモ書きを拡張してヤマノートにすることにしました。

また、逆方向のカシミールの地名データをジオグラフィカのマーカーに変換する方法については以下に日記しましたが、XML形式を経由するのでとても手間がかかり、実用的ではないかもしれません。(まあ、実際上はこの方向の変換はあまり必要ありませんし)
https://www.yamareco.com/modules/diary/45037-detail-283767

最近はヤマレコアプリを利用しているので、ヤマレコ上で似たようなことができると便利なのですが、ヤマレコ不慣れのためアイデアがありません。「マーカー」に似た機能でデータをexportできると良いのですが、諸先輩の皆様でアイデアあればぜひご教示くださいませ。

p.s. 遅まきながら、今更ながら、ヤマレコ・アプリ(Android)に「スポット機能」というのがあることを知りました。^^;) アプリとウォッチでは同期されるので必要条件は満たしているようです。「シェア」で複数のスポットを一括してPC上にexportあるいはimportできるか調査中です。

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