下田街道 湯ヶ島出口から河津町梨本へ(浄蓮の滝休憩所 旧天城峠、猿田淵、河津ループ橋などを経て)
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 987m
- 下り
- 962m
コースタイム
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り バス 梨本→河津、鉄道 河津→沼津 |
コース状況/ 危険箇所等 |
湯ヶ島から浄蓮の滝な散策路は、一部橋がかけています。国道に行くか判断して下さい。 前の昭和の森近辺は著しく良好 ゆうゆうの森から二本杉峠は、まあまあ荒れています 二本杉峠から林道 まあまあなんとかなる。実際実線ですが、これが通常の破線レベル。 林道から猿田淵あたり 通行止めの意味を思い知らされました。崩れ、藪多数も沢を行きますので、途中までは涸沢なのでどうにかなります。 問題は水がある場所。 道は崩れており、ふみあとを探して藪を縫って行きます。腐っても街道筋。創建時に植林された大杉が樹齢200年を迎え、立派であり、道しるべになります。 時折ある石垣や打ち捨てられた人工物に勇気を貰いながら。ルート不明ななかでの高巻が不安でした。爆音がするので、谷の先を見ると国道414を爆走する姿が。これでなんとかなるなと勇気付けられる。 そうこうして、奥に木道が現れました。七滝探勝路です。 釜滝の下への道が塞がれており突き抜けようとも思ったが、二本杉峠からの下りで燃え尽きたので道なりにでた国道を淡々と行きました。 ループ橋を歩く人はレアでしょうね。 梨本から下田の区間は一部不通らしいので、またの機会とします。 |
その他周辺情報 | 七滝より下まできたことですし、修善寺までバスで戻るのもいい時間かかりますので、そのまま河津に出てしまい、美味しい海産物を食して帰ろうと。 このため、温泉・食事とも河津の街で組みました。 温泉 踊り子温泉会館 1000円。渡渉をしてるし汚れたので。やや割高ではあります。ただ、最近打たせ湯を稼働しているところって少ないのでレアです。 噴湯がある公園もそばにありますので、そちらへの散策を込みで考えれば決して悪くはないかと。 食事 河津駅前 海広 お値打ちで美味いです。 金目の浜塩焼き定食+生ビール🍺で2200円。 せっかく南伊豆あたりまできたので東海岸名物の金目かなと。 隣の吉丸も良さげでした。 |
写真
感想
天城越えの車道は沼津・三島エリアから南伊豆に突き抜ける快走路。
海遊びのうち波乗りするには東寄りの海岸に出る必要があり、波乗りしていたころはよく通っていました。
ダイビングでもハンマーヘッドシャーク狙いに弓ヶ浜へ行き、神子元島へ行ったものです。
観光でも、河津・白浜・下田・石廊崎など。
これらに行くのに天城越えルートは重宝します。
なので、まあ、基本的によく知った地ではあります。
天城越ルートとしては、踊子歩道で旧天城トンネルを抜けて旧国道を行くのがオーソドックスのようです。ただ、このルートは以前に車で突き抜けてますし、今の天城峠稜線に行くときにも見ているしで、どうにもしっくりこない。
やはり天城越えは徒歩で突き抜ける元来道でやろうと。
街道ウォーカーのサガでしょうか。
不安は、二本杉峠から河津方面への道の状況。
不通とあるが、どの程度なのか?
ここがポイントでした。
結果ですが、コースに書いた通り、想定を遥かに上回る二本杉峠から河津側の崩壊ぶりで正直驚きました。
ここまでくると再整備するには林道の改修で道を付け替える他なく、それほどまでに崩壊しています。
倒木、薮はともかく崩落による道喪失は厳しいものがあります。
涸沢ならまだしも、水があるともはや沢登りの世界。
そう簡単に直せるものではなく、また、直してもすぐに崩れるだけ。
山と高原の地図「伊豆」は破線になっていますが、事実上 廃道だと思ってください。
散乱するペットボトルや弁当の容器が道標でした。
通行止めは納得です。
道中では本当に下に降りれるのか不安になりながら、でも現国道414号の快走路から轟く爆音がかなり近いことから、もう一息のはずと鼓舞して進みました。
高巻とは言っても明確に踏み跡ができており、また崩れて落とされないように注意して進みます。
そうして下ってくると対岸に美しい柱状節理の岩壁が広がり、頑張ったご褒美に思えました。
渡渉では久々に靴・靴下を脱いで、膝までたくしあげて渡りました。凍てつく冷たさではなかったのが救い。
そうこうしてどうにか人工の階段・橋らしきを見つけました。踊子歩道・七滝探勝路です。これは観光地によくあるがっちり整備のもの。下れば七滝温泉街、脇は国道414。いずれにせよ下界が見えたということです。
この区間が核心でした。
本州の南に突き出すエリアは軒並み多雨地帯であり、地殻的にも不安定なためかとにかく崩れが多いです。
紀伊半島の熊野古道と同じ匂いを感じました。
そして、実際に稜線の南側はそういう地帯であり、脆いうえに急峻で崩れが激しいところ。
沼津・三島方面との連絡路が現在国道414と136で機能しているため、この道路さえあれば昔道は崩れるままにどうしてもなってしまう。
そういうことを感じます。
新道ができれば旧道はおざなりになる。
如何に崩れやすくとも他に道がなければ極力維持を試みる。そういうことです。
河津七滝は七滝を上からめぐるのも楽しみにしていたのですが、釜滝から先、降りるところが塞がれているように見えました。
ちゃんと下に行けるという話もありますが、釜滝へもかなり落とされる感じで、正直ここまで来るのに力尽きた身としては、滝見飽きました、渓谷もううんざりですとそんな感じ。七滝の温泉街にサクッと降りたいというのみでした。
七滝探勝路の通行止めも、二本杉歩道ほど荒れていることはないでしょうから突き抜けても良かったとは思いますが、滝を見たいという気持ちはもはや微塵もなく、ひたすら降りて下界に出たい一心。
そのため、結果的には国道に回されても、勝手知ったる日常の世界に戻れた安堵感の方が大きかったです。時間はロスになったはずですが、ループ橋からの景色が見れてむしろ良かったと思います。
さすがにむかついたので意地でも七滝温泉街には寄りませんでしたが。
国道に出てしまえばバス通りなので、どうとでもなります。
ただ、下田への古道と今日の車道は基本異なりますので、その分岐である湯ケ野まで刻むことを目標に歩きました。ただ、一時間に一本のバスなので、乗り過ごしたくはないため、途中で打ち止めにしました。
その分、河津で温泉・夕食を堪能し、リフレッシュ。疲れましたが、まあまあの手ごたえは会ったかと思います。
例によってウォーキングシューズできてますので、足裏の滑り止めはトレッキングシューズや、アプローチシューズに比べると心もとないものがありました。
二本杉峠からの道は正にそれが出て、いつものトレッキングシューズにすればよかったも思いましたが、どうにかできました。
これまでの山行の成果でしょうか。
天城は晴天の紅葉シーズンとあって時間とともに人、車、バイクと往来が多かったです。
月ヶ瀬の猪最中は美味しかったですし、湯ヶ島側の道の駅 浄蓮の滝では休息をとり
、天城越えでは紅葉を愛で。
道の駅は双方ともいつもながら、いつも以上に賑わっていました。
天城越え(昭和の森)ではなんかEV車のPRイベントやってましたね。
道中、紅葉もいい感じでした。
おとなしく旧天城トンネルを通る道で行けばもっと先まで当初予定通りに行けたことでしょう。しかし、今回のルートもこれはこれでよかったと感じています。
但し、二本杉歩道の河津側が相当いってますので、覚悟は必要です。
とにかく、下田街道の難関は終えました。
続きはいずれやろうと思います。
整備された街道筋しかいかない人は決して行かないことです。
流されて溺死されては困ります。
もしいかれる方は、山歩きの中でも険峻な難路と心してかかって下さい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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HHHさん こんばんは(^.^)
すごい楽しそうです。(´▽`)
街道歩きもされて、下調べをかなりされたのですね。
河内桜は綺麗で直に見ながらの歩きもいいでしょうね。
お疲れ様でした。
河津桜の特徴は、染井吉野と比較すると、開花期間が長いです。開花時期が通常2月頃と早いです。そして、色がやや赤みが強いです。
そんな諸々のことがあって、近年、河津桜は色んなところに植樹されているように思えます。
但し、河津桜は開花期間中。ものすごい人出となります。また、駅周辺ではライトアップもあります。
なお、伊豆には河津桜以上に早く開花する桜がありまして、熱海のあたみ桜は1月後半が見頃です。熱海梅園もほぼ同時期ですので、今の河津桜の時期の込み具合を考えると自分は1月後半の熱海の方がお勧めですかね。
いずれにせよ時期的に、宮城からは避寒にもなっていいかもしれません。
サバイバルなところはせめて好天の日を選ぶ。
荒れているときには安全なところに変更する。
日曜は晴天という予報もまた今回のルートを選択する決め手にもなりました。
が、正直かなりデンジャーで同じルートはご免ですね。
これなら道なき尾根を行く方がよほど安全ですもの。
さて、街道歩きは、前日のレコで書いた通り、山に嵌る前、体を習慣として動かしていた手前、体力を持て余し、喪失感を埋めるためのものでした。
街道歩きは、鉄道、車の有難みと、それができたために衰退するところ、栄えるところを知らしめられます。
今でも、両側に家があり拡幅できない集落を通る道を車が通れるようにバイパスルートが作られますが、それが為されるとその集落には住民以外誰も来なくて大概は寂れていく。
そんな感じで、古道を行くとき思うのは、道は人が必要性を感じメンテすることで残るものということです。ニーズがなくなれば野に帰ります。
薮化は低山こそ厳しく、あっという間に踏み跡が消えていきます。
今も必要とされているところは拡幅されて舗装道路になってますし、いらなくなっても平地なら農道に流用されていたりします。
山道も必要なら登山道として整備されるし、人の踏み跡が道を作るということです。
人が入りすぎると荒れるという話もありますが、全く入らないと荒れ放題です。
只の林道歩きだと苦しいと感じる人も多いかと思いますが、主要道路を道々歩きながら、昔人のように想像力膨らませてやればそれなりに楽しみが見いだせるかと思います。
札所巡りもその類かと。西国三十三箇所徒歩巡礼はまたやれと言われたら苦しいですが。
下田街道の先は気が向いたらでしょうか。
今回の天城越え達成で結構満足しちゃいました。
因みに12月後半に予定している博多駅〜鹿児島中央駅は旧街道を調べ始めてますが、熊本南部の八代まではいいもののその先の熊本〜鹿児島間の山岳地帯が中々に厳しそうです。
日照時間が短いこの時期、街道に拘るか日程優先か試案が必要そうです。
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