要倉山・市道山(千ヶ沢)・日陰本田山
- GPS
- 09:25
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,445m
- 下り
- 1,497m
コースタイム
天候 | 晴れ。高いところはやや風強し。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
沢戸橋17:03発武蔵五日市行き。私、もう一名立ち。やや小型のバス。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
関場->要倉山 普通は案下川側に橋を渡り、尾根の末端に取り付くようですが、尾根の北側から取り付くことにしました。醍醐川側に入り、しばし林道を辿ると、川の右岸渡り、右手に月見橋という龍泉禅寺への橋を見ます。その直ぐ先、醍醐林道左に、東電の巡視路の標識があり、ここから取り付きました。これを辿ると、452mピークの鉄塔よりやや要倉山側の鞍部に上がります。鞍部から尾根を登っていくといきなり急登。しばらく登ると尾根上の普通の道となります。鞍部から30分程で要倉山。山頂の標識は小さい物で、ウッカリしていると見逃します。ご注意。 要倉山->林道 要倉山から南西側に降りますが、直ぐに真西へと向かいます。南方に支稜があり、そちらに踏み込まないように注意。573mピークを過ぎると南側が切り開かれた所に出、陣馬山から奥高尾縦走路方面の展望が開けます。再び植林の中に入り、しばらくの登りで高茶山(732mピーク)。ここからの下りもやや尾根が広く、南側の支稜に踏み込むと面倒です。右側に進むことを心がける。しばらく行くと、750mピークから北側に降りる尾根を横から取り付きます。高度差50m程度ですが、急登で踏み跡もやや不明朗になります。みなさん色々な所を登るのでしょう。尾根に上がれば一登りで林道へ。 林道->縦走路 林道の石垣の端から取り付くしかなさそう。それを上がれば尾根上のルートに出ますが、ここも急登です。しばらく登ってやや巻き気味に右へ行き、縦走路へ。 縦走路を市道山へ 一般登山道です。特に説明の要はないでしょう。西側に林道がつかず離れずで通っているのはどこからくるのか?醍醐丸からやや下りの後略平坦。市道山手前でキュッと登る。 千ヶ沢 源頭部は倒木。ともかく倒木を踏み越えていく。倒木フェチの方は是非一度行くことをお勧めします。基本的に踏み跡は部分的にしかなく、川筋を辿っていくコース。左右は急傾斜なので、下る分にはルートを間違えることはあり得ません。が、ルートが手入れされている気配は無く悪路です。林道に出る手前に5m程の滝があり、これは高巻きますが、他に滝は無いので、行き詰まることは無いです。巻き道を含め、踏み跡は主に左岸にがありますから、左岸を注意して見てください。が踏み跡は微かで部分的です。林道に出たところで顔を洗う。 林道 打って変わって退屈っす。盆堀まで行く。 日陰本田山 15分程登った所に立ち入り禁止の表示あり。が、誰が何の目的でそうしているのか不明。沢戸橋側にはなにも無かったので、そちらから入山していきなりここで禁止と言われても...。と言うのがベースであります。もし行かれるなら、誰かわかりませんが、入られたくない人もいると言うことは承知の上で行ってください。特に危険を感じるような所はありませんでした。また、汚染されて困る水源設備なども見あたりませんでした。 盆堀->日陰本田山(629mピーク) 右岸側に橋を渡り、真正面の家を左へ巻いて尾根に取り付きます。やや藪っぽい所もありますが、踏み跡はずっと続いています。忠実に尾根を辿ればOK。岩がゴロゴロしてきて岩場っぽい急登になると、日陰本田山までもうちょっと。でもちょっと足が引きつりそう。ややバテ気味でヒイヒイ登る。平坦になってちょっとで山頂。表示などありません。雑木の向こうに市道山、臼杵山方面が見えます。 日陰本田山->404mピーク 日陰本田山を過ぎると細かいup-downのみで刈寄山への分岐へ至る。南方に道がありますが、それを行くと採石場の上に出て刈寄山には行けません(昔はいけたようです)。この先の下りの尾根がやや広く、ちょっとイヤなところ。北側の支稜に行くのは間違いで、右側東に進む尾根を辿ります。この先、始めて指導標が登場(盆堀->ここまで指導標一切無し)。この辺はみなと区民の森のようです。モミの木峠方面に向かう。モミの木峠の先、東側が切り開かれ、遠望が効きます。送電鉄塔ふたつの基部を通って行くので、これからのルートが良くみえます。しばらく下って再び植林の中となり、東電巡視路の標識を見れば、最初の鉄塔、次に404mピークはすぐ。 404mピーク->沢戸橋 少し岩の下りとかあり、ガンガン下る。次の鉄塔を過ぎ、標高300m辺りまで来ると踏み跡が不明朗になりました。北側、植林の向こうに人家が見えたので、早くに北側に寄りすぎたようです。完全に藪の中になり、踏み跡も判らなくなったが、もう標高差50mも無いはずなので強引に下る。結果、農家の裏に出てしまい、庭先をウロチョロ降りるハメになりました。ごめんなさい。道路に降りるとすぐ新久保川原橋で、渡って沢戸橋BSへ。 |
写真
感想
陣馬山の東、多摩川側に全く足跡がなく空白地帯になっていたので、目立つ尾根を辿って見ることにしました。で、もう一つ、行こうと思っていた日陰本田山も廻ることにし、必然的に千ヶ沢を降ると言うルートになりました。全体的に余り人の行かないところで、指導標もない、地図と五感、経験フル回転勝負の登山となりました。でも、判りきったルートを行くのとはまた違って楽しかったです。
要倉山への取り付きは、北側醍醐林道に入り、琴沢の湧水裏から取り付くのが作法のようです(突端から取り付くと、よそ様の庭先をウロチョロする事になるようです)。が、見逃したのかもっと先にあったのか、湧水が見つからず、キョロキョロしてたら東電の巡視路標柱を見つけ、これ幸いと登ったものです。尾根末端から取り付いた方の記録を見ると、北側からの道があったと記載されているので、それを狙いましたが、今回のルートではないようです。いずれ機会が有れば湧水を捜してみようと思います。
千ヶ沢は全く手入れされていないと思います。基本的に雨が降ると川底になる所を降るようで、踏み跡と知れる部分は断続的・部分的で微かでした。ここは目一杯緊張もしましたが、楽しかった所でもあります。が、一人で行っておきながらなんですが、単独は止めた方が良いと思います。倒木に挟まれて足を捻って行動不能になっても、まず誰も通りません。不用意に足を置いてケガをしないように気を遣いました。
日陰本田山は3時間弱の短いルートで、採石場で刈寄山への尾根も切断され、今回のルート以外に辿る道もなく、余り登られなくなった不遇の山。今でも山体は削られています。いつか山レコにトレースを刻んでやろうと思ってましたが、立ち入り禁止の表示にガッカリ。そうなった事情を知らないので何とも言い難い所がありますが、どうも地権者が安易に禁止にしているように思えてなりません。私とは逆に、沢戸橋側から9割方ルートを辿ってきて、いきなり禁止と言われた所で、迂回ルートがある訳でなし、来た道を戻るには2時間以上かかります。どないしろと言うのでしょう?今回は自分の判断で登りましたが、残念な印象です。立ち入り禁止の他に折り合いをつける手だてはないのでしょうか?(ちなみに写真に撮った採石場は一つ隣の尾根で、この尾根を削っているわけではなく、関係は無いと思います。)
今回、いつもの5万分の一の登山地図ではなく、2万5千図をコピーしてルートと時間、注意印を付けて持って行きましたが、地形把握は5万図に比べ圧倒的に有利なのを実感しました。インターネット等の記録で調べた注意点も×印(降り)とか書いておくと、結構役に立ちます。山レコではやすさんの要倉山の記録を参考にさせていただきました。今度からバリ系のルートはこっちにしようかと思った次第。
コメント
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はじめまして。
先日(積雪のあった翌日)市道山にも行ったもので、
おぉと思いコメントさせて頂きました。
山頂から千ヶ沢に下るルートはまったく踏み跡が
なくて下る人がいるのかと思っていたところでした。
(まるで廃道のように映りました。)
雪がなくとも地図読みに自信がないので、
私はあそこへは下れませんが、倒木もすごいですね。
単独で行かれたa_tomさんの地図読みとご経験に
拍手です。
(今地図読みの勉強をしているので、
早く終えて実地で少しでも試したいです。)
sukekichiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
千ヶ沢は谷の底で、日が差し込みにくいため、ちょっと雪が残っていた所がありました。そこに一人の方の二三歩分の足跡が残ってました。sukekichiさんと同じ頃、どなたかが下ったのはほぼ確実です。なので、まるで誰も歩かないと言うわけではなさそうです。
地図読みは尾根の下りが難しいです。特に尾根が角度で10度位の違いで枝分かれしている所。前にウッカリ隣の尾根に踏み込んで痛い目に会いました。まずは登りで試してみるのが良いと思います。登りはともかく高い方に行けば、いずれは山頂だし、何より午前中なので、時間的余裕も元気もあります。日没近くに間違えたっ!って判ると結構焦ります。もう疲れてて戻りたくないし、戻る時間的余裕もないし。で、強引に下って藪の中で大格闘。いよいよ暗くなってくる。なんで俺はこんな所でこんな事やってんだぁ!とか、明日の会議出なくて大丈夫かなぁ、6時行動再開で会社に間に合うかぁ?とか、炊飯器のタイマーをセットしてきたからご飯炊けちゃうなぁ、そう言えば食いモンなにが残ってたかなぁとか、バス間に合わないなぁ、タクシーかなぁ、財布に幾らあったかなぁとか、意外とくだらん事を次から次へと思い浮かべ、自身の本性に気付くこと請け合いです(^_^;。
尾根の下りバリルートは私もまだ自信はありません。野宿しても死なない程度の気候になるのを待ってます。間違えた経験から、迷っても、焦って下手に動き回ってケガなどしなければ、翌日来た道を丸ごと戻れるだけの時間はあるんですから、野宿でしのげればどうって事無い!と思うようにしてます。迷う事を心配するより、迷ったらどうすれば良いかの最低限の準備の方が有効かな?ってことです。どうせ私はきっと迷うので。もちろん迷わないように努力はしてるんですが....。野宿の練習もしとこうかな。
醍醐丸以降、臼杵山(グミ尾根)を降りるまでは誰にも会わなかったのですけど、あの日でも居たのですね、千ヶ沢へ下った人が。。。
地図読み訓練のアドバイス有難うございます。
遭難時、きっと私なら何(食べるもの)残ってたかなぁ、無事降りられたら何食べよう?ではないかと思います(そんな余裕があればですが)。
確かに迷うことの心配よりも迷った時にどう対処出来るかの準備のほうが有効かもしれませんね。ビバーク訓練も暖かくなったらやってみたいですが。。。
また、お邪魔します。
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