記録ID: 101772
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雪山ハイキング
奥多摩・高尾
鳥沢駅から無生野、赤鞍ヶ岳、巌道峠、月夜野
2011年03月03日(木) [日帰り]
神奈川県
山梨県
tanno1967
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 1,766m
- 下り
- 1,695m
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中央線鳥沢駅7:37--8:00小篠集落――8:25高畑山分岐8:30--9:00穴路峠9:08--9:30無生野――10:00尾根取り付き――11:02サンショ平11:10――11:50赤鞍ヶ岳(1299m峰)12:45--13:30ワラビタタキ(1257m峰)――14:15長尾山――15:00巌道峠15:13――15:35ムギチロ――15:55平野峠15:58――16:30月夜野集落――16:40両国橋16:50――17:05東野バス停17:30==バス==17:55やまなみ温泉(入浴・夕食)19:15==バス==19:30中央線藤野駅
| 天候 | 晴れのち曇り、のち霰 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
復路は東野バス停よりやまなみ温泉経由中央線藤野駅までバス |
| コース状況／ 危険箇所等 |
中央線の鳥沢駅から穴路峠を越えて一旦秋山村に降り、赤鞍ヶ岳に登って東に縦走、神奈川県側の東野に下山した。 鳥沢から穴路峠を経て無生野までは問題なし。雪はかなり前に降ったものが谷筋にところどころ消え残っている程度だった。 無生野からタンノイリ沢経由サンショ平までの道はややわかりにくい。沢の奥へ入る林道をたどるのだが、道なりに行くと西タンノイリ沢でなく東タンノイリ沢の方に入りそうになる。気が付いて西タンノイリ沢沿いの、簡易水道施設のある個所から右折したが、すぐきちんとした林道に出たので、水道施設の手前に右に入っていく林道があったはずだ。この林道は西タンノイリ沢の右側(左岸)を、堰堤をいくつも見て上がっていくが、やがて林道は途切れ、対岸に渡り返す小さな指導標(サンショ平と書かれている)がある。ここで沢を渡ったら、すぐ左手の小尾根に取り付く細道があるのでそれを登る。堰堤のある沢沿いに行きそうになるが道はない。 尾根に取り付くとジグザグの急登で、やがて眺めの良い植林帯に出て、そのまま尾根を詰めていくとサンショ平に出るが、かなりの急登だ。 サンショ平から赤鞍ヶ岳を経て巌道峠手前までは道ははっきりしていたが、数日前に降った冷たい雨がこの辺りではice storm (凍りそうな温度で落ちてきた雨が地表や枝に触れた際に凍りつく現象)になったらしく、地表は小さな丸い氷の棒が折り重なってくっついたような状態になっている場所が多かった。今回はアイゼンを持っていかなかったが、4本爪くらいの軽アイゼンがあったほうが安心して歩けただろう。 赤鞍ヶ岳から長尾山までは細かい上下が多いが、その先は巌道峠まで大きな下りとなる。巌道峠からはムギチロまで100m少々登りになるが、平野峠までは緩やかなくだり。平野峠から月夜野集落への道は、「山と高原地図:高尾・陣馬」では「荒れている」とされており、確かに道が崩れた個所もあるが、まだ道ははっきりしており、問題なく歩けた。 今回はもともと秋山温泉ネスパを最終目的地として、平野峠からさらに先の綱子峠まで歩き、安寺沢側に降りる予定だったが、ネスパがちょうど休業している日だったので、月夜野におり、神奈川県側の東野バス停まで車道を2.5�劼曚品發�、バスで藤野やまなみ温泉に向かった。不便な場所にあるが、思いのほかバスの便がよく、温泉で乗り継げば簡単にJR藤野駅に出ることができた。やまなみ温泉では食事もでき、温泉の後のマッサージチェアは最高だった。 |
写真
民家かよろずやのような瓦屋根の鳥沢駅からスタート。鳥沢小学校の生徒たちは元気に「おはようございます!」とあいさつしてくれた。
鳥沢駅付近からの滝子山(1600m)。3つほどの峰があるが、東側からはかっこよい金字塔に見える。
無生野からタンノイリ沢沿いの林道を行き、この簡易水道施設から右へ入ったが、この少し手前で右へ入る林道を行くべきだった。見落としてしまったらしい。
3/3 4:54
無生野からタンノイリ沢沿いの林道を行き、この簡易水道施設から右へ入ったが、この少し手前で右へ入る林道を行くべきだった。見落としてしまったらしい。
サンショ平への登りの途中、植林帯まで来ると後ろの眺めが開ける。倉岳山(990m)に抱かれた無生野の山里の風情がなんとも言えない。
サンショ平には丸木のベンチもあり、南側が開けてよい休み場だった。写真はサンショ平からの赤鞍ヶ岳
サンショ平を過ぎると本格的に雪?が出てきたが、雪というより氷雨の氷が折り重なったような状態だった。
サンショ平の先の登り、右手が開けて南アルプスが見えた。中央が鳳凰三山、その右に甲斐駒、左にわずかに北岳がのぞいている。
ワラビタタキの手前、姥ヶ岩付近からの丹沢・加入道山(1418m)。
そして最高峰蛭ヶ岳(1673m)。丹沢はこの日午後2時過ぎから雪雲に覆われ、一時雷も鳴っていた。
別に霊が浮遊しているわけではありません。ムギチロ頂上付近から降り出した(ひな?)あられ。
午後6時の天気図では関東南岸に小さな気圧の谷ができている。このため南岸沿いで天気が悪化したのだろうか。
降りてきた月夜野集落。ここからさらに2.5�劼曚品發�、東野バス停からバスに乗った。月夜野という地名は利根川の上流、後閑付近にもあり、鳥沢駅の一つ手前、梁川には月屋根沢もある。もとは地形を表す普通名詞だったのだろうか。
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3/3 11:41
降りてきた月夜野集落。ここからさらに2.5�劼曚品發�、東野バス停からバスに乗った。月夜野という地名は利根川の上流、後閑付近にもあり、鳥沢駅の一つ手前、梁川には月屋根沢もある。もとは地形を表す普通名詞だったのだろうか。
撮影機器：
感想
道志の山々は、北側の桂川と南の道志川の間に主に二本の稜線を連ねていて、赤鞍ヶ岳は、南側の主稜線の一峰です。最高峰の御正体山や、今倉山から菜畑山への稜線は前に歩いたことがあったのですが、赤鞍ヶ岳から東は歩いたことがなく、気になっていました。
もう一つ気になっていたのが、上野原市秋山町、旧秋山村の無生野の集落でした。20年ほど前、鳥沢から倉岳山に登り、大地峠まで歩いたとき、南側に見下ろした寂しげな山里が気になっていたのです。
無生野まではバスも通じているのですが、敢えて鳥沢から穴路峠を越えて無生野に降り、そこから赤鞍ヶ岳を目指しました。穴路峠越えの道はよく歩かれていて、昔ながらの峠越えの風情が十分に楽しめる道でした。
赤鞍ヶ岳自体はこれといった特徴のない渋い山ですが、平日だけに一日誰にも会わず、静かで充実した山を楽しみました。
追記:写真のところで触れた月夜野という地名について、以下のような説明を見つけました。出典は、楠原佑介・溝手理太郎編『地名用語語源辞典』(東京堂出版、1983年)、441ページですが、climberkazさんの、以下のページから転載させていただきました(http://yuyusyumi.hobby-web.net/yamanikki/gazoutukiyamanikki/takao-dosi-ga-ya/hosono641-1.htm)。
つきよ(月夜)
�．張�(築)・ヨ(節間。「間」)という地名か。⇒つき。よ。
�▲張�・ヲ(峰)の転もあるか。⇒つき。お。
�，蓮峭發�なった谷間」の意。
谷間ではあるが、河流より一段高い段丘上など見られる地名。
ただし、群馬県利根郡月夜野町月夜野は、利根川本流と赤谷川がつくる段丘と段丘の間(ヨ)の氾濫原(ノ=「野」)中の微高地(ツキ)に位置している。
この月夜野集落は、道志川の北側、少々高くなった段丘上の場所に位置しているので、おそらくはそこから付いた地名なのでしょう。
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