日光白根山 (菅沼駐車場から往復)
- GPS
- 05:49
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 903m
- 下り
- 898m
コースタイム
天候 | 快晴 山頂付近は弱風で寒い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から山頂までほぼ完全に雪の上を歩く。積雪は昨年と比べると多く、トレースがないところでは膝から腰程度までのラッセルが必要。山頂直下の岩場は一部岩が露出していて歩き難いが、慎重に通過すれば特に問題はない。アイゼン・ピッケルはあった方が良いが、どちらもなしで行動している登山者もいた。自分はどちらも利用した。 |
写真
感想
昨年同時期にこの山を訪問し、想像以上に良かったので1年経って再訪した。昨年は寡雪で山頂だけでなく五色沼まで楽勝で歩くことができたが、今年が例年並みなのか、積雪が多くラッセルも必要で、山頂往復がやっとだった。
早朝5時過ぎに関越道沼田ICを降りてしばらくすると凍結路が現れる。クルマは先週ようやくスタッドレスタイヤに替えていたので問題ないが、昨年と比べて凍結路が出てくるのが早い。昨年は、丸沼高原のスキー場までノーマルタイヤで行けたような。金精峠を目指すが、駐車場は除雪の真っ最中で、それを待つ登山者のクルマが多数。自分もそれに加わり6:30頃にクルマを停める。外の気温はマイナス8℃、朝食を済ませて外に出るがしびれるほどの寒さはない。が、素手でいるとあっと言う間に指先の感覚がなくなるので、薄手のグローブを付けて準備をする。あたりは既に明るく、ヘッドライトは要らない。6:50に駐車場を主発、既に何組かが出た後だった。駐車場からしばらくは傾斜の緩い坂を登るが、既にこの時点でかなり雪が多いことに気付く。昨年がやはり異常に少なかったのだろうか。アイゼンは付けずに雪の感触を楽しみつつ歩くが、どうせこの先付けるのだからと思い適当なところで休憩しつつ両足に付ける。久々の感触、歩き始めていきなり引っかけそうになる。弥陀ヶ池までは傾斜のきついところもなくウォームアップの区間としては適当だが、今年は雪が多いので昨年よりも時間がかかる。休憩すると体が冷えるのであまり休まずに弥陀ヶ池に到着。テントが2張り。池は結氷していると思ったが、湖面と思われるところを歩くと表面がシャーベット状になっていて、水が出てくる。恐らく表面が溶けているだけだと思うがあまりいい気もしないので湖面の中央は歩かず端のほうを歩く。が、先行者のトレースがなくここで膝ラッセルを強いられる。ラッセル皆無だった昨年とは大違いだ。池を無事に渡りきったところで大休憩。風が少し吹いているがそれほど寒さは感じない。ここまではグローブはインナーのみで歩いてきたが、この先は風も強くなりそうなのでアウターもはめる。が、この先がやはりトレースがなくラッセルが必要。昨年は、、、と思っても後の祭り、行くしかない。後ろを見ると少し離れた所に数名登山者がいるので追々抜かれるだろう。というか、5分も経たずに先を越された。スノーシューとワカンを履いていた。スノーシューはやはり浮力が多いので深雪には適している。ワカンも、自分のようなつぼ足+アイゼンよりはよほど楽そうだった。結局3番手で楽をさせてもらいつつ先に進む。この先は岩場が出てくるので、そう長くはラッセルも続かない筈だと思ったが、果たしてそのとおりで、先行者の2名はもとのアイゼンに履き替えていた。ここからしばらくは岩がちな急傾斜を登る。弥陀ヶ池までは樹林帯の中なので景色はほとんど見られなかったが、そこから先は樹木も途切れ視界が広がる。風にも当たるようになるが、12月後半の2000メートルを超えたところとしては優しいそよ風程度しか吹いていなかった。岩場は昨年歩いた時も嫌らしかったのだが、今年もやはり楽ではなかった。途中、道を誤って変な所に出てしまい、ダブルストックをしまいピッケルに持ち替えて雪壁のようなところを登るハメに。登ってみたら楽な道があったという良くある話。周りを見ないで歩いて勝手に体力を消耗してしまった。岩場をなんとかこなすと後は山頂までもう少し。雪の深いところもあるが、風が強いためそのような箇所は多くない。最後一度大きく下ってその後登り山頂に無事到着。昨年よりも大分遅くなったが、今年は雪も多かったしラッセルも必要だったので致し方ない。天気は良く、山頂からは周囲の山々はもちろんのこと、富士山も見ることができた。風が少し吹いていて寒いが、一段下がったところで休憩すると、ここは風を避けられて暖かだった。さて、昨年はこの先を進み、大きく下って避難小屋へ出、五色沼をかすめて弥陀ヶ池に戻るルートを取ったが、今年は雪が多くて難儀しそうだった。日光方面からの登山者がいれば様子を聞くこともできたが、この時山頂にいたのはいずれも菅沼からきた登山者ばかりだった。この後待っていればひょっとすると避難小屋方面に下る人もいたかもしれないが、いずれにせよ数名でラッセルを回す必要があり、1ヶ月ぶりの登山、しかもそれがかなり本格的な積雪のある山なので、自分としては体力的に不安があった。足に痙攣の前触れのような兆候もあったし。よって、この日は大人しく山頂ピストンに決定。そうと決まればさっさと下るのみ。が、まだ早い時間帯なので登りの登山者が続々登って来る。分かりきったことなので、途中途中で待つしかない。岩場の下りはぼんやりとやだなあと思っていたが、慎重にゆっくり下ったので案外何事もなく降りられた。それよりも今日の好天予報を聞きつけた登山者の数は多く、もちろん数えてはいないが、50名以上とすれ違っただろう。岩場をクリアした後にピッケルをストックに持ち替え、朝はラッセルして登った斜面を下る。この時間は当然既に高速道路になっていた。弥陀ヶ池に戻り、五色沼がやはり見たいと思い少しそちらの方面に移動するが、ほとんどトレースがなく、かなりきついラッセルが予想されたので断念。大人しく引き下がることに。この先は下り一辺倒。アイゼンを外しても問題ないが練習を兼ねてそのまま歩く。例によって時々引っかけそうになるがなんとか滑落転落はせずに駐車場に戻る。出発から5.5時間経過していた。
昨年がやはり雪の少ない特別な年だったのか、それとも今年の雪が多すぎるのか、それを知るには来年もこの時期に来るしかないようだ。恐らく、今年の積雪は平年並みと思うが。
綺麗な写真ですね!
明日、行くので参考になりました!
ありがとうございます!
こんばんわ。
ラッセルありがとうございました。その後の高速道路を使用させてもらった者です。道理でしっかりとしたルートができていたはずですね。助かりました。
また、私も昨年同時期に五色沼経由をお気楽にできました。昨年が異常だったのですね。でも白根山は、いつ登っても気持ちのいい山ですよね。
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