大岳山―馬頭刈尾根


- GPS
- 07:42
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,506m
- 下り
- 1,571m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山口の軍道バス停はバス便が少ない。本数の多い十里木バス停まで徒歩20分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高900m以上は結構雪道があり、軽アイゼン使用。大岳山荘から馬頭刈尾根への道は崩落通行止めが続いており、鋸山方面への迂回を強いられた。 ■震災関連:JR青梅線・五日市線は通常通りの運行だったが、御岳ケーブルは毎時1本だったとのこと。十里木の「瀬音の湯」は節電で午後5時までの短縮営業だった。4月9日から通常営業の予定だそうで、4月1日〜8日は10時〜20時(受付19時まで)。 |
写真
感想
1月2月は登るより下る、即ちスキーで忙しく、ぼちぼち山を再開しようかという時に大震災に襲われた。1月中旬以来、なまった脚に鞭打って向かうのは御岳から大岳山を経て馬頭刈尾根への縦走路。久々の山行には少々ハードすぎるプランとなった。
パソコンの乗り換え案内では後の電車になるはずが、うまく接続して8時19分に古里駅に着いた。トイレへ寄ってすぐ出発する。万世橋を渡り、駅から10分足らずで右に折れて山道に入る。電気を通した厳重な鹿柵がものものしい。杉林をジグザグに詰めること45分、標高700m付近で稜線に出た(といっても樹林帯だが)。
さらに30分余りでミズナラの林を抜けて大塚山。山頂直下に休憩所があり、年配の登山者が一人、早くも昼飯を準備していた。山頂から雲取山方面の写真を撮り、先を急ぐ。ほどなく巻き道に合流し、10分後にケーブル駅からの道に合流するというところでカメラを落としたことに気が付いた。
リュックの肩ひもに通しているカラビナごと消えている。大塚山山頂でリュックをひねりながら下ろした時に落としたに違いないと、早足で戻ってみたが発見できず。青いケース入りのキヤノンIXYデジタル、どなたか心当たりありませんか?
がっくり来たが、ジタバタしても仕方ないので折り返して御岳山へ向かう。神代ケヤキを通り過ぎ、開店休業状態の仲見世を経て山門へ。梅の美しい時期の日曜日というのに、とにかく人が少ない。登山者に声をかけると、御岳ケーブルが1時間に1本しか動いておらず、だいぶ待たされたとのことだった。
工事中の石段を迂回して急坂を少し登り、今回は御岳神社はパスして左の大岳山方面の道を辿る。日が照ってポカポカ気持ちが良い。いつも葉の生い茂った季節に通るので、明るい御岳山というのは何だか新鮮だ。快調に飛ばしてロックガーデンからの道を合わせる水場を過ぎ、木橋に至ると雪道になった。その先で本道らしい踏み跡が左へ急に分かれている。沢伝いに行く気がしていたのだが、冬景色で以前と様子が違うし、そもそも記憶力がないのは自覚しているので、濃い踏み跡に従って斜面を登った。
程なく右へ折り返したので正しいルートと分かったが、路面はいよいよ圧雪になってきたので軽アイゼンを装着。雪のない所もあるが、そのまま岩の目立つ登山道を辿り、大岳山荘前に至った。雪道のせいか、思った以上に体がなまっていたせいか、既に脚が疲れている。それでもあと標高差100m余りだからと自らを励まし、何とか大岳山頂に立った。
山頂の先客は10人余りと、やはり少なめ。座りやすい石を見つけて昼食にした。メニューはお湯を入れて3分のパスタ入りスープと同じくナポリタン、鶏肉のおつまみ缶。震災後しばらく定番のコンビニお握りが品薄だったので別メニューとしたのだが、朝見ると普通に棚に並んでいた。パスタ+パスタの馬鹿げた献立は少々飽きるし、おまけに鶏肉缶をひっくり返して半分ほど無駄にしてしまい、涙々の昼食となった。
自慢の眺望も雲が出てきて富士山などが隠れているので、早々に山頂を辞す。大岳山荘から馬頭刈尾根への道は1月と同様、崩壊で通行止めだったため鋸山方面へ下って折り返した。それにしても人に会わない。この後、富士見台へ至る途中で休憩中の男性1人、つづら岩を攻めるクライマー2人を見かけたのが最後だった。
ちょっとした岩場のような道を登り返し、富士見台を経てつづら岩へ。雪も少なくなったので軽アイゼンを外す。歩きやすくはなったが、やはり疲れてスピードが出ない。忘れていたが、馬頭刈山まではそこそこアップダウンのある尾根だった。雲が増えて丹沢などの眺望も利かなくなり、失敗したと思うが、もう遅い。早く下りて温泉につかりたくなってきた。
午後3時ごろ馬頭刈山着。この先はほぼ下り一辺倒なので気が楽だ。ただし、脚のほうは腿の筋肉を使うので楽ではない。ジグザグの急坂を下り、倒木で荒廃した高明神社跡の鳥居を過ぎて30分近く、やっと見覚えのある林道に飛び出した。横切っていったん山道に戻り、再度林道を横切ると、間もなく木々が刈り払われた明るい道になって軍道集落に辿り着いた。
もっとも、バス道路はまだ遥かに下。集落内の狭い急坂を下りていくのだが、既に腿の筋肉が痛い。平らな車道に出てホッとした。瀬音の湯まで1キロ余り、最後のひと頑張りで急ぐ。途中の寺の境内で梅が咲き競っていた。震災がなければ、この辺ももっと大勢の人でにぎわっていたことだろう。
さて、瀬音の湯に着いてみると、節電で営業時間が午後5時までに短縮されている。あわてて入浴券を買い、浴場へと急いだ。今日は特に念入りに脚の筋肉をほぐしておかないと、明日からの筋肉痛が恐ろしい。
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