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Yamareco

記録ID: 1042482
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

三本槍岳(中の大倉尾根コース)

2017年01月07日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:00
距離
9.0km
登り
591m
下り
582m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:06
休憩
0:55
合計
6:01
天候 晴れ(ただし主稜線上は強風ガス)
過去天気図(気象庁) 2017年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
東北道那須高原スマートICからマウントジーンズスキーリゾート那須まで約15キロ。
同ICを出ると、周辺にコンビニは全くないので、食料等は事前に調達しておくか、ICを出た後に隣の那須高原SAに立ち寄って調達する必要があります。スキー場のゴンドラ駅施設でも、カロリーメイト等の菓子や飲料程度であれば調達可能です。
スキー場の駐車場は、1000円の駐車料金が必要です。
コース状況/
危険箇所等
この時期は8:30〜15:30運転の那須ゴンドラ(往復1410円)を利用して中の大倉山に上がり、そこからスノーシューをつけっ放しで山頂を往復しました。
ゴンドラ山頂駅から赤面山分岐の少し先にある大岩までは、少雪のため所々で地面の岩が露出しているのがスノーシューにはかなり厄介でしたが、傾斜は全体的に緩く、雪に沈んでも脛程度で、風も穏やかでしたので、この区間は雪山ハイク気分で楽しめます。大岩まで行くだけでも、十分展望は楽しめます。
大岩から先は、那須連峰特有の冬の爆風にさらされるようになり、傾斜は緩いものの、一気に難易度が上がる感じです。たまらずここでハードシェルを着用しました。三本槍岳の手前までは平原上の区間が続き、視界不良時には要注意エリアです。夏道をショートカットしようと思えばできますが、下手に登山道を外れると踏み抜きが多発してかえって苦労しますので、雪が増えて低木が隠れるまでは、多少のロスは覚悟で夏道に忠実に沿って進むのが結果的には一番安全で楽だと思います。主稜線上も所々で岩が露出していて、スノーシューには足運びが難しい部分が少なくありませんでした。
三本槍岳手前の登りは傾斜が強まりますが、スノーシューで十分でした。ラッセルは埋まっても膝下程度でした。少雪時には深い踏み抜きに注意が必要です。
この日は主稜線上に全くトレースがなく、山頂を訪れた人はいなかったので、進むのに結構時間と体力を要しました。岩の露出のせいで、下りも意外に時間がかかりました。
傾斜が強い部分はかなり少ないので、降雪が多い時期であれば、スノーシューとストックで十分なコースではないかと思います。12本爪アイゼンも持参しましたが、この日は全く必要性を感じませんでした。ピッケルもあまり出番はなさそうですが、爆風対策には有用かもしれません。
携帯電話(au)は、ほぼ全域で通信可能でした。
その他周辺情報 奥那須地区は温泉の宝庫ですが、今回は弁天温泉(日帰り1000円)を利用しました。泉質が良く、複数の源泉が異なる露天風呂(混浴)が楽しめます。
ゴンドラ山頂駅の展望台から、茶臼岳を見上げます。
2017年01月07日 08:44撮影 by  KYY23, KYOCERA
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ゴンドラ山頂駅の展望台から、茶臼岳を見上げます。
朝日岳は凛としています。
2017年01月07日 08:44撮影 by  KYY23, KYOCERA
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朝日岳は凛としています。
これから最接近する前岳も入れて。
2017年01月07日 08:44撮影 by  KYY23, KYOCERA
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これから最接近する前岳も入れて。
まずはスノーシューエリアをゆるゆる進みます。
2017年01月07日 08:55撮影 by  KYY23, KYOCERA
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まずはスノーシューエリアをゆるゆる進みます。
少し先にある新展望台は、樹枝が手前にあるのでちょっとすっきりしませんが、花期には見事な山岳展望が広がるのでしょう。
2017年01月07日 09:04撮影 by  KYY23, KYOCERA
1/7 9:04
少し先にある新展望台は、樹枝が手前にあるのでちょっとすっきりしませんが、花期には見事な山岳展望が広がるのでしょう。
一番白く見える前岳の存在感が増してきました。
2017年01月07日 09:04撮影 by  KYY23, KYOCERA
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一番白く見える前岳の存在感が増してきました。
右には赤面山が続いています。
2017年01月07日 09:04撮影 by  KYY23, KYOCERA
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右には赤面山が続いています。
反対側を振り返るといい景色です。
2017年01月07日 09:05撮影 by  KYY23, KYOCERA
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反対側を振り返るといい景色です。
ここから登山道に入ります。
2017年01月07日 09:10撮影 by  KYY23, KYOCERA
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ここから登山道に入ります。
まずは前岳の方を目指してゆるゆる登っていきます。
2017年01月07日 09:33撮影 by  KYY23, KYOCERA
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まずは前岳の方を目指してゆるゆる登っていきます。
中の大倉尾根は朝日岳の展望が抜群です。
2017年01月07日 09:48撮影 by  KYY23, KYOCERA
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中の大倉尾根は朝日岳の展望が抜群です。
途中から一番雪を踏みしめて高度を上げていきます。
2017年01月07日 09:59撮影 by  KYY23, KYOCERA
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途中から一番雪を踏みしめて高度を上げていきます。
左の方に見える白い雪の道が中の大倉尾根です。
2017年01月07日 10:13撮影 by  KYY23, KYOCERA
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左の方に見える白い雪の道が中の大倉尾根です。
朝日岳の右は1900mピークでしょうか。
2017年01月07日 10:24撮影 by  KYY23, KYOCERA
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朝日岳の右は1900mピークでしょうか。
赤面山分岐から大岩の方を見上げます。
2017年01月07日 10:25撮影 by  KYY23, KYOCERA
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赤面山分岐から大岩の方を見上げます。
かなり傾いた分岐標識です。
2017年01月07日 10:26撮影 by  KYY23, KYOCERA
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かなり傾いた分岐標識です。
正面に見える赤面山が低く見えます。こちらも方にも今度行ってみたいです。
2017年01月07日 10:26撮影 by  KYY23, KYOCERA
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正面に見える赤面山が低く見えます。こちらも方にも今度行ってみたいです。
主稜線を取り巻く谷の迫力が増してきました。
2017年01月07日 10:32撮影 by  KYY23, KYOCERA
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主稜線を取り巻く谷の迫力が増してきました。
清水平の辺りは真っ白です。
2017年01月07日 10:32撮影 by  KYY23, KYOCERA
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清水平の辺りは真っ白です。
標識がすっかりエビの尻尾ですが、多分大岩の辺りではないかと思います。爆風が吹き荒んでおり、ハードシェルジャケットとインナー手袋で防寒対策を強化しました。
2017年01月07日 10:41撮影 by  KYY23, KYOCERA
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標識がすっかりエビの尻尾ですが、多分大岩の辺りではないかと思います。爆風が吹き荒んでおり、ハードシェルジャケットとインナー手袋で防寒対策を強化しました。
南方の主要な峰々とかなり目線が合う高さまで来ました。
2017年01月07日 10:50撮影 by  KYY23, KYOCERA
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南方の主要な峰々とかなり目線が合う高さまで来ました。
平坦な清水平です。
2017年01月07日 10:50撮影 by  KYY23, KYOCERA
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平坦な清水平です。
奥にようやく三本槍岳が顔を出してきました。
2017年01月07日 10:50撮影 by  KYY23, KYOCERA
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奥にようやく三本槍岳が顔を出してきました。
赤面山はもう遥か下のほうです。
2017年01月07日 10:52撮影 by  KYY23, KYOCERA
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赤面山はもう遥か下のほうです。
少し先にもう一つ標識がありました。
2017年01月07日 10:58撮影 by  KYY23, KYOCERA
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少し先にもう一つ標識がありました。
こんもりとした三本槍岳を目指します。
2017年01月07日 10:58撮影 by  KYY23, KYOCERA
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こんもりとした三本槍岳を目指します。
西方の峰々も望めるようになってきました。
2017年01月07日 10:58撮影 by  KYY23, KYOCERA
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西方の峰々も望めるようになってきました。
主稜線上は結構岩が露出している様子が分かります。
2017年01月07日 10:58撮影 by  KYY23, KYOCERA
1/7 10:58
主稜線上は結構岩が露出している様子が分かります。
北温泉分岐まで来ました。
2017年01月07日 11:06撮影 by  KYY23, KYOCERA
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北温泉分岐まで来ました。
清水平からの道を合わせます。
2017年01月07日 11:07撮影 by  KYY23, KYOCERA
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清水平からの道を合わせます。
三本槍岳が眼前に大きく見えるようになってきました。
2017年01月07日 11:11撮影 by  KYY23, KYOCERA
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三本槍岳が眼前に大きく見えるようになってきました。
独特の優美な山容です。
2017年01月07日 11:23撮影 by  KYY23, KYOCERA
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1/7 11:23
独特の優美な山容です。
最後の登りの手前にある案内標識です。
2017年01月07日 11:25撮影 by  KYY23, KYOCERA
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最後の登りの手前にある案内標識です。
登路から振り返ると、1880mピークがいい感じに見えます。真ん中に登山道も一部見えています。
2017年01月07日 11:39撮影 by  KYY23, KYOCERA
1/7 11:39
登路から振り返ると、1880mピークがいい感じに見えます。真ん中に登山道も一部見えています。
清水平を入れて。
2017年01月07日 11:39撮影 by  KYY23, KYOCERA
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清水平を入れて。
南方の主脈の見え方がこれまでとはまるで違います。
2017年01月07日 11:39撮影 by  KYY23, KYOCERA
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南方の主脈の見え方がこれまでとはまるで違います。
3時間かかってようやく三本槍岳の山頂を踏みました。誰もいないばかりか、意外にも今日ここを目指した登山者はいなかったようでした。
2017年01月07日 11:56撮影 by  KYY23, KYOCERA
1/7 11:56
3時間かかってようやく三本槍岳の山頂を踏みました。誰もいないばかりか、意外にも今日ここを目指した登山者はいなかったようでした。
山頂標識は完全にエビの尻尾で読めません。爆風に次々と運ばれる新鮮なガスに覆われて、あいにくすっきりした展望は望めず、時折南西方向の眺めがちらっと見える程度でした。
2017年01月07日 11:56撮影 by  KYY23, KYOCERA
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山頂標識は完全にエビの尻尾で読めません。爆風に次々と運ばれる新鮮なガスに覆われて、あいにくすっきりした展望は望めず、時折南西方向の眺めがちらっと見える程度でした。
山頂部にガスがかかった迫力ある手前の稜線は、裏那須の流石山〜大倉山〜三倉山だと思います。ガスで隠された部分の素晴らしい眺めが想像できます。
2017年01月07日 12:02撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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山頂部にガスがかかった迫力ある手前の稜線は、裏那須の流石山〜大倉山〜三倉山だと思います。ガスで隠された部分の素晴らしい眺めが想像できます。
裏那須の稜線に西方の峰々を入れて。
2017年01月07日 12:02撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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裏那須の稜線に西方の峰々を入れて。
奥日光を始めとする西方の峰々が一望できます。
2017年01月07日 12:02撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1/7 12:02
奥日光を始めとする西方の峰々が一望できます。
久々に登場の茶臼岳と、南月山などもよく見えます。
2017年01月07日 12:02撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1/7 12:02
久々に登場の茶臼岳と、南月山などもよく見えます。
那須連山をアップで。
2017年01月07日 12:02撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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那須連山をアップで。
裏那須の迫力ある山容をアップで。
2017年01月07日 12:13撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1/7 12:13
裏那須の迫力ある山容をアップで。
自信がないですが、奥の白い稜線は会津駒ケ岳でしょうか。
2017年01月07日 12:16撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1/7 12:16
自信がないですが、奥の白い稜線は会津駒ケ岳でしょうか。
奥白根山を始めとする奥日光の山々が遠望できます。
2017年01月07日 12:17撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1/7 12:17
奥白根山を始めとする奥日光の山々が遠望できます。
福島県側は最後までガスが切れませんでした。
2017年01月07日 12:17撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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福島県側は最後までガスが切れませんでした。
会津駒ケ岳?の辺りの主脈をアップで。
2017年01月07日 12:18撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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会津駒ケ岳?の辺りの主脈をアップで。
この独立峰的な山容は燧ヶ岳で、後ろが至仏山でしょうか。
2017年01月07日 12:31撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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1/7 12:31
この独立峰的な山容は燧ヶ岳で、後ろが至仏山でしょうか。
奥白根山と男体山をアップで。極寒の山頂での撮影待機は30分が限界でした。
2017年01月07日 12:31撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
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1/7 12:31
奥白根山と男体山をアップで。極寒の山頂での撮影待機は30分が限界でした。
大岩の辺りまで戻ってくると、ようやくずっとガスに隠されていた北側の眺めが少し見えるようになりました。
2017年01月07日 13:33撮影 by  KYY23, KYOCERA
1/7 13:33
大岩の辺りまで戻ってくると、ようやくずっとガスに隠されていた北側の眺めが少し見えるようになりました。
だいぶ下りてきたところで、西日に照らされた主脈を振り返ります。
2017年01月07日 14:26撮影 by  KYY23, KYOCERA
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だいぶ下りてきたところで、西日に照らされた主脈を振り返ります。
最後にゴンドラ山頂駅の展望台からもう一度主脈を見上げます。
2017年01月07日 14:57撮影 by  KYY23, KYOCERA
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最後にゴンドラ山頂駅の展望台からもう一度主脈を見上げます。
今度積雪期に登る際には、定番の峰の茶屋経由で行ってみたいですね。
2017年01月07日 14:57撮影 by  KYY23, KYOCERA
1/7 14:57
今度積雪期に登る際には、定番の峰の茶屋経由で行ってみたいですね。

感想

3連休の初日は広く好天との予報に接して、3年半前に登った際には濃霧に巻かれて何も景色が見えずに残念な思いが残り、前から一度積雪期に登ってみたいと思っていた三本槍岳にチャレンジしました。
今日は主稜線上の風も比較的穏やかではないかとの予想に反して、身も凍える爆風が吹き荒れていた上、どういうわけか今日は那須連峰周辺のみガスが取れず、苦労した末の全方位の大展望はお預けとなってしまいましたが、本格雪山登山のよいステップアップになりました。
ゴンドラを利用した中の大倉尾根は、傾斜が全般的に緩くて危険個所が少ないですので、雪が締まって日が長くなる3月以降の時期であれば、比較的安全に雪山登山が楽しめるコースではないかと思いました。

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