まるで一面の雪〜セツブンソウ自生地と四阿屋山

2017年03月09日(木) [日帰り]

• GPS: 03:56
• 距離: 10.4km
• 登り: 791m
• 下り: 783m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:39
• 休憩: 1:18
• 合計: 3:57

9:14 スタート地点
9:38 9:38 つつじ新道登山口
9:43 10:41 節分草自生地
10:52 10:53 つつじ新道登山口
11:45 11:46 四阿屋山
11:55 11:55 両神神社奥社
12:00 12:17 展望休憩舎
12:23 12:24 両神神社奥社
13:09 13:09 道の駅「両神温泉薬師の湯」
13:11 ゴール地点

天候

比較的快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駐車場は公園管理道路終点駐車場、花しょうぶ園駐車場があり。
節分草園にも無料の第一、第二駐車場あり。
休日はすぐ満杯になりそうな規模。
トイレは公園管理道路終点駐車場にあり。非水洗。水道あり。TPあり。
花しょうぶ園駐車場にはトイレなし。公衆トイレは約200m離れている。
他、道の駅薬師の湯にもPとトイレ有。

▼両神・節分草園　￥300　8:30-16:30
▼福寿草・セツブンソウ開花情報（小鹿野両神観光協会）
　http://www.kanko-ogano.jp/

コース状況／危険箇所等

低山特有の山と高原地図には載っていない、完全に整備されたハイキングコースが存在します。分岐には案内があるので親切ですが、その示す行き先はよく確認しないと、私みたいに「柏沢」へくだって途中で引き返したり、福寿草園からわざわざ薬師神社の奥宮まで戻って鳥居山コースへ行ってみたりすることになります。現地で入手できるハイキングコースがあると良いと思います。

つつじ新道から山頂へは、上級者向けと現地の案内ではなっています。
鎖場は傾斜の緩いのが数か所。垂直が一ヶ所。

その他周辺情報

▼温泉
　○両神温泉 国民宿舎 両神荘
　　￥800　11:30-20:00（受付19:30まで）
　　埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森707　0494-79-1221
　　http://www.ryokamiso-saitama.jp/

▼食事
　○鹿の子（かのこ）わらじカツ丼
　　10:00-18:00？　-19:00?　不定休
　　埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野3603　0494-75-0069
　　http://www.kanko-ogano.jp/archives/3083/

▼七平とうふ（新井豆腐店）やたら固い豆腐
　埼玉県秩父市上吉田4287　0494-78-0304　吉田郵便局の近く
　※道の駅龍勢会館では常時販売、秩父市の矢尾百貨店では毎週火曜日販売

▼名所
　○いわさきファーム（秩父しいたけ直売　１袋￥100）
　　埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄2880　0494-79-0611
　　http://www.iwasakifarm.com/
　○合角川入岩陰遺跡（かっかくかわいりいわかげいせき）
　　合角漣大橋（かっかくさざなみおおはし）の上より。
　　埼玉県秩父市上吉田4850-1　0494-78-0285　※ダム管理事務所
　　
▼湧水
　○毘沙門水（平成の名水百選）
　　県道２８２号線（藤倉吉田線）沿い。合角（かっかく）ダムの先。
　　100円以上の協力金。基本的に汲み放題。
　　埼玉県秩父郡小鹿野町藤倉

▼ジゲ・スーパー
　○やおよし太田店
　　埼玉県秩父市太田404　0494-63-1717
　○やおよし小鹿野店　9:00-20:00
　　埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野2000　0494-75-0022
　○やおよし皆野店　9:00-20:00
　　http://www.yaoyoshi.jp/

写真

3/9 1:07

午前1時の小鹿野町の外気温は0.5度だった。しかし、出発前の午前9時には、13.8度まで気温は上昇していた。極端だね

3/9 9:24

まずは日本最大規模というセツブンソウ自生地を目指します。写真は道すがらの小鹿野の街並み。左側の山脈に登りたい。この辺りは、多葉粉（たばこ）の生産地だったそうで

3/9 9:27

秩父三屋敷の一つという加藤総本家というのがありました。中に入るのは当家に用の無い者は￥300支払いだそうです。見学する用があるというのは、用のうちに入らないのだろうか。よくわからないので華麗にスルーパス

3/9 9:30

民家の車庫には…いすゞ117クーペ？　見るからに年代物だね。見たところ現役で走りそうだ。後で調べたら、30年モノの車で、当時の日本を代表する名車だったとか。中古でも、いー値段がついてます。旧車を探すなら山奥だね。キレーな状態でしたで

3/9 9:38

四阿屋山のつつじ新道登山口前には、駐車スペースみたいなのがあった。車数台分ってとこだね。無料。トイレは無し。ここから400mでセツブンソウ園

3/9 9:39

両神の山。日陰に雪はごく僅か。ほぼなし。四阿屋山より標高の高い山の北側斜面はまだ白かった

3/9 9:45

セツブンソウ園の前には売店。四阿屋山のバッチ売ってます。ゲートがあるので営業時間以外は入れないです

3/9 9:46

で。￥300払って中に入る…？　一面？　雪？　けっこう茶色いけど？

3/9 9:48

とりあえず、節分草ドアップ

3/9 9:55

可憐じゃのう。まるで私みたい（かなり嘘）

3/9 10:06

おお。下から上のほうを見上げるように撮影すると、全体的に白く見えてきた

3/9 10:17

ガクが12枚ある珍種のセツブンソウ。よく見ると、珍種が至るところにある。膨大な生え具合なので探すのは困難。係員に聞いたほうが早い。丁寧に教えてくれます

3/9 10:21

見方によっては確かに真白い。￥300払った甲斐はあったようだのう

3/9 10:22

まだこれからの蕾

3/9 10:28

ザセンソウも数株咲いてました。場所は、ポンプ小屋の先の山側斜面。よく目を凝らさないと見つかりません。これも、係員に場所を聞いたほうが早い

3/9 10:31

しかし、小鹿野ってところはダンプカーが多いねえー。車道を歩いていると、げふんげふん

3/9 10:36

セツブンソウ園オリジナル缶バッジ売ってました。￥100。せっかくだから、一個買いました

3/9 10:39

四阿屋山のバッジは￥400。両神山のバッジもあり。「セツブンソウ」ってバッジまであり

3/9 10:46

入園は1日フリーパスなので、何度でも入れます。ま、一回入ればいいかもしれませんけど。超接写を撮ってなかったので、また入った

3/9 10:53

それ。車道を戻り。今度は四阿屋山に登ります。さすがにセツブンソウ園地だけではねえ。というわけで、四阿屋山のつつじ新道登山口まで戻ってきました。暫く植林の単調な九十九折の急登が続きます。くしゅんくしゅん

3/9 11:15

現地の案内では上級者向けという鎖場

3/9 11:16

手持ちの山と高原地図では破線ルートとなってます

3/9 11:16

ここは厄介。ほぼ垂直ですが、足を掛ける箇所はたくさんあります

3/9 11:19

その先も鎖場は続くけど

3/9 11:28

別にあっても

3/9 11:32

なくてもいいような。痩せた箇所もあるけど、細すぎるわけでもないので墜落の心配はないと思います

3/9 11:40

四阿屋山さんちょ。三等三角点峰

3/9 11:42

旧両神村のシンボル。両神山も近い

3/9 11:42

小鹿野二子山ですかね

3/9 11:46

天武将尾根か。面白そうだなー天理岳…く゚く゚く゚。帰りは福寿草園に寄ってから鳥居山コースをおりて薬師堂へ下山します

3/9 11:51

ぎゃぉぉ。うろたえるな!!　あれが地球の花粉というものだ。吸い込まなければ、どうということはない!!　くしゅん、くしゅん。ちぃぃ、吸い込みドコロが悪いと、こんなものか!!!

3/9 11:55

両神神社奥宮。ま、何があるってわけでもないですけど

3/9 12:01

奥宮から少し南へくだったところにある福寿草園に立ち寄り

3/9 12:04

もう終盤ですねえ。数が少なーい

3/9 12:07

2月中旬から3月上旬が見ごろだそうで

3/9 12:10

少し遅かったけど、これはまだこれからって感じのもあった

3/9 12:12

オレンジ色の秩父固有種の福寿草が見たかったけど、見つからなかった。どこにあったのかのう。もう散ってしまったのか

3/9 12:16

猪が派手に穿り返した痕。ヤツラが福寿草園を荒らしまわっているのか

3/9 12:41

武甲山見えた

3/9 12:56

下山路は、概ねこんな。地図に載ってない整備されたハイキングコースが錯綜しているので、進路はよく確認したほうがよいと思います。でないと、あらぬ方向へ降りてしまうかも

3/9 13:03

鳥居山コースの登山口にはきれいなトイレ。しかし、駐車場はここから200mほど離れている。駐車場にはトイレはない

3/9 13:05

道すがらムスカリ

3/9 13:10

道の駅薬師の湯…本日、営業。お客さんが大盛況です。車に戻ったら、気温は16.5度でした。暑い

3/9 13:26

いわさきファームにて、秩父生しいたけをゲット。この量で￥100ですぜ。3袋くらい買いたかったけど、またしても1袋しかなかった。なんでじゃー。単に行くのが遅いだけ

3/9 13:32

温泉は圧倒的にごった返している薬師の湯を避けて、すぐ近くの両神温泉両神荘へ。薬師の湯が休館の日は、薬師の湯と同じ料金で入れるらしい

3/9 13:35

露天と

3/9 14:10

内湯。事前に調べた情報ですと、露天は源泉掛け流しらしかったですけど、現地にて確認すると、露天も内湯も循環させているとのころ

3/9 14:23

強アルカリ泉だから、肌すべの美人の湯なんですけど、「必ず個人差がある」ってのが面白い。どうしてですかね

3/9 13:32

両神荘の隣には神怡舘（しんいかん）という埼玉県山西省友好記念館があった。有料なので行かなかった。春麗のコスプレとかをして写真を撮れるらしい。うーん

3/9 14:46

食事は鹿の子（かのこ）。小鹿野名物わらじカツ丼の店。観光客に大人気の超有名店はパス。地元の人が行くっていう鹿の子です

3/9 14:51

店内の雰囲気やヨシ。このいかにも地元向け感が良いのだ。午後3時という時間が時間だったので店内ガラガラ

3/9 14:51

カツが3枚の山賊カツ丼てのもあるのか！　うーん、悩ましい。カツを2枚にするか。3枚にするか。そこが問題だ。他には、地元産タマシャモの親子丼￥900とか。妙にそそるぜぇ

3/9 14:51

て、て、て…。秩父天然鹿の味噌漬丼!!!!　お値段￥1000!!!。わらじカツ丼を食べようと思っていたけど、これを頼むことにして注文したら、材料を切らしているとのことで、やっぱり、わらじカツ丼になった

3/9 15:02

わらじカツ丼2枚。大盛り￥50増し。で。￥850。いやーこれだよ、わらじカツ丼は。柔らかくなければ、わらじカツ丼でない。しょうゆダレ。漬物は、しゃくし菜漬け。自家製かもしれん

3/9 15:47

続いてやってきたのは、固いことで有名な？七平とうふの新井豆腐店。この店、通りから見えているのに、どうやって近づいたらよいのか分からないという立地。車をおいて歩いて行った

3/9 15:52

新井豆腐店の近くにあった松本商店の前にて気になる幟を見つけた。守正元祖のホルモン焼???　とてつもなく気になるじゃん

3/9 15:58

これ。1袋￥250。てっきり、この辺りの名物かと思ったら、よく見ると製造元の守正食品は住所が東京都荒川区って書いてある。この辺りの名物でないのか。いや、この辺りでしか見たことないな。1kg入りもあったけど、値段は聞いたけど忘れた。辛いらしい

3/9 15:52

松本商店では秩父錦・甕口酒も売ってた。冬季限定販売。これって、けっこうアチコチで売ってるんですね。スーパーやおよしでも売ってた。ニポンシュは飲まないので買わないけど

3/9 16:09

続いて。平成の名水100選の一つ毘沙門水。今日も元気に水汲み放題。寸志奉納推奨。￥100以上のこと

3/9 16:32

合角ダムに沈んでいる合角川入岩陰遺跡（かっかくかわいりいわかげいせき）。渇水時には、このように遺跡の開口部が水面上に現れる。合角漣大橋（かっかくさざなみおおはし）の上より見れる

3/9 16:34

遺跡より合角漣大橋のワイヤーのほうが面白かったりした。遺跡の入口だけ見たところで、なんだかなあだし

3/9 16:53

秩父地方のソウルスーパーやおよし太田店で土産の買い物

3/9 17:23

秩父かも食品のうどんと、これまた、かも食品の北海道納豆。うどんは毎回買ってる

3/9 17:24

勅使河原製菓の秩父飴￥200が個包装になっていたのでまた買った。しょうゆ味を買う度胸はないので、はちみつ味を買う。他に黒蜜味。しゃくしな漬￥380は、深谷市の高田食品。次回は小鹿野で造ってるしゃくし菜漬を買うとするかな

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

感想

藪犬魂☆mogless

▼セツブンソウ園地▼
セツブンソウは、キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。節分に咲く花が、名前の由来。地面から伸びた10cmほどの茎の先に白色五弁のがくをつけ、石灰岩地を好む…と入園券に書いてありました。
小鹿野・両神セツブンソウ園は、敷地面積が5000平方メートルで自生地としては、日本最大の規模らしい。満開時には、うっすらと雪が降り積もったようになるというので、行ってまいりました。小鹿野両神観光協会の情報を信じて。
最初、なんだか、あんまり咲いてないような気がしないでもないですけど、角度を変えてみれば確かにうっすらと雪が降り積もったような感じではありました。がくが12枚のセツブンソウの変種もあり、よーく探せば数株のザゼンソウも見つかるしで、園地に1時間もいた。居過ぎ。

▼四阿屋山（あずまやさん）▼
鎖場で険しいという、つつじ新道から登って福寿草園を経由して鳥居山コースから下山。福寿草は、かろうじて咲いている感じで、もう終盤でした。セツブンソウと開花時期が微妙にズレるあたりが、こころにくい。登山道は非常に明瞭でしたけど、山と高原地図に載ってないハイキングコースが多くて、間違って柏沢のほうへ降りていきそうになった。標高770mくらいの低山ではありますけど、小粒でもピリ辛の山でした。

▼合角ダム（かっかくだむ）▼
ここのダム湖の名称は西秩父桃湖。名称は公募にもかかわらず、何故か、「もも湖」、「桃湖」、「ももこ」が一番多かったという。この辺りと桃がどう関係しているのかさっぱり分からないけども、埼玉県の前知事の長女の名前と読みが同じってのが面白い。桃湖ダムの周辺には桃の木でも生えていたかな。見た覚えはないけど、今度、探してみるかな。見つからないと思うけど。

で。他に浦山ダムのダム湖で秩父さくら湖ってのもあります。こっちは前知事の次女が「日本さくらの会」の理事を務めていたってのがまた興味深い。さすがに次女の名前そのままだと露骨に人名そのものだし。「桃」があるなら「さくら」もあって、まあ、あり得ない話ではない。周辺は元々桜の名所だったのかね。聞いたことないけど。

合角ダムも浦山ダムも、前知事就任中の2001年に完成。ダム湖の名称については建設業者が知事の機嫌取りで組織票を投じたのではないかと専らの評判。ま、真偽のほどは検証するまでもないでしょう。これでは公私混同、県政私物化の象徴と揶揄されても仕方ないか。

しかし、前知事の時はいろんなモンを造った。一度も行ったことのない何とかアリーナとか巨大スタジアムとか。あれだけの施設では、年間の維持費だけでいくらかかっているのか気になる。まさか、毎年赤字じゃあ…。調べてみますと、巨大スタジアムの平成26年度の運用収支は…収入が5.9億円で、支出が8.8億円か。つまり…えー…難しくて分かんないや!!!　この約3億円という巨額を誰が負担してるのか考えるだけで目の前が暗くなる。埼玉県民を700万人として頭割りすると、県民一人当たり赤字補填に年間約41円を支払っていることになる。ま、そんなにたいした金額でもないか…という発想で赤字施設をぽんぽこ造られたら困るんですよね。この国には、こういった赤字施設がどれだけあるのか。そして、その赤字総額は一体いくらなのか。一人当たりの赤字負担額がいくらになるのか。造るだけでも借金してるのに、出来てからも赤字を垂れ流しにされては、非常に困る。道理で働いても働いても税金でむしりとられて、いつまでたっても金持ちになれないわけだ。私が身も心もビンボーなのは、このためか。

「国内主要スタジアムの現状」で検索すると、スポーツ庁の興味深い資料が見られます。こんなショッキングな資料を公表していいのだろうか。こりゃあ、ダム湖が娘の名前になってるどころの話ではないね。

近年、合角ダムは「合角」を「ごうかく」と読ませて悩める受験生のパワースポットやらになってるらしい。合格祈願でなくて、県政私物化の象徴を見学するという意味では、ここに来る価値は存分にあると思う。そして、自分の赤字負担額について思いを馳せてみよう。ああーまた山以外の感想のほうが長くなってしまった。しかし、セツブンソウから県政にまで感想が飛ぶとはね。単に合角ダムの遺跡を見たかっただけなのに。自分でも驚いた。