三頭山・砥山
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- GPS
- 04:09
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 785m
- 下り
- 777m
コースタイム
三頭大滝 09:45
ムシカリ峠 10:25-10:35
三頭山 10:45-11:00 (西峰→中央峰→東峰)
鞘口峠 11:40
砥山 12:10-12:20
森林館 12:40-13:30
都民の森バス停 13:35
天候 | 良く晴れてお出かけ日和。奥多摩でも最高気温が20度に達するほどの陽気でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
武蔵五日市駅 08:22-(西東京バス)-09:30 都民の森バス停 (帰り) 都民の森バス停 14:17-(西東京バス)-14:28 数馬バス停 14:31-(西東京バス)-15:27 武蔵五日市駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
「都民の森」の外周をほぼ一周するようなルートです(最外周ではありませんが)。「都民の森」内は整備が行き届いており、どの道も安心して歩けるようになっていました。 ただし後半に寄り道した砥山だけは、一般登山道からはわずかに外れた所にあるピークで、普通はあまり立ち寄らない場所だと思います。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
都民の森バス停から歩き始めます。少しだけ登った森林館の前から「大滝の路」に入ると、そこは三頭大滝へと続く森林セラピーロード。
傾斜がほとんどない穏やかな道には、ウッドチップが厚く敷かれていてとても歩きやすく、チップを踏みしめる足裏の感覚も実に心地良いものでした。
しかし雰囲気が良いだけに残念なのは、奥多摩周遊道路が間近なためにバイクの爆音が実にうるさいことです。こんな騒音の中で本当に森林セラピーなど成立するのかと心配になってしまいました。
バイクは単に音が大きいというだけでなく、音の性質も暴力的で不愉快なものです。にもかかわらず、乗っている人の多くがそのことに無頓着なように感じられるのは何故なのでしょうか。
セラピーロード終点の三頭大滝まで来ると、滝の前には「滝見橋」という吊り橋が架かっていて、長い滝の全景を見渡すことができました。
三頭大滝の先では「ブナの路」に入ります。道は三頭沢沿いに付けられていて、水量の少ない沢を何度も渡りながら、次第に傾斜が増す中を登っていきます。
かなり登った所でいよいよ沢を離れ、ジグザグの尾根道になると、ようやく登山道らしい土の道に変わって、ほどなくムシカリ峠に到着です。ここにはベンチが2つあって、そのうちの片方で少し休んでいきました。
ムシカリ峠からは笹尾根縦走路に入って、木段の続く尾根道を登っていきます。残している距離は短く、意外なほどあっけなく三頭山の頂上(西峰)に到着しました。
広い頂上には大勢の人の姿がありましたが、地面にシートを広げて休んでいるグループが多かったためか、幸運にも展望の良いベンチが2つも空いていました。
腰掛けて正面を眺めてみると、奥多摩の核心部方向は一応は全ての峰々が勢揃いしているものの、春霞でぼんやりとしていて、残念ながらさほど迫力のある眺めとは言えません。
ところが背中側を振り返って見ると、その同じ春霞の中に、辛うじてそうと分かる程度にぼんやりと富士山が見えていて、その見え加減が実に素晴らしいものでした。
山麓が濃い霞に隠されていて、空にぽっかりと浮かんでいるような中腹から上の部分が、まるであぶり出しの絵のようにおぼろげです。
そこに醸し出されている、なんとも幻想的な味わいは、これまでに様々な山から見てきた富士山の中でも、ちょっと忘れ難いワンシーンになりました。
西峰のあとでは、中央峰→東峰と寄って、「三頭山」の文字通りの3つのピークを踏んで行きます。
東峰には展望テラスがありますが、遠望が霞んでいるこの日は、さほど楽しめる眺めはありませんでした。
三頭山の東峰からは、東へ延びる「ブナの路」を下っていきます。傾斜は概ね緩やかで、地面もほとんどが土の道。時折短い木段が現れる程度で、段差の大きな箇所もありません。
途中にあった見晴し小屋は、その名に恥じない展望があって、こちら側から登る場合には、良い休憩ポイントとなるでしょう。
かなり下ってから、やや傾斜が急になった斜面を木段で下って行くようになると、間もなく鞘口峠に着きました。
下山者の多くは鞘口峠を右折して、さらに森林館へと下っていきますが、今回は直進して「里山の路」に入り、再び登り坂に取り付いていきます。
あまり長い登りではありませんが、ここが今日のルートの中で一番の急坂でした。歩く人が少ないためか道も多少荒れていて、それが歩きにくさに拍車をかけているようです。
それでも、ひとしきり登ると、以降は緩やかなアップダウンが続く、快適な尾根歩きとなりました。所々に立てられた案内図が現在地を教えてくれる中、しばらく快調に尾根を進んでいくと、やがて風早峠への分岐点に到着です。
実はこの分岐点では、右の「里山の路」を選んでおけばすぐに砥山に出られたようなのですが、そうとは知らず、左の風早峠への道に一旦入ります。
すると、右手のピークには一切近付かないまま、ほぼ水平なままで巻いてしまいます。巻き切った先の鞍部でその道が尾根に乗ったので、そこで道からは離れて、引き返す形でその尾根を登ることにしました。
期待通り、その尾根には薄いながらも所々で踏み跡が見受けられます。はじめ斜面が急だったうちは少し登りにくかったのですが、それもすぐに解消されて、歩きやすくなれば少し先がもう頂上でした。
砥山の頂上には黄色い保安林の標識が立っているだけで、ほかには何もありません。ただしその標識の裏を見ると、「砥山 1302m」という木製の標識が付けられていました。
展望も何もないピークですが、適当な石に腰掛けて少し休んでいきます。
・・・ふと西側を見下ろすと、すぐ先に何やら標識が立っているのが見えます。なんとそれは先程見送った「里山の路」の標識で、実はその道は砥山の頂上から目と鼻の先を通っていたのでした。
分岐点から風早峠への道になど入らずに、「里山の路」をそのまま進んでいれば、その途中でコースから僅かに数十メートルほど外れるだけで、たやすくこのピークに辿り着けたことになります。
帰宅後に「山と高原地図」を確認してみると、三頭山の拡大図でも、確かにそのように書かれていました・・・。
砥山の頂上を後にして「里山の路」に戻ると、あとは森林館へ向けてひたすら下るだけです。
はじめはなだらかな尾根も次第に斜面が傾斜を増していきますが、大きなジグザグを繰り返して、道そのものは緩やかな傾斜を維持しています。
そのジグザグ道は最後まで律儀に続いて、車道に降り立つ直前まで、緩やかな傾斜の歩きやすい道が保たれていました。
その後は森林館へと向かって、休日のお昼時なのに何故か空いていたレストラン「とちの実」で舞茸の天ぷらそばを頂きます。
味は申し分なく、やや量が少な目な物足りなさはありましたが、落ち着いた雰囲気でくつろげたのは良かったです(単に人が少なかったということなのですが)。
帰りのバスの時刻まで余裕があるので、建物の2階にある休憩テラスに出てみたら、陽当たりが良く、心地よい風の通り道でもあって、とても居心地の良い場所でした。
食堂といい、テラスといい、この居心地の良さで人がいないのは勿体なさすぎます。都民の森を沢山の人が訪れるようになるのは、恐らくはもっと新緑が濃くなっていく5月以降で、そうなればこの様子も変わっていくのでしょうが。。。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_04_06/mt2009_04_06.html#20090419
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