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Yamareco

記録ID: 107773
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳(まるで冬山の難所続き!)

2011年04月29日(金) 〜 2011年04月30日(土)
 - 拍手
GPS
28:00
距離
10.6km
登り
1,206m
下り
1,209m

コースタイム

4月29日 9:15西穂高口-10:10西穂山荘-11:35独標-13:05ピラミッドピーク-15:20西穂山荘
4月30日 4:30西穂山荘-6:00独標-6:30ピラミッドピーク-7:45西穂高岳8:00-9:45独標10:00-10:40西穂山荘11:20-12:10西穂高口(kaito単独)
天候 4月29日 吹雪(周りの景色は無し)
4月30日 強風続き(雪も少々)(周りの山は見えてました)
過去天気図(気象庁) 2011年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
中央道松本IC〜新穂高温泉へ。
新穂高ロープウェイ鍋平高原駅第2駐車場(600円:1日300円)
(第1駐車場は1日500円)
第2ロープウェイ往復2,700円(2日間有効)
コース状況/
危険箇所等
1日目
登山ポスト:ロープウェイ西穂高口にあり。
コース :山荘まではつぼ足です。独標まではところどころ竹がささっているので問題ありません。独標に登る斜面がアイスバーンになっていてかなり厳しい登りです。登らずに帰っていく人も多い。
独標以降は殆ど人が入って行きません。トレースも無いかかなり薄いのでルートは自分で見つけて進むようになります。ほぼ垂直かと思うような斜面をステップを付けながら登ったり下りたりでかなり危険でした。途中からkaitoさんにロープ確保してもらいながらの山行でした。寒さも難易度も冬山です。
小屋  :西穂山荘(9,000円相部屋)。レストハウス併設。
2日目
コース :kotsは二日酔で途中リタイア。
    :独標から先はトレース無し、ほとんどがアイスバーンの急斜面です。フロントポイントだけの登下行、トラバースが続きます。この日、西穂高に向かったのは10数人。ほとんどはヘルメット、ハーネスを付けた山岳会か、大学山岳部と思われる人だけです。西穂山荘にはかなり大勢の方達がおり、食事も二回戦でしたがほとんどの方は独標までのようです。(kaito)

西穂山荘の醤油ラーメン(800円)とビールで乾杯。

立ち寄り湯:タルマの湯(600円)新平湯温泉
食事せずに帰宅。
ロープウェイを下りて西穂山荘へ向かいます。
2011年04月29日 09:13撮影 by  E5900, NIKON
4/29 9:13
ロープウェイを下りて西穂山荘へ向かいます。
西穂の独標に到着しました。視界は無し。
2011年04月29日 11:35撮影 by  E5900, NIKON
1
4/29 11:35
西穂の独標に到着しました。視界は無し。
ピラミッドピークにて。強風のためすぐ撤退。
2011年04月29日 13:07撮影 by  E5900, NIKON
4/29 13:07
ピラミッドピークにて。強風のためすぐ撤退。
ピラミッドピークの道標がかすかに見えます
2011年04月29日 13:08撮影 by  E5900, NIKON
4/29 13:08
ピラミッドピークの道標がかすかに見えます
山荘に到着。テント場も結構な賑わい。
2011年04月29日 15:22撮影 by  E5900, NIKON
4/29 15:22
山荘に到着。テント場も結構な賑わい。
西穂山荘の夕食です
2011年04月29日 18:27撮影 by  E5900, NIKON
4/29 18:27
西穂山荘の夕食です
翌朝、早朝に出発。
2011年04月30日 04:24撮影 by  E5900, NIKON
4/30 4:24
翌朝、早朝に出発。
西穂高を写します(kotsは二日酔でリタイアしてます)
2011年04月30日 05:23撮影 by  E5900, NIKON
4/30 5:23
西穂高を写します(kotsは二日酔でリタイアしてます)
焼岳から乗鞍方面
2011年04月30日 05:24撮影 by  E5900, NIKON
4/30 5:24
焼岳から乗鞍方面
穂高の向こうから日が昇りました
2011年04月30日 05:38撮影 by  E5900, NIKON
1
4/30 5:38
穂高の向こうから日が昇りました
笠ヶ岳方面
2011年04月30日 05:38撮影 by  E5900, NIKON
4/30 5:38
笠ヶ岳方面
独標から目指す西穂。左端がピラミッドピーク、その右が西穂。
2011年04月30日 06:04撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
4
4/30 6:04
独標から目指す西穂。左端がピラミッドピーク、その右が西穂。
独標の登り斜面を上から撮る。雪壁と言うより氷壁になってました。アイスクライミングです。軽アイゼン、ストックでは登れません。
2011年04月30日 06:05撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
4/30 6:05
独標の登り斜面を上から撮る。雪壁と言うより氷壁になってました。アイスクライミングです。軽アイゼン、ストックでは登れません。
ピラミッドピークから西穂高
2011年04月30日 06:33撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
4/30 6:33
ピラミッドピークから西穂高
西穂高山頂よりピラミッドピーク(中央)その左に独標。
2011年04月30日 07:45撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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4/30 7:45
西穂高山頂よりピラミッドピーク(中央)その左に独標。
西穂高最後の斜面
2011年04月30日 08:09撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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4/30 8:09
西穂高最後の斜面
慎重に下るH氏。
2011年04月30日 08:09撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
4/30 8:09
慎重に下るH氏。
登りより下りの方がはるかに難しい。
2011年04月30日 08:10撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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4/30 8:10
登りより下りの方がはるかに難しい。
フロントポイントだけのトラバースや登り下りがつづきます。
2011年04月30日 08:18撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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4/30 8:18
フロントポイントだけのトラバースや登り下りがつづきます。
後続のパーティー。雪庇が発達している。
2011年04月30日 08:59撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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4/30 8:59
後続のパーティー。雪庇が発達している。
ピラミッドピークへの雪壁を登る単独者。我々以外、単独者は彼だけ。
2011年04月30日 09:18撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
4/30 9:18
ピラミッドピークへの雪壁を登る単独者。我々以外、単独者は彼だけ。
H氏
2011年04月30日 09:18撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
4/30 9:18
H氏
登りはなんとかなるが、下りは足元が見えず恐ろしい。最後数メートルはほぼ垂直です。
2011年04月30日 09:19撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
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4/30 9:19
登りはなんとかなるが、下りは足元が見えず恐ろしい。最後数メートルはほぼ垂直です。
下るH氏
2011年04月30日 09:23撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
4/30 9:23
下るH氏
帰りはかなりステップができているが見えない。
2011年04月30日 09:24撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
4/30 9:24
帰りはかなりステップができているが見えない。

感想

過去の記録を見てみるとこの時期の西穂高は雪も殆ど無く、岩場になっているところも多いという印象で臨みましたが、現実には独標に登る斜面ですらアイスバーンで緊張したし、ピラミッドピークまででも難所が続きました。
ところどころkaitoさんにロープ確保してもらい下りてきました。
西穂山荘は食事も美味しく綺麗な山小屋でした。ただ調子にのって飲み過ぎたため、翌日のアタックを途中リタイアしました。馬鹿なやつです。
後で話を聞くと西穂高山頂までの登り下りとも相当厳しかったようで、個人的にはピラミッドピークでも充分満足しています。

 今回、奥穂高を計画していたのですが雪崩のため入山規制になり急遽、西穂高に転進しました。
正直、かなりなめてました。厳冬期ならいざ知らず、ゴールデンウィークなら楽勝だろうと。しかし、念のために持っていったロープが大活躍するはめになろうは。
入山日、偵察を兼ね行けるところまで行こうと西穂高を目指しました。あわよくば今日中に落とすことも考えていました。ところが独標以降、ロープで確保しながらの登山になり、ピラミッドピークで時間切れとなりました。帰りは独標の下りですらロープを使いました。
翌日は丸山を過ぎ独標への急登の途中でkotsさんがリタイヤ。以後は独りになりましたが、独標で会った先行者H氏と共に西穂高を往復することになりました。
 H氏は途中で抜かれた単独の方で、西穂高を目指していたのですが独標の登りの厳しさに以後の西穂高の登りを躊躇われていたのです。私は前日にピラミッドピークまで行っていたので、そこまで行く自信はありました。そこで、私のトレースをたどって来てかまわないが、あくまで自己責任でお願いしますと言い先行しました。ロープ等は、単独行になった時点でkotsさんに預けて来たし、安全に山頂に案内する自信もありまんので簡単にパーティーを組もうとは言えませんでした。ちょっと冷たい言いようになったと思います。                     しかし、H氏は山頂を諦めずぴったり私の後を付いてきます。結果、私はかなり慎重になりました。独りなら強引に登るところを、最善のルートを探りながらゆっくりと登りました。私がルートを間違えば彼も間違えることになります。責任感も出てきました。私が山頂を諦めれば、彼も諦めるでしょう。また安心感もあります。私が落ちれば彼が直ちに連絡をしてくれるでしょう。
そして、誰もいない山頂に二人で立ち固い握手をかわしたのです。先行者は誰もおらず、帰りに、完全装備の3パーティーと単行者一人とすれ違った西穂高岳になりました。

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コメント

すごい!
kotsさん kaitoさん
こんにちは。はじめまして。

下山時の写真、すごい迫力で感動しました。
私も毎年4月に西穂に登るのですが、おっしゃる通りこの季節にしては難所続きのようですね。

お疲れ様でした!
2011/5/1 13:47
beingです。
kotsさん、独標、ピラミッドピーク登頂おめでとうございます。
kaitoさん、念願の冬季(?)西穂登頂おめでとうございます。

写真を見ただけで緊張感が伝わってきます。
アイスバーン??
厳冬期よりも難しいのでは??

視界があって何よりでしたね。

お二人ともお疲れさまでした。

5拍手。
2011/5/1 14:03
コメントありがとうございます。
Hana-Maruさん、はじめまして。写真ですが、初日のピラミッドピーク時は余裕が無く一枚も写真が撮れませんでした。二日目の西穂高登山時も登ることだけに集中してカメラは出しませんでした。下山時、同行のH氏を待つ間にやっと写真を撮ることができました。
しかし、こんなに厳しい登山になるとは思っていませんでした。たいした雪山経験しかありませんが、同じゴールデンウィークにガイドと登った剱岳別山尾根をはるかに凌ぐレベルでした。フロントポイントだけで2,30メートルもトラバースする経験は初めてです。
beingさん、今度は厳冬期に挑戦してみます。だまって行ってすみません。みなさんをお連れする自信がなったもので。kotsさん一人なら何とかなると思いまして、しかし、結果、kotsさんの体調不良により単独行になりました。
2011/5/1 16:07
後続です。
後続のパーティーは私たちだと思います。
あの後我々も無事登頂し帰ってきました。
昨日は本当に厳しい山でしたね。
2011/5/1 16:07
iwa
行っていたんですね。
1月に登った事があります、ピラミッドピークまでしかいけませんでした。だれにも会いませんでした。
トレースはなく。強風の中で、15分くらいルートファインディングをしていましたが、あきらめました。
山小屋では、この時期、山頂までは難しいから途中で引き返したほうがいいですよと言われていました。
戻ってきて、山小屋でよく行ってきましたねと言われて、上高地に降りて、テントでは、日本酒で宴会が始まり、次の日は二日酔いでした。
今年は、雪が多く地震で雪崩も多発しています。難しい山は、来シーズンにとっていおいたほうがいいですかね。おつかれさまでした。
2011/5/3 8:09
厳しい山
Hana-Maruさん、beingさん、tagonosukeさん、iwaさん、コメントありがとうございます。
二日酔いのkotsです。
正直言って1日目のピラミッドピークで、私はお腹一杯という感じでした。
(実は)寒いのはあまり好きじゃないので、ポカポカの春山を期待していたんですが、全く×。
酒は眠れなくなるのがいやで、ついたくさん飲んでしまったんですけど…(最近めっきり弱くなった気が…)。
もしも次の機会があれば頑張ります。
そして少し酒を控えます。
2011/5/3 21:46
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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