聖岩 - 聖尾根の象徴に立ち、支尾根の洗礼を受ける。
- GPS
- 07:49
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,088m
- 下り
- 1,074m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 7:49
天候 | 晴れ(風が冷たかった) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
取り付きから下山まで一貫して気の抜けないバリエーションルートです。 穏やかに歩けるのはごく一部で、岩尾根やザレの急登急下降のオンパレードです。一般ハイカーには強くお勧めしません。 |
ファイル |
計画ルート図
(更新時刻:2017/04/30 00:09) |
写真
感想
向こう見ずだった2013年8月に、宗屋敷尾根から聖尾根のルートを12.5時間かけて歩きました。
当時はロクに予備知識もなく、P725が聖尾根の一つの象徴である聖岩だということを後で知り、下りルートで直登を断念し巻いたことを残念に思っていました。
そこで今回は未踏の支尾根を加え、満を持しての聖岩登頂を計画しました。
聖尾根の終盤は地形図からわかるように、標高約670のピークを支点に扇状に尾根が分かれています。登った支尾根はその中の一つですが、尾根に乗るまでがザレの急斜面で大変でした。取り付き場所に行く途中で見かけた階段のどれかから取り付けば、それほど苦労なく(別の)尾根に乗れたのかもしれません。
尾根自体は岩もある急登でしたが、危険を感じる場所はありませんでした。
聖岩は二段になっているんですね。意識して登って初めてわかりました。それと、下りで巻いてしまったことも頷けました。
頂上はその名の通り岩で、座ったまま聖尾根通しで熊倉山が見えますが、まだまだ遠いので目指す場合は見ない方が良いかもしれません(笑)。また、眺望もそこそこあるので、ココより下の支尾根を変えながら、聖岩を目的に歩いても十分楽しめそうです。
障子沢の頭手前の難所を越えた先からいよいよ下山です。
この支尾根は以前下っていて、大岩を右に左に巻いて降りましたが、今回は標高830くらいで北に折れ、P472を経由して下山するルートです。しかし尾根が細いこともあって、直進はもちろん巻くのも危険な支尾根でした。
緊張の連続の末に立ったP472は、チョットしたスペースもあり意外にも落ち着ける場所でした。
が、が、が、一服し我に返ると、どう見てもここから降りられな〜い。鞍部まで戻ってもほぼ崖と言っていい斜面です。「今までは幸運に助けられて来たが、ついにこの時が来たか。」そんな心境でした。
もはや、意を決して降りてきた危険地帯を登り返すしか選択肢はありません。どこまで戻れば安全に降りられるのかわからないまま、焦る気持ちを抑え気を引き締め直して登りました。
しばらくすると右手に植林帯が見えてきたので、斜面をトラバースして逃げ込みなんとか窮地を脱することができました。
聖尾根の西側支尾根は、今更ですが総じて末端付近で険しいですね。
未踏の支尾根を歩く際は、まず登ってからにすべきなんでしょうが、4年経ってもまだ向こう見ずのようです。
コメント
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改めてキノエさんのルートはシブいですネ
知っている山域だとよく分かります
自分でも向こう見ずと自覚していたんだ・・・変態の自覚は
しかしP472を橋に向かう予定だった 勘弁して下さい
お礼が遅くなりましたが黒霧ボトル有難うございました
ワルさんなんか「キノエさん良い人!また誘えばボトルが手に入るゾ 」
おかげさまでベロベロに酔っ払いました
あれはタケシさんへの餞別だったんですけどォ。
今日はヤマレコにアクセスできないほど頭がグワングワンして、まるで仕事にならなかったようですね。私の中ではビギさんの風貌がほぼ固まってます。
P472からは急斜面なのは承知していたんですが、岩斜面だとは想定外でした。車なんだから事前に見ておくべきでした。でも今思うに、一旦下山した後ででも登ってみれば良かったと後悔しています。だって写真でコメントしたように、登りなら行けそうじゃん。
いつか機会があったらトライしてみたいと思いますが、たぶんワルさんが先に登っちゃうでしょう。
キノエさん、こんにちは。
今回もスリルに満ちた山行で、キノエさんワールドが炸裂しているレコですね!『遂に進退窮まったか…』というフレーズが状況を如実に物語っています。それにしても毎回の様にこんなアドベンチャーを楽しむのは、キノエさん、完全に中毒の様にお見受けします。
聖尾根の支尾根、侮れませんね。聖尾根そのものがカワイク見えてしまいます。聖尾根はVRとしてはメジャーなので、ヒトが歩くことを前提として難所にはロープが設置されていますからね。その点、熊倉の支尾根はケモノかキノエさんかワルさんだけですから…。👊👊👊
下山後はつくもにお寄り戴いて、翌日の我々の宴会の為に焼酎ボトルを寄贈して頂いたとのことですが、とっても美味しく戴きました。お心遣い大変有り難う御座いました。😀
苦難を望んで立ち向かっているわけではないんですが、未踏ルートを歩こうとすると往々にしてこんなことになるんですね。いつも、クリアできるレベルであってくれと願いながら踏み込んでいます。
ま、最悪は戻ればいいわけで。(今回は戻るも地獄でしたが )
つくもでは、各自にビール1本でもと思っていたのですが、店のオヤジさんが「ボトルの方が安いよ」と言うので銘柄が何かは聞かずに(聞いてもわからない)従いました。ビールとか酒の値段は全く知らないので。。。でもタバコと比べたら安いのかも。
楽しんでいただけたのでしたら何よりです。
こんにちは
P472の尾根は以前から気になっていて、大血川方面に行く途中
写真73のところから入りピークに行ける踏み跡がないか探索したことがあります。
今回kinoeさんが下山したルートしかないような気がします。
今度一回荒川に降りて北東の沢の入口あたりを見に行こうかな〜
でも写真65はかなりやばそうですね
仰るように聖尾根よりもそこまでにたどり着く支尾根の方が数段危険です。
おそらく高度が低くなるにつれて、荒川が近くなり岩質がもろくなる
ためだと思います。
先日行った妙法が岳の東尾根も下の方はかなりやばかったです。
聖尾根、ヤシオの頃まで我慢しようと思っていたのに行きたくなってしまった
ワルさん、
西側の斜面はムリ?これは引っ掛けか? つまり、南側の斜面はOK?
確か以前「この尾根はP472から登るつもり」って言ってましたよね。で、P472へはどこから?本当の尾根末端の荒川からってマジですかぁ?
最初このルートは逆回りを考えていたんです。でも聖尾根は一通り下っているので登ろうとなったわけですが、最初にP472を目指していたらどうなったか自分でも興味あります。
あれだけビビったのに・・・お先にどうぞ。
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