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Yamareco

記録ID: 1089515
全員に公開
雪山ハイキング
白馬・鹿島槍・五竜

遠見尾根(中遠見山)雪洞泊

2017年03月19日(日) 〜 2017年03月20日(月)
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:57
距離
6.2km
登り
475m
下り
572m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:53
休憩
0:00
合計
1:53
10:37
89
12:06
12:06
24
12:30
2日目
山行
1:25
休憩
0:08
合計
1:33
8:36
39
9:15
9:16
36
9:52
9:54
10
10:04
10:09
0
10:09
ゴール地点
天候 3月19日(日):晴れ&ガス。強風
3月20日(月):快晴!
過去天気図(気象庁) 2017年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
クルマ:エスカルプラザ駐車場
ゴンドラ:テレキャビン(往復1800円)
リフト:第一ペアリフト(400円/上りのみ利用可)
 
コース状況/
危険箇所等
●コース全般
コース全般を通してワカンを使用しました。

●ゲレンデトップ〜中遠見山
ゲレンデトップからスキーコースに従って地蔵の頭を南側に巻きます。
スキーコースから外れ鞍部へと進み、注意書きの立て札があるBCへの入口を通過して
遠見尾根に取り付きます。
樹林帯の尾根を高低差100mほど急登すると森林限界を超え、
尾根の幅が狭まり、南側に雪庇が発達した尾根を進んでいきます。
雪庇に注意しながら進み1892を通過してここからさらに高低差100mほど
急登すると小遠見山へと至りまが、小遠見山は山頂手前を東側に巻きました。
小遠見山から中遠見山までは緩やかな尾根を進みます。
1箇所雪庇が張り出した尾根を跨がなきゃいけない箇所がありました。

雪洞は中遠見山から高低差50mほど下った標高1980m付近の雪庇の下に掘りました。
 

【3月19日 1日目】
アルプス平でテレキャビンを降りゲレンデを歩いて第一ペアリフトへ
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【3月19日 1日目】
アルプス平でテレキャビンを降りゲレンデを歩いて第一ペアリフトへ
第一ペアリフト。登山者は1人ずつ乗ります
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第一ペアリフト。登山者は1人ずつ乗ります
地蔵の頭を南側から巻き…
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地蔵の頭を南側から巻き…
鞍部から遠見尾根に取り付きます
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鞍部から遠見尾根に取り付きます
樹林帯を急登します
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樹林帯を急登します
地蔵の頭とゲレンデを振り返ります
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地蔵の頭とゲレンデを振り返ります
八方尾根
スタート時は青空の勢力の方が強かったのですが徐々に白が優勢に
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スタート時は青空の勢力の方が強かったのですが徐々に白が優勢に
二ノ背髪
背後に小遠見山
雪庇が発達した尾根を進みます
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雪庇が発達した尾根を進みます
鹿島槍もまっちろ。カクネ里だけ見えていました
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鹿島槍もまっちろ。カクネ里だけ見えていました
中遠見から先に下った雪庇の下に場所を決定。枝とか出てきませんように
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中遠見から先に下った雪庇の下に場所を決定。枝とか出てきませんように
雪洞作りスタート
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雪洞作りスタート
まずは垂直の壁を作り…
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まずは垂直の壁を作り…
横穴を掘っていきます
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横穴を掘っていきます
だいぶ掘り進みました
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だいぶ掘り進みました
横と上下に掘り広げていきます
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横と上下に掘り広げていきます
掘り係と排雪係に分かれます
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掘り係と排雪係に分かれます
最後に天井をドーム型にしてできあがり
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最後に天井をドーム型にしてできあがり
早速宴会です。まずはビールとザブトン
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早速宴会です。まずはビールとザブトン
お次はシンシン。雪洞内は湿度120%でレンズは曇りまくり
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お次はシンシン。雪洞内は湿度120%でレンズは曇りまくり
ビールの後は行きつけの寿司屋の大将にもらった雪の茅舎
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ビールの後は行きつけの寿司屋の大将にもらった雪の茅舎
モツ鍋を作りながら1本目は大吟醸で
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モツ鍋を作りながら1本目は大吟醸で
ニラ山盛り
出来上がり
締めはサリ麺で
2本目は山廃。この後は酔っ払ってグースカ
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2本目は山廃。この後は酔っ払ってグースカ
【3月20日 2日目】
前日の強風で出口が1メートルほどの分厚さの雪に覆われていました。必死に掻き出します
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【3月20日 2日目】
前日の強風で出口が1メートルほどの分厚さの雪に覆われていました。必死に掻き出します
排雪します
完了。ふぅ〜
翌日と打って変わって快晴。雪洞の真正面には鹿島槍がドカーンでした
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翌日と打って変わって快晴。雪洞の真正面には鹿島槍がドカーンでした
こちらは五竜。昨日はわからなかったけど雪洞を掘ったところは絶好のシチュエーションでした
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こちらは五竜。昨日はわからなかったけど雪洞を掘ったところは絶好のシチュエーションでした
八峰キレット
おはようございます
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おはようございます
雪洞と五竜
雪洞を掘った場所はこんな感じ
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雪洞を掘った場所はこんな感じ
さて、雪洞に戻って暖かい飲み物の準備です
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さて、雪洞に戻って暖かい飲み物の準備です
その前に冷たい朝ビール
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その前に冷たい朝ビール
うまい!(photo komemame)
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うまい!(photo komemame)
雪洞を後にして出発。鹿島槍〜八峰キレット〜五竜(photo komemame)
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雪洞を後にして出発。鹿島槍〜八峰キレット〜五竜(photo komemame)
いい天気だなぁ(photo komemame)
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いい天気だなぁ(photo komemame)
五竜をバックに(photo komemame)
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五竜をバックに(photo komemame)
鹿島槍をバックに(photo komemame)
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鹿島槍をバックに(photo komemame)
高妻&乙妻〜妙高〜火打〜焼山〜雨飾(photo komemame)
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高妻&乙妻〜妙高〜火打〜焼山〜雨飾(photo komemame)
中遠見山より。鹿島槍
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中遠見山より。鹿島槍
縦位置で。すごいなぁカクネ里
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縦位置で。すごいなぁカクネ里
中遠見山より。中央が爺ヶ岳と白沢天狗尾根かな?奥は常念山脈
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中遠見山より。中央が爺ヶ岳と白沢天狗尾根かな?奥は常念山脈
中遠見山より。五竜
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中遠見山より。五竜
中遠見山より。唐松岳
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中遠見山より。唐松岳
中遠見山より。白馬三山と小蓮華山
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中遠見山より。白馬三山と小蓮華山
あかん、雪洞でカメラケースが濡れてしまったため、レンズが曇ってる
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あかん、雪洞でカメラケースが濡れてしまったため、レンズが曇ってる
雪庇を越えて進みます
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雪庇を越えて進みます
曇ってる〜
右から高妻&乙妻〜妙高〜火打〜焼山〜雨飾
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右から高妻&乙妻〜妙高〜火打〜焼山〜雨飾
正面に小遠見山
この辺りは緩やかな尾根です
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この辺りは緩やかな尾根です
(photo komemame)
唐松&八方尾根と白馬三山
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唐松&八方尾根と白馬三山
もっと早く戻るつもりだったのに天気が良すぎてゆっくりしちゃった
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もっと早く戻るつもりだったのに天気が良すぎてゆっくりしちゃった
絶景だなぁ
さよなら五竜。この角度だと武田菱もバッチリ
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さよなら五竜。この角度だと武田菱もバッチリ
リフトトップが見えてきました。この瞬間現実に戻されます
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リフトトップが見えてきました。この瞬間現実に戻されます
スキあらばシリセード
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スキあらばシリセード
アルプス平に到着。お疲れ様でした!(photo komemame)
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アルプス平に到着。お疲れ様でした!(photo komemame)

感想

三連休は仕事が立て込んでいて山に行くのはちょっと難しいかなぁと思っていました。
でも予報を見ていると、いてもたっても居られなくなり、
何とか仕事の都合をつけて時間を捻出することに。
しかし、普段のようにたくさんの時間を山に充てることはできません。
ということで、今年の積雪期にやりたかった雪洞掘りを目的に山に入ることにします。
当初は上越の人のあまり入らない尾根を考えていましたが、
天気が芳しくないようで急遽、
雪洞が掘れそうな場所のイメージがあった遠見尾根に行くことにしました。

小遠見山前後にも適地っぽいところが見受けられましたが、
人の出入りが多くてさらに先に進むことにします。
天気は次第に下り坂になり眺望もほとんどなし。
中遠見山を過ぎると人もグッと少なくなると同時に
そろそろ掘り始めなきゃいけない時間にもなりました。

中遠見山からさらに先に進み、
適度に雪庇が発達した尾根の下に場所を決めて雪洞掘りをスタート。
夢中で掘って、排雪して。掘って、排雪して。
3〜4時間ほどで完成。

テントと違って広くて高くて居心地は抜群。
この日、外はビュービュー強風が吹いていたのだけれど中はとても静か。
寒さもほとんど感じません(komemameは最初は寒かったようですが)。
でも湿度120%で気づいたらすべてがビショビショだぁ。

翌日。
雪洞の入口は前夜の強風で1mほど埋まっててちょっと焦りました。
雪かきをして明るくなった入口から外を眺めると、
快晴の青い空の下、とんでもない絶景が広がっていました。
どーんと正面に鹿島槍。横を見ると五竜。こりゃたまらん。
ゆっくり出発してあっという間に下山完了。

それにしても、雪洞はカメラのレンズが曇ってしまって
思うように写真が撮れないのにはちょっと困ったなぁ。
 




11月末を皮切りに、今シーズンは雪山いっぱい歩きました。
振り返ると、かなり満足度の高いシーズンだったなぁ、と。
そんな今回は雪山納めで、やり残していた雪洞泊をしてきました。(やったね!)

今回は歩くという点では気楽ではありましたが、
雪洞をちゃんとつくれるのか、それが心配でならず、
前日夜、一夜漬けで本を読み読みイメトレしました。
なんとなく簡単人出来そうな気もしたり、
意外とやってみたら難しいんじゃないの、と思ったり。

実際掘ってみた感想は…
意外と出来ちゃったよね、という感じ。
そこそこ時間もかかったし、膝立ちで屈みながら
ひたすら雪を掻き出すのは、
腰と腕、手が非常に疲れましたが、
なんだかつくっている間は一生懸命で、時間を忘れました。
できないかも、なんて思うこともなく、
ずっととにかく動きつづけていました。
山に登るのとは、また違った運動をした感じです。
こうやるといいのかな?こうしておくと後々よいかも、と、
自分たちなりに試行錯誤しながらつくったことで、
本やレコとかでしか見たことなかった遠い存在の雪洞というものが、
すごく身近なものになった感じがします。

はじめての雪洞泊は、
テントと違って広々で過ごしやすかったです。
調理をしていて、鍋が吹いてもへっちゃらだし、
ものを置く場所を壁につくれたり居住性も高い。
ただ。
雪洞は濡れない。なんてことなかった!湿気すごいし。
暖かい。なんてことはなかった!冷蔵庫に放り込まれた感じ。
そんなこんなで、私はなかなか寝付けません。
しかし私の横では、冷えたビールを喜んで飲み、
あっという間に眠りに落ちていくdanyamaの姿…。
なんで。
きっと、どこか間違ってるところがあるんだろうな。
そこは来シーズン以降の宿題。もっと研究しないとな。
といいつつも、私も知らないうちにグースカ眠っていて、
起きたらちゃんとポカポカ暖かかった。(←結局たっぷり寝れた)

雪洞は、雪山歩きにとって必要な技術でもあると思うので、
経験できただけでもよかったかなと。

今シーズンはなんだかんだと雪も多く、
いっぱいラッセルもしたし、お天気に恵まれた日も多く、
ときには山での出会いもありつつ、すっごく充実していました。
感謝、感謝です。


おしまい。


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コメント

こんにちは
焼肉もモツ鍋も日本酒も美味しそうですね
レコ見てて私ものんびり雪洞で1泊したくなりました(笑)

ただ、雪洞泊・・・すべてがビショビショでしたか・・・
ある程度は濡れても平気なのですが、お高い冬用シュラフやダウン等の衣類が濡れたらへこみますね

翌日は晴れて景色が綺麗に見えて良かったですね
お疲れさまでした。
2017/3/24 9:24
Re: こんにちは
yama-pangさん

こんにちは。
コメントいただきありがとうございます。

焼肉もモツ鍋も日本酒も美味しかったですよ。
今回は雪洞掘りが目的だったので重さを気にせずに
食べたい&飲みたいものをザックに詰め込めました。

そーなんですよ〜、やり方が良くないのでしょうか、
すべてがヌレヌレになってしまいました。
今回は翌日下山するだけだからオッケーなものの、
縦走の場合とかだったらちょっと考えなきゃ、という感じでした。

とはいえ、夜、外は暴風雪だったにもかかわらず、
そんなことにも気づかずに10時間以上静かに眠れたのは
やっぱり雪洞の成せる技なのだったと思います。

yama-pangさんも是非に!
 
2017/3/26 16:28
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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アルプス平〜小遠見山往復
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
1/5

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