岡山市中区 龍ノ口山北部 桜開花!春の花鳥&岩&絶景!



- GPS
- 03:39
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 514m
- 下り
- 513m
コースタイム
- 山行
- 2:47
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 3:35
歩行距離8.5km、歩行時間2時間50分、歩行数14,500歩
天候 | 晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バス(両備バス)は「岡山駅」発「天満屋」経由 「旭川荘」行きに乗車し、終点で下車して、徒歩約800mです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されており、ヤブコギはありません。ただし、全体的に岩盤やかたい粘土、沢沿いなど水はけが悪そうなところが多く、雨天や雨上がりは道に水が流れて沢状態になりそうです。龍之口八幡宮鳥居<写真01>から八幡宮<写真05>までの八幡宮西尾根コース、八幡宮から地蔵岩<写真15>までの地蔵尾根コースは急な岩盤や岩場、崩れやすい土などがあるため、上りのほうが安全でしょう。今回は一日しっかり雨が降った二日後でしたが、五差路<写真08>の東に延びる東オフロードコースと地蔵尾根コースとを南北に結ぶコース、五差路から西に延びる段原沢コースの2コースの一部がまだ濡れていました。 龍之口八幡宮鳥居<写真01>から八幡宮<写真05>までの八幡宮西尾根コースでは、鳥居から少し進むと、八幡宮の西標高220mの岩場まで岩盤の上を歩くようになります。ゴツゴツしてあまり滑りそうにはありませんが、次第に傾斜がきつくなってきます。手を使わなくても上れますが、下りは要注意です。連れはここを下ったことがあると勘違いしており、「アタシ、こない出来るお子やったっけ?」ときいてきました。気のせいだと言うと納得していました。 龍之口八幡宮<写真05>から五差路<写真08>までは石が階段状に埋まった道とかたい土道です。濡れていると多少滑りやすいかもしれません。五差路から龍ノ口山頂上<写真09>までは、階段状の道から小石が埋まった土道に変わります。歩きやすく特に問題はありません。 五差路<写真08>から地形図の破線の道を東に進むつもりでしたが、東オフロードコースに入ってしまいました。土道は次第にきれいな砂利道になりました。 途中で北上する細道を見つけ、行ってみることにしました。入口からしばらくはステップが切ってある細道でトラロープが設置してあり、楽に下れました。下ってすぐの丸太を束ねた長さ70cm程の橋は腐りかけているので、またいだほうがいいでしょう。その後は幅50cm程の小さな沢を何度かまたぎ、湿った細道を進んで地形図の破線の道に合流できました。所要時間は数分でした。 ここからさらに北へと道が延びており、地蔵尾根コースにつながっているようでしたが、右折して短い草が生えた細道を東へ向かい、池の畔の鳥居の脇を通って地蔵川に出ました。 地蔵尾根の取り付き(ムラサキハナナ<写真17>撮影地点)から数mは急です。岩盤に手をかけ、崩れやすい斜面を上りました。そこからはわかりやすい細道で歩きやすくなります。かさね岩<写真24>に近づくと岩盤が増え、トラロープが設置してあります。かさね岩を過ぎると木の間の落ち葉道で緩やかになりました。 五差路<写真08>から西に延びる段原沢コースは、階段状に石が埋まった土道で、ところどころ濡れていました。歩きやすく、特に問題はありません。砂利道になると龍ノ口グリーンシャワーの森のツバキ園が間近です。 |
その他周辺情報 | 龍ノ口山の南に湯迫(ゆば)温泉があります。いにしえの旅籠を思わせるような風情のある温泉施設です。 |
写真
八幡宮西尾根コース(参道)入口です。ここから社殿<写真05>のある頂上まで高度差215mの登りとなります。標高80m辺りで撮影した動画でも紹介しているように岩盤だらけの道が続きます。
ここは「勝負の神様」「受験の神様」として知られ、多くの参拝者が訪れる神社です。また、境内付近一帯は龍の口城(龍ノ口山城)の本丸跡でもあります。1532〜55年頃に、穢(さい)所元常(穝所元常)により築城されたといわれています。宇喜多直家がこの城を攻略しようとしましたが、山は急斜面、北と西は旭川という地形のため、困難を極めました。そこで得意の謀略を使って落城させました。
西南西手前の斜面をズームしてみました。ヤマザクラの見た目はソメイヨシノとほぼ同じですが、開花と同時に赤い葉が出るのが特徴です。また、開花時期に個体差があるため一気に散るということがなく、長期間にわたって花が楽しめます。
龍ノ口山の北東麓を流れる地蔵川で2羽のコブハクチョウが採食行動をしていました。外来種で、飼育されたものが半野生化していることもあるそうです。意外に狂暴で、玉野市の深山公園では、側を通ったら噛まれそうになったことがあります。ここのは餌をもらい慣れているらしく、動くたびにおとなしくついてきました。動画にもアップしました。
地蔵堂を通り抜けると、文字通りお地蔵様が祀られていました。動画にも撮りました。横には南無八大竜王の碑がありました。地蔵岩全体がご神体なのでしょうか?ちなみに、中世には龍ノ口山の神様は、鳥取県の大山の地蔵菩薩の仮の姿であるとされ、この地でも地蔵信仰が根付いていたそうです。
地蔵尾根の取り付き点の向かい側に生育していました。こぼれ種から開花し野生化したものかもしれません。周辺には空き缶で作られた飾りがあり、風でクルクル回っていたので動画に撮りました。この目印がなかったらスルーしてしまったかもしれません。
木の間の落ち葉道から少し開けたところに出ました。北西方向を望むと、右に牟佐(むさ)トンネルが貫通している牟佐山、その奥には金山、左手前には室谷山が見えました。ここを過ぎると、つぼみがついたコバノミツバツツジロードでした。大木の陰なので、開花は少し遅くなるのだろうと思います。
地蔵尾根の中腹にとても魅力的な岩場がありました。北を巻く道がありましたが、スルーしてしまい、東端に立ちふさがった岩をよじ登りました。後から逆(西)から登った方が楽であることを知りました。
段原沢コースを西に下りてくると、龍ノ口グリーンシャワーの森のツバキ園に出てきました。約70品種170本あるそうですが、品種名が書かれた立て札が残っているのは少なかったです。いきなり紅白の縁起のいい花!
つぼみはもっと黒っぽかったです。空が暗くなってきたのでこのくらいにしましたが、もっと奥にもいろいろあったのでしょう。もう花が終わった木も多く、今月半ばくらいでツバキもおしまいでしょうか。
龍ノ口グリーンシャワーの森駐車場の西向かいにある桜園では、咲き始めのソメイヨシノの木にエナガが止まっていました。来たときにもいたのですが、人が多かったので立ち止って眺める余裕がなくスルーしました。まだいてくれてよかったです。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
久しぶりに昼食後に山行を敢行しました。時間が限られているので、近場の山、龍ノ口山の北部一帯を巡りました。大半の道や道標が整備されており、安心して散策ができる山です。
北部一帯は岩場が多いです。龍之口八幡宮の鳥居<写真01>から八幡宮西尾根コースは頻繁に岩盤の上を歩くことになります。そのため、刺激があり楽しい山行になります。北東の端まで来ると、磐座(いわくら)のような地蔵岩があり、その頂上<写真15>はパワースポットのようです。さらに、地蔵尾根を登っていくと、かさね岩<写真21〜27>という岩群があり、龍ノ口山の中では最高の絶景スポットかもしれません。これらの岩ロードは写真や動画でも紹介しています。
龍之口八幡宮<写真05>には、戦国時代の龍ノ口山城本丸跡があります。龍の口城は金川城主の松田氏についた穢(さい)所元常(穝所元常)が築いたとされています。元常は宇喜多直家により謀殺され、龍の口城も落城しました。その策略には諸説あり、男色好みの元常が宇喜多側から送り込まれた美少年に寝首を掻かれたという説をもとにした漫画もあるそうです。そういうことでもなければ、この城を攻め落とすのは難しかったでしょう。策謀家として名高い宇喜多直家の歴史をここでも垣間見ることができました。今でも当時の曲輪(くるわ)や井戸<写真06>などの遺構があります。 また、龍之口八幡宮は受験の神様として参詣者も多いようです。合格祈願の絵馬がたくさんかけられていました。岩盤の上を歩いて参詣すると、よりご利益がありそうな気がします。
先週に比べると、見られる花の種類がかなり増えたような気がします。ツバキのようにそろそろ終盤の花もありますが、ヤマザクラやソメイヨシノが咲き始めており、それらが散り始める頃にはコバノミツバツツジが見頃を迎えるでしょう。数は少ないのですが、モチツツジも葉が出ていました。ヒサカキは満開を過ぎつつあるのか、連れによれば、少し猫のにおいが混ざった甘い香りがしていました。梅の花もたまに猫のにおいがするというのですが、個人的な感覚なので・・・
野鳥の姿は少なかったのですが、龍之口八幡宮ではすぐ側でウグイスのさえずりが聞こえました。エナガは相変わらずのドジぶりで和ませてくれました。汗ばむ陽気でまさにうららかな春の日でした。またこんな楽しい週末を過ごしたいものです。
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