【徳山湖】半中〜青波【ワカン修行】
- GPS
- 11:04
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,026m
- 下り
- 1,017m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 11:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
県道270号は4/28まで冬季通行止め(バリケードあり)。その入口路肩に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道ではありませんので出かけられる際は自己責任でお願いします。 ネットでも記録が見つからなかった尾根でしたが、雪のなかった・748まではひどいヤブはありませんでした。・748からは基本広い尾根ですので、尾根芯を避ければヤブは回避できる状況でした。半中〜青波間は快適な雪原歩きでしたが、スノーシューが絶対有利だと思います。ワカンでは頻繁に踏み抜きました。 *あくまで山行当日の状況です。これから先雪が消えればシロモジのヤブ尾根となりますので、好きな人だけの世界へと変わります。私個人的にはそんな新緑期もおすすめですが。 |
その他周辺情報 | 道の駅 星のふる里ふじはし http://www.ibikogen.com/michinoeki.html 道の駅敷地内に「いび川温泉・藤橋の湯」 http://ibigawafujihashisp.wixsite.com/987654321 |
写真
感想
本来なら根尾の山ということになるのでしょう半中・青波を徳山湖から歩いてきました。実際、半中・青波へは無雪期に根尾の八谷からそれぞれ別々に1度づつ登っています。
私がバイブルにしているガイド本では、半中を馬坂峠から登るルートが紹介されており、そちら側からも登ってみたいと思っていました。しかし馬坂峠へ向かう県道270号はいまだ冬季通行止め。
でもよく地形図を眺めてみると、馬坂峠へ降りる尾根とのジャンクション・917ピークから西へ緩やかな尾根が徳山湖へと延びています。取付きも問題なさそうなので、これで行ってみることにしました。
【駐車地〜取付き〜・748】
このルートを思いついてからは結構な楽しみになっていて、絶対一人でコッソリ出かけようと決めていたのですが、前日になって山友・山だよ姉さんからラインでとある山へのお誘いが入ります。それを丁重に?お断りすると、不審に思ったのか、どこへ行くんだと問い詰められ、ついには白状させられてしまい…^^; 案の定、山だよ姉さんも同行するという流れに。しかもそればかりか、ワカンの訓練がしたいとの仰せで、今回はスノーシューではなく、今年初のワカン山行ということになったのです。姉さん、マジですか〜(>_<)
というわけで藤橋の道の駅に集合、そこから徳山湖の県道270号への入口の路肩スペースに車を並べ、バリケード脇をすり抜けて取付きを目指して歩き出します。歩くと長い岳洞山桜隧道を抜け、ガスに包まれた五平能舞橋を渡り、南へしばらくで予定の尾根末端に到着しました。
奥美濃のヤブ山としては異例のスムーズな取付きで、雪もありませんがさしたるヤブもなく、徳山ガス?漂う尾根を黙々と登っていきます。高度を上げるとガスは晴れ、右手に徳山富士が望まれます。その尾根を目でたどると、馬坂峠周辺にはなんと霧氷が付いています。やがて両側斜面に残雪が現れ、急登を過ぎたあたりから尾根上にも雪が続くようになったところで実に久しぶりのワカンを装着。
しかし初めの一歩でスノーシューを持ってこなかったことを後悔することに。気温が高いせいか?雪は緩く、あっさりと沈むワカンに失望しながら・748に到着しました。
【・748〜・917〜半中】
まだ時折雪が消えてしまう緩やかな尾根を、ワカンを履いたまま進みます。なかなか気持ちのいい自然林の尾根にはしっかりとした獣道があり、ヤブもほとんどなく無雪期でも問題なさそうな印象でした。
やがて地形図通りの広々とした尾根になり、雪のない尾根芯よりも雪原の方が気持ちよさそうにも見えます。そして少し急な斜面を登って丘陵地のような地形になり、・917に到着です。馬坂峠からの尾根と合わさるところで、素敵な雰囲気のピークでした。ここでザックを下しておやつ休憩としました。
ここから先は基本緩々で広い雪原尾根歩きとなります。目指す半中が意外にも三角形で関心しながら自然林一色の尾根をアップダウンしながら歩いていきます。ときおり展望が開ける箇所があり、右手には徳山富士から続く尾根の先には雷倉、そして花房山に小津権現山。貝月山にブンゲンも望まれます。そして左手には金草岳〜冠山〜若丸山。今日は遠望の利く、澄んだ空気感が漂っています。
尾根の真ん中が窪み、それがまたいい雰囲気を作る半中山頂直下から大展望を背にひと登りで無雪期とは別の山のような、スッキリとした雪の半中に到着です。木立越しの白い奥美濃の山々を望みながら小休止としましょう。
【半中〜・1006〜青波】
半中から広いセッピの尾根を進むとすぐに、今度は根尾の山々が姿をみせます。屏風山に高屋山〜大白木山。素晴らしい楽園の尾根景色と度々展開する展望に歓声を上げながら進めば、多少ワカンが踏み抜いても苦になりません?
昨年青波を登った時に下りに使った兎谷左岸尾根を過ぎたところから、・1006前後にかけての広大な尾根はまさにこのコースのハイライト。スノーシューだったらどんなに快適だったろうというブナ林の広がるパラダイスが続きます。時間をかけて歩き回ってみたいような楽園でした。
同じく昨年登りに使った八谷からの尾根を過ぎると、緩い雪の乗った露岩帯となり、派手に踏み抜く地雷原に。大汗かいてそこを通過すると、しっかり雪のブナ林の登りとなります。能郷白山がすぐ近くに迫り、遠く白山も姿を見せ始めました。
そして昨年とは全く違う姿の青波に到着しました。あの放射状に広がっていたシロモジのヤブはどこに?今はどこでも好きなように歩けるブナ林の雪原が広がっているのみです。
ここから西へ延びる尾根へ少し進んだところが能郷白山の展望地。なんといっても目の前なので、とてつもなくデカイ。遮るものなく、素晴らしい角度で存分に眺めることができるのです。
能郷白山の展望を満喫したら青波山頂へ戻ります。その途中、お向かいの上谷山〜鏡山、さらに蕎麦粒山など望める場所も(あとで知りましたが、このとき、この上谷山〜鏡山を某ヤマレコユーザーさん一行が歩いてみえました)。
そして屏風山、白山、高屋山〜大白木山を望む広い尾根上にザックをおろしてお昼の大休憩を楽しみました。ちなみに結局、今日もノートレースで誰にも出会わず。今シーズンはツイてます。
【青波〜半中〜駐車地】
アップダウンの多いコースなので早めに下山を始めなきゃいけないなと思いつつ、2時間越えの頂上滞在^^;
さて、登りよりも一段と緩んだ雪に踏み抜き連発でペースが上がらない下山となります。ただワカンは雪の腐った急斜面の下りではスノーシューよりも強いところを見せてくれました。
広い楽園尾根では登りと違ったところをまわって遊んだり、朝は徳山ガスにより楽しめなかった登りの尾根では午後の日差しを受けた美しい自然林を楽しんだりと、のんびり下山。そして雪が切れた下部ではトレースはないので尾根を外さないように慎重に下って無事県道へと着地。あとはこの県道を歩いて駐車地へと戻るだけ。朝はガスで何も見えなかった五平能舞橋からは、青波や前山が西日を受けて輝いていました。
昨年は3月中旬にもかかわらず、ほとんど雪のなかった青波でしたが、今日は雪たっぷりの広い尾根を楽しむことができました。稜線ではまだしばらくは残雪を楽しめそうですが、根尾の山は新緑期もいいんですよ。
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