仙人ヶ岳〜石尊山周回 アカヤシオと火事からの復興
- GPS
- 07:11
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,051m
- 下り
- 1,052m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:11
天候 | 晴れのち曇り、強風、突風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前仙人ヶ岳分岐後、火事跡植林地の防護ネット脇をそのまま直進せず、テープが5、6個木に巻いてある分岐を白葉峠方面西の尾根へ下りていくこと。案内看板が無いので注意。ミスコースだが藪漕ぎが楽しめる。ショートカット。 |
写真
感想
前日の平標山、仙ノ倉山の疲れもなく、今日はアカヤシオを見に仙人ヶ岳へ。
北から東へ、雪山から里山へ、冬色の雪から春色の花へ。
昨日と今日で趣旨が大きく異なるが、四季折々自然が豊かな群馬県らしい。
胸張って誇れるふるさとぐんま。桐生市と足利市の県境。
自宅を7時に出立。混み合う国道50号から裏道で桐生市街地を抜け、石尊不動尊駐車場に8時着。誰もいない。皆さん石切登山道から行くのだろう。
不動尊で参拝後登山道へ。女人禁制の石碑がありshilokoさんが居たらきっと蹴りをお見舞いしただろう。男体山もそうだが女性蔑視の風習が宗教には色濃く残る。今の時代は祟りや罰など気にせず素通り。
最初はやや急登だが尾根に上がってしまえば緩いアップダウンの連続。
小ピークの縦走。石尊不動尊奥社手前からミツバツツジとアカヤシオが咲いていた。
岩場と相まって日本庭園のようだった。美しく可愛らしいアカヤシオ。
枝に一輪咲くからヒトツバナ。西上州や袈裟丸山、赤城山など周辺ではこれから咲く山もある。
深高山から先は急坂を下り分岐を林道に沿って歩く。下がトンネルの尾根を北上する。足利市は市長選、補欠選で選挙カーの声が山の上まで聞こえてきた、里山を改めて感じる。松田川ダムが東側に見えてくると同時にアカヤシオも咲いているのが見える。なので登山者も見えてくる。猪子山付近のアカヤシオは満開で素晴らしかった。椎ノ岳へ至る道はアカヤシオの並木、回廊だった。
10時過ぎから日差しが出てきて気温が上昇し、非常に暑かった。ロングスリーブシャツを脱いでTシャツになった。水も1.5ℓ消費した。
犬帰りは鎖のある岩場。素手で鎖が滑りやすいので使わずに岩を掴んで登る。
岩のトップに立ち美しい景色を眺めた。巻き道もある。
熊の分岐からは沢にヤマザクラ、アカヤシオが所々咲いていた。
仙人ヶ岳山頂に着くが誰もおらず貸し切り。12時半では午後天気が崩れるのでみな下山したのだろう。すでに風が強くなり怪しい雲が出てきていた。山頂南端の所で昼食。毎度おなじみの「もつっ子」を食す。
下山は熊の分岐へ戻らず白葉峠方面へ。しばらく行くと山火事の現場に出てくる。
平成26年4月15日桐生市黒川ダム付近から出火、飛び火して足利市仙人ヶ岳付近からも出火、自衛隊のヘリが消火活動して23日に鎮火した。
出火原因は不明だが、この時期なのでどうしても花見客の火の不始末を想像してしまう。
白葉峠分岐まで来ると凄惨な爪痕が未だに見られる。復興への植林作業も進んでおり、時間がかかるが美しい森林へゆっくり戻ることを願う。
ただこの尾根、周辺に樹木がほとんどないので沢からの強風が吹き付ける。
当日の天気もあったがまるで台風並み。風に煽られながら歩く。
東側の植林地を見ていて白葉峠方面尾根への分岐へ行かずミスコース。
防護ネット沿いをそのまま南下してしまった。ザレた足場だが戻るのも面倒なのでそのまま行くことにした。周回したおかげで目視で地形を確認できており、最悪植林作業用の道もあるので問題なし。登山道用地図がなくGPSと目視だけで下山する。
途中からは藪漕ぎとなり腕に擦り傷が多数できた。赤城山の山林で鍛えておいて良かった。無事に県道へ出てきて民家の端に咲く花々を眺めて帰って行った。
コメント
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growmonoさん
おはようございます。
ひとりしずか、いいですね!
言葉通りの1人でのアカヤシオ散策
お花との相性も抜群
春の山歩きを満喫しておる様子がよく出ております。
わたくしもアカヤシオ散策に行きたくなりました。
こんにちは、iiyuさん。
コメントお寄せいただきありがとうございます。
定番の岩切登山口から登られる方がほとんどで、猪子山まで誰一人会いませんでした。
岩切の方は二リンソウやスミレも多く咲いているようです。
静かな尾根歩きは気持ちよかったですね。
小ピークのアップダウンが多数ありますが、急登などなく誰でも楽しめるコースです。
藪漕ぎは好きで行ったので通常コースがよろしいかと思います。
アカヤシオはyamayuriさんが三つ岩岳に行かれて良い開花状態でした。
先日訪れた笠丸山や烏帽子岳方面はいいかと思います。袈裟丸山、赤城山もそろそろですね。
ちなみに群馬県の県花はレンゲツツジです。前橋市の花はバラ。
こんにちは。
流石に平日は、ゆっくり散策できて羨ましいです。
藪漕ぎ蹴散らしたり、素手で登られたり、ヘビに気に入られたりとワイルドさが凄いのに、反面、乙女のような花言葉にギャップが…(笑)
また、次のレコ楽しみにしています😃
こんばんは、choco-tさん。
コメントお寄せ頂き誠にありがとうございます。
私は月曜定休で時々日曜も休みとなります。平日はどこへ行っても空いていていますよ。
山に入ると無になれるような気がします。何も考えずにただ歩く。それだけ。
鳥の鳴き声や風の音、自分の息遣いしか聞こえない一人だけの世界。
ワイルドというか適当なんでしょうね。ぶらりと行って置かれた状態を楽しむ余裕があるようです。しかし先月の赤岳で股関節痛めた時は急登をナメて罰が当たったと思いました。
動物的勘というか気配を感じるんですよね。いるなぁと。カモシカ、猿、タヌキなどよく見ます。しかしこれだけ登山していて熊だけは未だに見たことがありません。気配を感じたことはありますが。shilokoさんは熊が私を避けていると言ってます。私は動くクマ避けだそうです。
花は幼少時から好きで、自宅にもいろいろ植えて楽しんでいます。見た目怪しい無国籍とのギャップに皆さん驚かれますね。花屋が似合わない。
津嘉山正種ってだれ?と思い、調べると、NHKFMのクロスオーバーイレブンのナレーターでしたね。昔よく聞いてました。テレビはほとんど見ないので世間知らずですいません。
2日連続ロング、パワフルですね。
その体力は山頂のスタミナ鍋にあるのかしら
話は変わりますが、私も15日に仙人ヶ岳に行きましたが、淡いピンクのアカヤシオ、綺麗でしたね。
ところで、仙人ヶ岳から白葉峠までのルート気になってましたが、悲惨な光景が変わってしまうのですね。ビックリしました。
こんばんは、yasubeさん。
いつも閲覧、拍手頂きありがとうございます。
北で冬を惜しんで雪遊び、東で春を満喫して花見。
自宅から直線距離で平標山まで55km、仙人ヶ岳まで28kmです。
たったこれだけの距離を移動するだけで異なる自然に触れられる素晴らしい故郷です。
自然の雄大さ、懐の深さと比べると、私など西遊記の釈迦の掌の孫悟空ですね。
群馬ソウルフード、永井食堂のもつっ子は、私の山食で良く登場します。
簡単でヘルシーでスタミナも付きます。豆腐とネギ多目が好きです。〆はうどん。
yasubeさん達が15日行かれたレコも拝見しておりました。実は石尊不動尊の方から周回したことがなかったので、他の方のレコと合わせて参考にさせて頂きました。
4人でワイワイ楽しそうに歩かれているのが写真でも分かります。
綺麗なアカヤシオ、ツツジと対照的に山火事跡は無残でしたね。
自然は侵してはならず保護するのが当然です。尾瀬がいい例ですね。アヤメ平や湿原はもう以前の様に戻らないでしょう。
残して良いのは足跡、とって良いのは写真、忘れてはなりませんね。
growmono さんこんばんは。
私はちょうど山火事の時growmono さんの歩いた仙人が岳からのコースを歩こうとしたのですが煙が立ち込めくさくて仙人が岳の少し先から引き返しました。そのあとそこに行っていないので焼け跡の状況が分かりました。ありがとうございました。
おはようございます、yamayuriさん。
コメントお寄せ頂きありがとうございます。感謝です。
燻す煙と焦げる匂い、当時の現場状況を体感されてらっしゃるリアルな感想です。
テレビやニュースで大きく伝えられておりました。
私は21日に赤城山に行きまして、鎮火の確認にヘリが飛んで行くのを見ておりました。
結局は仙人ヶ岳周辺に飛び火して23、24日と延焼することになるのです。
私も初めて足を踏み入れましたが、伐採、植林が進んでおりますが、焦げて立枯した木々が多く凄惨な現場でした。そんな色のない場所にもアカヤシオが咲いておりました。足元にはスミレ、シロバナニシキゴロモ、モミジイチゴもありましたね。
いずれにせよ、木々の成長を待って緑豊かな森林に戻ってほしいです。
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