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Yamareco

記録ID: 111848
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無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

谷川岳

2010年07月17日(土) 〜 2010年07月19日(月)
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コースタイム

17日:10:50天神平-11:35穴熊沢避難小屋-13:20肩の小屋-14:00谷川岳-16:30茂倉岳避難小屋
18日:6:30茂倉岳避難小屋-10:40蓬峠-16:00虹芝寮
19日:11:30虹芝寮-13:00土合駅
天候 17日曇→にわか雨、18日晴→にわか雨、19日晴
過去天気図(気象庁) 2010年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車

感想

この三連休を利用して、群馬県と新潟県の県境にある谷川岳界隈を縦走してきました。

7月17日(土)
6時45分上野発の特別快速「一村一山(いっそんいちやま)」に乗り込み、終点土合までしばし車内で妹と歓談。


この「一村一山」は夏山シーズンの3連休の一日目に往復一本しか出ないかなりレアな列車(年に二回しか運行しない)の為か(車体も昔の特急を使っている)、列車がホームに入る前から撮り鉄がたくさんいた。
車内に入ってもスピーカーの下になにやらロケットの着陸船の様な物体を置いてそわそわしている人もいて、高性能らしきボイスレコーダーで車内アナウンスを録音していた。

二時間半後、終点の土合駅に到着。谷川岳の拠点駅です。
この土合駅は、下り線のホームが地下のトンネル内にあり、改段を462段上らないと、地上のホームに到達しないなんともはた迷惑な駅である。
ホームは寒いくらいひんやりしていて、ここから18キロの荷物を背負って462段昇るなんてちょっとした拷問の様な気がした。
改段を昇り始めて10分後、地上に到達。


ここから歩いて25分先にある谷川岳ロープウェイ乗り場へ。
片道きっぷを購入し、ゴンドラに乗り込む。
着いた先は天神平。


10時50分
本格的な登山に向けて靴ひもを結び直し、いざ出発。
最初に向かう山は谷川岳。
登山道も木道などでよく整備されていて、人も沢山登っていて、すれ違ったりした。
登り始めて45分後、穴熊沢避難小屋に到着。

しばし休憩を取る。

ここからの道のりが思ったより時間がかかり、お昼休憩をするはずの肩の小屋に着いたのが予定より1時間遅れの13時20分だった。
昼休憩の後、谷川岳山頂へ。
途中3歳くらいの子供がお父さんに手を引かれて下山していた。
体力の限界か、ぐずりながら下る3歳児。
とうとう転んで泣き始めた3歳児にお父さんはなぜかガッツポーズ。
3歳児もつられてガッツポーズ。泣きやむ。
ロープウェイ乗り場はまだまだ先だ。頑張れ3歳児。

昼休憩から30分後、谷川岳登頂成功。


殆どの人がここから引き返して、ロープウェイで帰って行く。
おでたちは、まだこの先にある一ノ倉岳、茂倉岳とあと二つの山を乗り越えなければならない。
誰もいなくなった登山道をひたすら登ったり下ったり歩いたりした。
視界は霧に覆われ、右も左も切り立った登山道を通るも下が見えないので、
あまり恐怖を感じずに行動できたかと言えば、そうでもなかった。
何か岩の形とか異様なんだもん。
一ノ倉沢あたりなんか岩がマイナスになってるところとか見えると色々想像しちゃって怖い。
つか、一ノ倉沢って沢山人死んでるから何かいるのかなぁ。
急に鳥居とか出てきてちょっと「ギャーッ!!」って感じのところもあったし。

たまに一枚岩に鎖が設けられていて、それを頼りに下りたりするんですが、
下りた先があまり足場がなくて切り立ってたり。
滑って踏み外したら落ちるよなぁ・・・。

16時半
そんな登山道を緊張しながら登ったり下りたりすること2時間。
一日目の目的地、茂倉岳避難小屋に到着。
人に全然会わなかったので、おでたちだけかと思ったら、
ソロで来ていたおじちゃんが二人既に昼寝をしていた。

寝ているところをお邪魔して小屋の中で夕食の準備。
サラダ、トマトパスタ。

30分後には、親子連れがまた避難小屋に入ってきて、総勢6名での避難小屋ナイトとなった。

親子連れが外で水を汲んできてすぐくらいに、それまでぱらぱらと降っていた雨が雷雨に変化した。
一時間ほどすると雨が止み、トイレに行こうと外に出てみると、空は日没の様相で、南の空には雷が走り、北の空は晴れていた。
ちょうど前線の境目がくっきりと空に現れていて、面白い風景を見てちょっと感動。

視界の下に広がる雲海の中から山の頂がところどころ出ていて、
いつも感じるのですが、
この「雲の上におでは今いる」
という感覚がなんとも言えない感動を呼ぶのです。
しかも足は地面を捉えているというところで。

そんなこんなで気力も体力も使い果たしたおでは、明日のスケジュールに向けてシュラフにくるまれて熟睡するのであった。

7月18日(日)
朝4時、おっさん達の起きる音で目が覚める。
近くの水場に水を汲みに行き、
ホットサンドを作って、朝ご飯。

小屋に最後まで残っていたおで達は、簡単な掃除をして、小屋を後にした。

6時半出発。
梅雨明けの太陽の下、途中何度かアップダウンを繰り返し、笹平、武能岳(一ノ倉岳ばりの急登)を経て、蓬峠に10時40分に到着。

小休止した後、昼休憩をする予定の白樺避難小屋へ。

この蓬峠から白樺避難小屋までの道のりが、まぁなんとも悪路というか、
おいおい崩れちゃってどうやって行くのよ、この道、
的な所が何カ所かあり、ひやひやびくびくしながら下るおでの後に、
ひょいひょいと下りていくおっさんとかを見ると、コノチガイハナンナンダロ、とふと疑問がよぎる。

途中、糖分不足と白樺避難小屋になかなか着かないせいか、おでがイライラしはじめる。
焦る妹、すかさずM&Mを差し出す。

そんなこんなで小屋に到着、炎天下の下お昼ごはん(インスタント味噌汁のひるげ、アルファ米のひじきと大豆のまぜごはん)を食べ、いざ出発。

武能沢を渡った直後、雷が一つ響き渡る。
と同時に降り始める雨。
とりあえずザックカバーだけを付けて急ぎ早に本日の目的地
虹芝寮へと急ぐ。
あと40分歩けば着くはず。
かなりの豪雨の中、途中、沢で転んだりしながらひたすら歩く。

登山道に階段があった。
文明的なモノが出てくると、だいたい近くに小屋なんかがあるはず。
5分後、JR巡視小屋が目に入る。

やったー!
着いたー!

「おーい!ついたぞー!」

と、本日、土合駅集合で虹芝寮に先に来ていたMさん一行と合流。

ひとまず着替えをして、ビール。
飲んでも飲んでもトイレに行こうと思わない。

おでたちは何もしなくていーよという言葉に甘え、
しばし男性陣と歓談をし、
出来上がったカレーやポテトサラダやらを堪能し、
近く誕生日の人がいたので、ケーキを食べたりして、
怖い話が始まった頃、眠気の限界に来ていたおではお先に寝てしまった。

8月19日(日)
6時半起床。
みんなまだ寝ている。
ひとまず散歩でもするかと外に出ると、もう太陽は高いところまで昇っていて、日差しが暑い。

途中、先に起きていた人と合流し、ちょっと散歩しながら昨日の雨の中の道中の話をしたりしながら、小屋に戻る。

朝ご飯はそうめんとウィンナーや昨日の残りの野菜。

車組が渋滞をできるだけ避けたいと、朝ご飯食べて掃除したら帰ろうということになった。

土合駅に13時前に到着。
おではこの後有楽町に17時前に行き、インセプションの先行上映を見る予定があったので、
一人駅に残り一旦越後湯沢まで下ってから新幹線で帰途についた。

でかいザックに化粧っ気のない格好(普段もそうですが・・・)で有楽町に上陸。
ぜんっぜん街にとけ込んでねー。

無事映画館に入場し、ザックを預け(凄く迷惑そうだった)、映画を鑑賞し、ビールを飲みながら映画の話やら山の話やらをして三茶まで帰りました。
そんな3連休。

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