武奈ヶ岳 (上林道〜山頂〜八雲ヶ原〜金糞峠)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,020m
- 下り
- 1,002m
コースタイム
水場 9:04
青ガレ下 9:42
金糞峠 10:35〜10:45
上林道四辻 11:04
コヤマノタケ 12:00
山頂 12:30〜12:47
スキー場上 13:16
八雲ヶ原 13:45
金糞峠 14:25
青ガレ下 15:01〜08
水場 15:27〜15:35
駐車場着 15:51
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
◆ 今日の天気予報は、 快晴、 気温 12〜25℃。風も無し。
明日から後半の連休が始まる。今週は今日しかない。幸い高速道の渋滞情報も今日は無い。
しかし、家を出る前に、名神の追突事故のニュースを聞く。幸い下り線で、上りは大丈夫と思って出かける。 車は思ったより少なく、予定通り比良の登山口に着く。
(事故で追突と言えば必ずトラックだ。早く全車に追突防止の自動停止装置を装備して貰いたい。)
◆ 昨年の後半は腰を痛め、半年を棒に振ったため、武奈ヶ岳は一年ぶりだ。林道の穴ぽこも昨年と同じ所で、出迎えて呉れる。全く補修をしていない。
駐車場でも、先着が10台ほどあったが、何時も私が止める場所は開いていた。懐かしい場所だ。
もう登山道の雪も殆ど融けて、弱った足腰にも大丈夫だろう。
◆ 登山靴に履き替えて歩き出す。何とも言えない快適な気分だ。しかし、足取りが早くなったり、元気が出たりする歳ではない。それに、金糞峠を越すまでに、アオガレの岩場と、その上の金糞谷の浮石だらけの空谷の登りが待っている。
ほんの少し前にも、ここでは遭難騒ぎが2件も発生している。4/25には、女性の二人連れが、道に迷って110番して、午後22時に助け出された。地図もコンパスも持ってなく、スマホだけ持っていたらしい。
もう一件は、4/28に、アオガレを登っていた3人連れの内の一人が落ちて、頭を怪我してドクターヘリで病院へ運ばれたとのことだ。
武奈ヶ岳は不思議な山で、毎年よく遭難者がでる山だ。今年の冬は、雪が多かった割には、珍しく死者が無かった。
◆ 金糞峠では、わたしを追い越して行った人も、もう誰一人居なかった。
金糞峠の西側の谷間は、昔からイワウチワの群落だが、あまり雪が多い年は花も少ない。今年も例年より少ないし、花も小さいが、今が満開であった。
今日の予定は、中峠から山頂へ行こうと思っていたが、ヨキトゲタニに入って見ると、日当たりが悪いためか、結構雪が残っている。これでは時間が掛かると思って、上林新道を登る事にして、四辻に上がる。
先回までは、四辻に上がるための渡渉地点には橋が無かったが、今回新しい丸木橋が出来ていた。Wさんが架けて呉れたのだろう。有難いことだ。
◆ 上林道は、下2/3位は杉やヒノキの林の中を登るが、上の方に行くと純粋なブナの林になる。この辺りからコヤマノタケ一帯がブナの林で、これからの若葉と冬場の霧氷は天下の逸品だ。
しかし、下の方では新芽も出ていたが、此処では未だ新芽には早い。
夏場の暑い日は、コヤマノタケの日陰で弁当にするが、今日は山頂で食べようと、水分だけを補給する。
◆ 平日なのに、山頂には沢山の人がいた。天気は良く、遠くまで見えた割には、北の方角には雲があり、白山も見えなかった。その代わり、鈴鹿の霊仙山や御池岳が見えた。
山頂の手前の分岐点のピークからは、たまに大阪のハルカスが見える時ががあるが、これも見えなかった。
◆ 下りは、コヤマノタケの手前から、スキー場へ向かう。今日も、最近通る時は何時も、岩峰の右側の山道でなく、東側の中腹をトラバースしてスキー場へ出る。
夏場は日陰が無く、とても下りれるようなコースではないが、梅雨入りまでとススキの頃は良いコースだ。
私は数年前、頭上で鳴くカッコウを聞いたことがある。多分杉の木の上だったと思うが、姿は見せない。
◆ 八雲ヶ原には2つのテントがあった。
ダケ道は面白くないので、今日も金糞峠を目指して、奥の深谷を下る。
金糞峠までに支流や溝に架かった小さな橋を加えると、全部で9個の橋がある。全部Wさんの手製だ。
八雲ヶ原の池が水源だが、初めのうちは谷が小さく蛇行してるので、前半に橋も集中したいる。
今日は、4番目の橋が無かったので、如何したのかとぎょっとしたら、そのすぐ下流に大きな石が並べてあり、渡渉できるようになっていた。見事に並べてあり、こちらの方が橋よりも難しいのではと思った。
橋があった場所には、作業中の丸太が置いてあり、近いうちに橋が出来るのだろう。有難い事に、我々は何の心配もなく楽しめると云ふ事だ。
◆ やっと金糞峠へ戻って来た。此処の下りは、朝の登り以上に緊張する。滑ったり転けたりしない様に、ゆっくり下る。アオガレを下ると、ああ今日も無事に下りてきたと安心する。
水場では、これも何時ものように、空いたボトルに水を汲み、持ち帰る。
汲んでると、グーと穴の奥から蛙の鳴き声がした。ビックリして、蛙のしょんべんも入っているのかと思ったが、それもよかろう。
◆ 矢張り武奈ヶ岳は面白い。同じ6〜7時間でも、六甲山に比べて、その中身が全く違う。六甲山には六甲山の良いところがあるが、心理的な満足度が比較できないほどだ。退屈する所が無い。何十年と通っても、飽きることが無い。
◆ PS
しかし、今日は少し気になる事があった。
上林道の上部、ブナの林で笹の小さな芽が、1〜2本ずつ、5〜10cmの高さしかないが、10か所位見かけた。これから、また笹が大きくなり、笹薮ができるのだろうか?
元々、京都北山や比良山は、昔は笹薮だらけであった。八丁平もコヤマノタケや武奈ヶ岳も笹薮だった。コヤマノタケでも肩まであった。その頃はブナも無かった。それが2008〜2009年にかけて全部枯れてしまった。
上林さんが、今の新道を造り始めた頃は、未だ笹薮があった。しかし、もう枯れてから7〜8年経っているので、もう生えてこないと思っていた。
本来、竹類は寿命が60年と言われている。ヨーロッパなんかでは中国から輸入したもので、中国の竹が60年毎に枯れる時に、一緒に枯れるそうだ。
竹は60年毎に花を咲かせ、実が落ちて、竹が枯れてその実から新芽が出てくると言われている。現に、比良山でも蓬莱山だけは例外で、今から40年くらい前に花が咲いて実がなった。そして直ぐに新芽が出て、今の様な笹薮になった。
それにしても、コヤマノタケの新芽はどうして今頃出てくるのか? 笹の根っこは未だ生きているのか? 全然芽を出さず、何年も土に埋もれて生きている筈が無い。或いは風で何処からか種が飛んできたのか? それも考えられない。一体何故だ? これからどうなるのだろう?
久しぶりの武奈ですね
快調に歩かれた様子 よかったです
olddreamer さん、今日は。
久しぶりに行ったもんで、何だか新鮮な感じと、緊張感で、気持ち良く歩けました。
今年は石楠花はだめで、今はイワウチワが満開でした。雪が多い年は発育が悪くなるようで、今年は小ぶりな花ですね。ショウジョウバカマなんか、何時もは20cmはあるのに、今年は5cm位しかありません。
でも、コヤマノタケの笹の芽にはびっくりしました。また笹薮になるには、何十年とかかるでしょうが、私はどうなるか、見てみたいですが、残念ながら見ることはできません。
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