北アルプス 硫黄岳(敗退)



- GPS
- 56:00
- 距離
- 33.9km
- 登り
- 1,463m
- 下り
- 1,464m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 6:50
天候 | 5/4,5は晴 5/6は雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
湯俣温泉登山口から無人避難小屋までの木道が一部崩壊しています。(5/4の往路ではあった木道の橋の一部が5/6の下山時には崩れ落ちていました) |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
去年同行者から誘いを受けて、ルートを調査。会の先輩達が硫黄尾根を西鎌尾根へ抜けた記録を見せてもらい、残雪期での山行を計画。半年待っての行動となりましたが、結果は残念ながらの敗退となりました。
伊藤新道から帰ってきた同行者から「硫黄岳が気になるから行かないか?」とメッセージ。晴嵐荘からの山容と山頂にある三角点が気になったそうで、地図を見ると確かに気になり快諾。ルートを調べてみると大きく2パターンある事が分かった。
1.湯俣温泉から硫黄岳前衛峰-硫黄岳
2.湯俣温泉から硫黄岳の南面を登る
会の先輩に話を聞いてみると、(1)のルートで硫黄尾根を抜けて西鎌尾根へ出た山行があるという事で記録を見せてもらう。雪が付いている方が登りやすいとの事で残雪期での行動とすることに決め、GWの行動とした。
改めて点の記を調べてみると…
・硫黄岳は昔は焼岳と呼ばれていたらしい
・三角点は中房温泉から燕岳へ上がり湯俣温泉へ降りて(カモシカ新道?)硫黄岳の南面から運んだらしい
事が判明。三角点を運んだルートとは違うが、どれ位の難易度のモノなのか体験しようと意気揚々と荷物を準備する。
5月4日
お昼前に七倉山荘に到着。途中のコンビニで買った昼飯を食べ12時半に出発。湯俣温泉を目指す。高瀬ダム先の湯俣温泉登山口までは舗装路だが、冬靴との相性が悪く、早速足の裏にマメができる。湯俣温泉登山口から無人避難小屋までの木道は一箇所腐っていて、落ちると3mほど下に滑落するためドキドキしながら通過。その後は平坦な道を黙々と歩くが、かなりかったるい。4時間弱でようやく晴嵐荘に到着し幕営。ソロが2組と4人家族1組が湯俣温泉付近で泊まった。
5月5日
4時起床。朝食後にテントを片付け装備を整え5時45分に出発。水俣川の出会いで左岸へ橋を使って渡り上流へ進むが、出だしでつまづく。
左岸の先が切れていて右岸へ渡渉をするか左岸の崩壊している崖をトラバースするかの2択。取り敢えず渡渉を試みようと靴を脱ぎ水に浸かってみるが、水は冷たく膝下までソコソコの水量の中を渡渉する気はなれず断念。トラバースも悪そうなので湯俣川からアプローチできないかと湯俣川側へ向かってみるものの、こちらも左岸が切れており渡渉が必要。諦めて水俣川側へ戻って左岸を良く良くみるとトラバースできそうな踏み跡とテープを発見。踏み跡を進むと上流まで水に浸からずにトラバースした。ただ3箇所ほど斜面が崩れている箇所があり、渡るのに注意が必要。
1時間半ほどロスしたが、尾根へ上がれそうな笹薮の面を見つける事が出来たので早速取付く。取付きから尾根までは100m弱ほど藪漕ぎで、薮が薄く登りづらい箇所があった。体力を削られ大汗をかきながら尾根へ出る。
その後は尾根沿いを忠実に歩く。予想以上の急登と都度登りやすいルートを探すのに時間を取られ中々進まない。前衛峰のP1点前付近に差し掛かかったところで13時。このペースでは硫黄岳には辿りつけなさそうなことと、幕営出来そうなスペースもあり景色も良いため、硫黄岳を諦め本日の行動を終了した。
テントを張り周囲の景色を眺める。北西は真砂岳、東から燕岳・大天井岳、南には北鎌の独標・槍ヶ岳と、周囲を見渡せる場所で時間を潰し6時半には就寝。
5月6日
3時に起床。朝食を食べながら日の出を待ち、5時半前に出発。昨日登った道を戻る。6時過ぎから雨が降りだすが、昨日の登りとは打って変わり、雪面を利用して軽快に降りる事ができ、登り4時間半掛かったところを1時間半で降ることができた。尾根から取付きまでは安全を期して懸垂。この区間の登りとの時間差は大差なかった。往路で緊張したトラバースを注意して戻り、湯俣温泉の堰堤側で装備を解き、後は平坦な道をダラダラと歩くだけと思ったら帰りにちょっとしたハプニングに遭遇。
無人避難小屋から湯俣温泉登山口に掛けてあった木道の橋の一部が崩れ落ちて無くなっていた。誰かがロープを張ってくれており、斜面をトラバースすることでことなきを得たが、そのすぐ後に腐った木道も残っていていつ崩れてもおかしくない様子。
4時間歩き、足の裏のマメが潰れるんじゃないかと感じだしたあたりでようやく七倉山荘に到着。山荘では日帰り入浴ができたので、雨でびしょ濡れになり冷えた体を温めて、ダムカレーを食し帰路に着く。
目的を達成できず消化不良気味でしたが、学べたことも多く身のある山行だった。
5-6日で湯俣温泉に入って帰りの木道破損個所にザイルを置いて来たグループの者です。お役に立ててよかったです。てか硫黄岳を目指すツワモノなら不要だったのでは?硫黄岳は魅力的ですがまず伊藤新道かな?水量が多いし冷たいので秋が適期なのでしょうか?お疲れ様でした!お会いできず残念でした。
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