白山 大汝峰 自転車利用
- GPS
- 13:09
- 距離
- 38.7km
- 登り
- 2,831m
- 下り
- 2,815m
コースタイム
- 山行
- 12:21
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 13:09
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
ゲートから山崎旅館までは舗装路、そこから登山口は、ほぼ未舗装。 (この時期、まだゲートは閉まっている) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・舗装路は特に問題なし。 ・楽々新道登山口の手前300mほどの法面が例年通りの崩落で、道が5mほど土砂で埋まっているので、通行注意。 ・標高1350〜1400m付近は、登山道が所々残雪と雪で押された木々で隠れているため、分かりにくい。 ・1450mから上は残雪歩き。下山時は登山道が分かりにくい。 ・今回、利用していないが、山崎旅館から岩間温泉への道は、昨年の崩落で通行止め(平成29年5月15日の石川県のWebサイトによる情報) |
その他周辺情報 | ■お風呂 今回の利用 ・新中宮温泉センター(秘湯じゃないほう。(廃)中宮温泉スキー場のそば)370円 他に、以下が近い。 ・白山白川郷ホワイトロード料金所手前にある中宮温泉の各旅館(日帰り湯OK) (秘湯感(?)あり。遠方から来られた方は、ぜひ)各500円(だった気が) ・一里野温泉スキー場そばの「温泉センター天領」650円 (今時の温泉センター的雰囲気、露天風呂への出入口のつくりが、ややユニークだった気が) |
写真
感想
■再び、自転車利用を計画
先週の白山スキーで、市ノ瀬〜別当出合間の長い林道に、初めて自転車を使ってみた。登りはともかく、下りはやっぱり速い!ただ、登りはどうやら自分にはオーバーペースだったらしく、肝心の山歩き開始時に、すでに疲労を感じていたのが失敗だった・・・。次に自転車を使う時は、もっと力を抜いて漕ぐぞ〜。
というわけで、今回は、2,3年に一度は訪れる、楽々新道からのスキーツアー。
自分は日曜に用事があるため、土曜日に行かないか?と、スキー仲間を誘うが、皆は逆に土曜に用事があると全員パス。今回も一人旅・・・。
さて、楽々新道の登山口まで続く林道も、一里野温泉の近くにあるゲートから5km以上つづく舗装路、1kmほどの砂利道と長いため、ここを自転車で乗り切る。
ただ、この時期の楽々新道へは、いつもなら、このゲートからではなく、白山白川郷ホワイトロード(無料区間)をさらに奥へ進み、途中の発電所(三ツ又第一発電所)そばに駐車。そこから、水圧管脇の急階段を登ること比高150m。山崎温泉にかなり近い林道にとりつくため、自転車である必要性は少ないかも〜。
(この急階段が苦手という人も多い。特に下り)
■他にも登山者が?
04:20ごろ、岩間温泉に続く石川県道53号線のゲート前に到着。他に誰もいない。
出発の準備をしていると、もう一台来た。ここから登るとしたら、加賀禅定道への登山口があるが、まさか、岩間温泉方面かな?
などと、思っていたが、車から降りてきた男性と話をすると、岩間温泉の露天風呂を目指すとのこと。うーん、想定外の温泉マニアやったか・・・。
一応、自分が知る最新情報を伝える。石川県のWebサイトでは、5/15時点で山崎旅館から岩間温泉元湯に続く林道は、昨年の崩落で通行止めのままであると。まあ、がんばれば、通れなくもないだろうが、ムリしないでね。
彼は小さめのザックを背に、ゲートに向って小走りに去って行った。
後から来た彼に先を越されたが、間をおかずこちらも出発。ゲートの端から通り、いざ出発!傾斜はさほどでもないが、とにかく、ゆっくり漕ぐ。2、3百m程進んだところで温泉マニアさんを追い越し、どんどん進む。
市ノ瀬〜別当出合間と違い、登り基調ながらアップダウンがあるが、全体に勾配が緩いため、楽に速く進む。途中の、深〜い丸石谷をトラバースするイヤな箇所もクリアし、スタート30分程度、いつも使う、発電所の水圧管の階段を通過(ここまでやったら、時間的に、急階段利用と左程変わらないかな)。
その後、5分ほどで山崎旅館前通過。ここで自転車をおいていくつもりだったが、あれ、まだ舗装路が続くぞ。つい、このまま楽々新道の登山口まで乗って行こうとするも、200mほどですぐに砂利道。ガクッ。(そうそう、そうやったよね〜)
山崎旅館まで戻るのもイヤなので、そばにあったカーブミラーの支柱に自転車をロック。まあ、ほぼ予定通り。帰りは自転車、ラクだしね。
さあ、徒歩開始。疲れは全く感じない。自転車の漕ぎ方はOKだった。
(まあ、市ノ瀬〜別当出合は比高400m以上登るが、こちらは同じような距離で200m程度。ラクに漕げて当然か・・・)
■あれれ、雪が・・・
ゆるゆると楽々新道登山口までの1kmを進む。
途中、必ず崩土している危険個所をサッサと通過し、登山道に取り付く。
登山口は無雪期の山歩き。以前、スキーで来て以来、3年になるが、その間、ちょこちょこコースを整備してるようで、記憶にないルート変更がされている。間違えないように分かりやすく作っているため、大変、助かる。そのままドンドン進む。
標高1350m、例年ならこのあたりまで滑ってくるほど残雪量があるが、今回は・・・えらい少ない。ナニこれ?・・・ああ、違う、自分が来る時期が遅かったんや。いつもなら遅くても5月初旬。さすがに、この時期は雪もかなり減っている。
まあ、ここからは残雪も増えて登山道も見え隠れするので、スキー靴に履き替えて、時にキックステップで進む。標高1450mも過ぎれば、ほぼ雪面だけとなった。
しかし、藪が多い。帰りはここまで滑るのも大変そうや・・・。
■七倉山へ
標高1600m以上は、楽しんで滑るには充分な積雪、木々の間隔。
雪面もほどよく固く、いい感じ。ヤセ尾根部分は、雪が少なくて少し困る箇所も少しあったが、全体に問題なし。むしろ、いつもの雪が多い時期なら、行く手を阻むように、段々の雪庇がそびえ立つ箇所が、今回は軽くクリアできた。助かった。
ヤセ尾根から先は、しばらく緩い、広い斜面が続く。お気楽ツアーだ。
チェックポイントの一つ、小桜平の避難小屋も余裕をもって到着。小憩をとり、先に進む。いつもなら、ここで止めておく時もあれば、もう少し先に進むときもある。今日はまだ時間も体力も余裕がある。清浄ヶ原までは行ってみようかな。
(この場当たり的な行動であとあと苦労する・・・)
そのまま見返坂のヤセ尾根に突入。ほぼ、登山道沿いとなるが、やっぱりヤセ尾根は歩いていて雪庇が気持ち悪い。なるべく雪庇に寄らないように歩くため、非常に歩きにくい。こんなことなら、小桜平あたりで、さっさと清浄ヶ原に降りておけばよかった・・・。
清浄ヶ原の上部を通過。さすがに疲れてきたが、まだ余裕がある。このペースなら、お昼前には七倉山に着きそうだ。
・・・が、ここからが、結構、きつかった。足取り重く、スキーを引きずり、時には露出している登山道を利用して、なんとかかんとか、ほぼお昼に、七倉山の山頂に到着。
せっかくなので、雪面を使って藪を回り込み、本当のピークに到着。
(登山道のルートでは通らない・・・ハズ)
■失敗、大汝峰行き
うーん、七倉山から大汝峰ってこんなに近くだっけ?(に見えただけ)。
まだ体力に余裕があるし、時間的に、まあギリギリかな?
よし、せっかくなので、大汝峰まで!
七倉〜大汝間の鞍部に降り、そこから登山道で登り込みながら気づく。
あ、結構、イヤかなり、疲れてるかも・・・。
足が重い、息切れが激しい。標高だけの問題じゃないな・・・。
何度も何度も休憩し、スキーを付けたり、外したり、やっとのことで大汝峰に到着。
まずい、両足が痺れてうまく歩けない、ヤバイ。
大汝神社で願うは一つ、今日は無事帰宅したいっす。自分を顧みず、調子にのってすんませんでした・・・。
休憩がてら、行動食をつまみつつ、スキーから外したシールを片付けていても、ちっとも足の痺れがとれない。とりあえず、LINEでスキー仲間に、大汝峰到着と下山開始を連絡し、10分ほど大の字になって休む。時間に余裕が無くなってきたが、ここは体調回復を優先。
■楽しみの滑降・・・のハズが
13:30頃、ん、足が楽になってきた。今だとばかりに滑降開始。
・・・はい、ダメ。もう楽しむターンができない。最低限の脚力で、斜滑降してはターン、また斜滑降してはターンの繰り返しで安全に降りる。むろん、歩くより速いが、全然、楽しくないっ。
途中、大汝に向かうとき、御手水鉢のあたりで下から見上げて確認したポイントが近づいてきたが、つい、その確認地点よりも早めに雪面に入る。
が、失敗!下から確認できたポイントの手前は岩が露出し、トラバースするにも、崖て切れ落ちている。しかたない、戻ろう。
再び本来のコースに戻り、いったん、御手水鉢に滑りおりる。スキーを外し登山道を登り、七倉山までの登り返しはキックステップで登りきる。一歩一歩がキツい。
よし、登り切ったぞと思いスキーを履くが、ん?違う違う、ここは釈迦岳と七倉の間でしょ。滑るのは、七倉と四塚の間から。
今、履いたスキーを外し、また七倉山を登り込む。がんばれ、自分。
ようやく、七倉山の肩に取り付く。ひ〜ひ〜言いながら、スキーを履く。
本来なら、ここからの大斜面がサイコーのハズなのに、もう楽しんで滑る余裕は全くなし。ひたすらトラバース気味に休み休み下降していく。
比高150mほどを5分ほどかけて滑り降り、次はひたすら片斜面を斜滑降気味のトラバースで移動する。体力と時間に余裕があれば、なるべく高度を下げずに、清浄ヶ原の上部まで移動し、広い斜面を楽しく滑り降りるところだが、今回は、とにかく移動のためだけのスキー。こんなフラフラな自分でも、それなりの速度で進んでくれる。
結局、楽しみなハズの清浄ヶ原は、ほぼ全てトラバースで横断しただけで、見返坂との谷に突入。小桜平への登り返しも、途中、焦って予定より早めに尾根に取り付こうとし、無駄なトラバースをしてしまったが、とにもかくにも、小桜平に戻ってきた。
■無事、下山
時間は、13:20を回っている。
あとは、どれだけゆっくり行っても17時頃には楽々新道の登山口だろうと考え、少しホッとした。まあ、ここで焦っても仕方ない、慎重気味に進む。
来るときに心配していた、標高1500m以下の藪斜面も、慎重スキーで乗り切り、登山道を発見。休憩しながら、登山靴に履き替え、下山開始。
17時過ぎには、ほぼ予定通り、楽々新道の登山口に戻ってきた。
あとは、山崎旅館の近くに置いてきた、自転車がパンクしていないか、少し心配だったが、それも問題なし。
帰りの林道は20分ほどで通過。無事、駐車地点まで戻ってきた。
疲れた〜。
(大汝神社のご加護アリ)
■反省
・今回は、自転車はOKだったが、登り込みで、今の自分の体力を見誤り、先に進み過ぎてしまった。
ましてや、スキーのターンは、体力に余裕があってこそ楽しめるもの。ただの速い移動手段、という考えもあるし、そういった利用もするが、基本は山の斜面を自分の楽しい滑りで降りるのが主目的。フラフラで滑ってはつまらない。
スキーに限らずだが、全行程が終わった時点で、口ではイヤ〜疲れた、歩けない、と言いつつも、実はまだまだ余力がある、というくらいが、丁度よいと思う。
・大汝峰山頂の両足の痺れは、おそらく脱水症状ではないかと。楽々新道の登山口に戻るまでに1.5リットルは飲み、駐車場にもどるまでにさらに500mL飲んだが、登り込みの道中にこそ、もっと小まめに水分補給が必要だったかもしれない。
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