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Yamareco

記録ID: 1154916
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
増毛・樺戸

雨の雨竜沼、南暑寒岳 <26>

1974年10月04日(金) 〜 1974年10月06日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
33.3km
登り
1,487m
下り
1,109m

コースタイム

10月4日
札幌駅 10時15分発 ディーゼル車
滝川駅  11時29分着 12時30分発 国鉄バス
第2神竜橋 13時10分
暑寒ダム  13時47分
国領小学校跡 16時00分
登山道入り口 16時25分着、食事、16時50分発
南暑寒荘 17時50分着

5日
南暑寒荘 7時35分発
雨竜沼東端 9時15分〜25分 北周り
沼西端 10時00分、10分発
ザックデポ地(標高1100m付近)11時15分〜25分
南暑寒岳 12時05分〜08分 
雨竜沼西端 13時15分 南周り
沼西端 13時45分
南暑寒荘 14時55分

6日
南暑寒荘 8時25分
登山道入り口 9時25分
暑寒ダムの2キロ手前で、ヒッチハイク。11時50分
札幌地下鉄北18条駅 14時10分 着
天候 2日目から雨。
アクセス
利用交通機関:
バス
2017年06月11日 21:33撮影 by  Canon MG7700 series, Canon
6/11 21:33
2017年06月11日 21:42撮影 by  Canon MG7700 series, Canon
6/11 21:42
ノートの記録
ノートの記録
撮影機器:

感想

10月4日
 途中の橋が工事中で、国鉄バスは暑寒ダムまでは入らない。長い長いまがりくねっった川沿いの道を歩かされる。国領の村の遠いのにはあきれかえったけれど、静かな秋の雨に打たれながら、眺める紅葉は美しい。
 10数キロも歩いて、国領の村に着く。
 開拓村なのか? よくこんなところに住み着いたと思うところに無人家が十数戸。帰札後に、この村がこんなに荒れてしまったのは、減反政策などの農政の結果だったことを知る。人が去ってから、もうどれくらいたつのだろう。窓ガラスがなく、板が打ち付けられた小学校が痛々しい。

 登山道(林道)の入り口で昼食。4時をまわったばかりだと言うのに、もう薄暗い。小雨は相変わらずだが、暑寒山荘をめざすことにする。

 よく言ったもので、秋の夕日はほんとうにつるべ落としだ。谷間の林の中の道は、たちまち真っ暗に。熊避けのホイッスルを吹き、100メートル歩くごとに「オーウエ!」と声を上げる。水たまりの多い林道は、足元から目が離せない。切り株までが熊に見えたりして、心細かったけれど、ヘッドランプの明かりが心強い。

 「あと300メートル!」と声をかけたら、暑寒山荘小屋の前に出ていた。灯りが見えたのがうれしかった。予想以上に立派な山小屋。中はダルマストーブでぽかぽかだった。
 先着のパーティの人から、おにぎりを2個、いただき、ボンカレーの夕食をとる。ホエーブスは、修理に出したばかりなのに、パッキングが悪く、不調だった。

 3階建ての小屋の2階に泊まる。このシーズンには管理人もいなくて、開放状態らしい。
 雨は止まず、ときおり、風に乗って強く降る。夜中に目を覚ましたら、月の光が差し込んで明るかった。でも、すぐにまた、ガスがかかり、雨が落ちてきた。

10月5日
 朝食をとりながら、天気図を書く。大きな低気圧がオホーツク海に抜けたばかり。上空は快晴らしいのに、ガスがたちこめ、雨が降り出す。
 縦走するか、アタックして引き返すか、迷ったけれど、山荘にデポはせず、とにかく上に出てから進退を決めることにして、ポンチョに身を固める。
 ペンケペタン川は、そう大きくはない。登山道は吊り橋で渡り返しながら、なだらかな岸の側を選んで進んでいる。この川は、上部で、深い谷を一気につめる。すごい急流だ。
 沢の傾斜が緩くなると、道もなだらかになり、笹原のひと登りで雨竜沼へ。沼じゃなくて、湿原だよね。
 山吹色の原っぱが、波打っている。寒くなってきたので、ポンチョの下にヤッケを着ける。

 木道を歩き出してから、湿原の広さにびっくり。かなり来ただろうと思って、振り返ると、沼の入り口を指す標識は、まだすぐ、そこ。それに比べて(前方に続く)木道は、ずーっと遠くまで続いている。

 雨が小降りになると、南暑寒岳が姿を現す。ゆったりとして、思ったより大きな山だ。ずいぶん遠い。木道歩きは、明日の裏がつっぱる。

 たっぷり30分以上も木道の上を歩いて、やっと沼のはずれに着く。
 濡れた木道の上にビニルシートを広げ、ザックを背負ったままで一休み。雨の滴がソックスを伝って、どんどん靴の中へ。みじめだなあ。

 沼をあとにすると、すぐに灌木帯の登り。真紅の紅葉と白い幹とのコントラストが美しい。
 しばらくで、「南暑寒岳へ2km」の標識に出る。雨は北から横なぐりで、南暑寒岳の頂上は見え隠れしている。初めて、引き返そうと思う。でもガスの切れ間には、まだ青空が見え隠れしている。上空は晴れている。そのことに期待を
かけて、笹原の登りにかかる。

 雨はすぐに、本降りになった。スリップして四つん這いに転んだところをデポ地に決め、暑寒別の本峰も、増毛への縦走もあきらめて、南暑寒岳を空身で往復することにする。
 
食パンをお腹に詰め込み、出発。雨も風も強い。もう、空がない。道は背丈が1.5mくらいもある笹の原っぱの中をすすみ、さらに、北に向かう尾根を進むようになる。
 あと300mという標識が小さな湿地にあり、そこからひと登りで頂上に出る。
 ガスが強い風に乗って、体をたたき、いっぺんに寒さを感じた。広い頂上だと思っていたが、西側が大きく切れ落ちていて、びっくりする。三角点は北端にあり、そこが最高点らしかった。
 暑寒別岳本峰への尾根は、かなり深い鞍部となって、切れ落ちている。
 その向こうに、深い沢の源頭を隔てて、黒々とした大きな峰がせり上がっている。滝らしいものがあり、風に乗って風に乗って水音がいやに大きい。濃いガスのなかで見えなかったけれど、その峰が暑寒別岳本峰の頂上らしかった。

 帰途は快調にとばす。飛ぶようにしてデポ地にもどり、ザックを背負うと、そのまま休まず雨竜沼へ。灌木帯の登山道は、鮮やかな落ち葉で埋まっていた。
 
(暑寒別岳の本峰から、増毛の海岸までの縦走は、翌年6月に果たすことになる。)

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