笠ケ岳
岐阜県
hiker-masa
- GPS
- 09:20
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,093m
- 下り
- 2,095m
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13:09 下山開始-13:53 縦走路分岐-14:34 杓子平標識前-15:17 笠新道分岐-17:15 新穂高BT
| 天候 | 晴のち曇 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2010年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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くたびれましたが、まだここから1時間弱の歩きが残っています。
感想
前日の西穂高岳を、少しの間とはいえ眺めて登った笠ヶ岳から逆に見てやろうと思いついての山行です。
前日と同様、道の駅で車中泊(少しでも標高の低いところでないと寒いかと思って)。
夜明け直後くらいに深山荘の駐車場に向かいました。
そこで少し準備してから新穂高BTに。
トイレを済ませて出発です。
実は初めて歩く左俣林道でしたが、迷うことはあり得ません。
途中、これから登る笠ヶ岳を見ることができますが、あんなとこまで登るのか…と思わせてくれるくらい高い位置に山頂があります。
覚悟を決めつつ準備運動を兼ねる歩きを続け、笠新道分岐に到着。
水場は勢いよく水が出ています。
ここまで同じくらいのペースで歩いてこられた方があと2人ほどいましたが、僕を除く全員がわさび平方面へ向かわれました。
さて、ここから急登で名高い笠新道。
ここを使って日帰りできるかの挑戦が始まります。
全体的に九十九折りの登山道。高度はガンガン稼げます。
高度を上げていくと穂高の山並みが見えてきました。
西穂の姿を確認、奥穂や前年の白出沢もしっかりと目にすることができました。
また、焼岳や乗鞍岳もきれいに姿を見せています。
ところが、こうして景色を見ていられたのはそれほど長い時間ではありません。
またぞろガスが上がってきそうな気配になってきたのでした。
抜戸分岐まで天気が持てば…と思っていましたが、まったく淡い期待でした。
背後の景色は時と共に残念なことになりつつあります。
そんなおり、少し前から後ろに聞こえてきていた鈴の音が大きくなってきたので、休憩がてら追い越してもらうことにしました。
やってきた人は結構なお年の方に見えました。
僕自身もそれなりのペースで登っていると思っていたんですが、スゴイです。
スタスタと、まるで斜面などないかのごとくに歩き去ってしまわれました。
歩きを再開してしばらくすると下山してくる方とすれ違い。
少し上にライチョウがいたとのお話が聞けました。
登山を始めて3シーズン目。
これまでにライチョウを見たのは北海道のエゾライチョウのみでした。
本州のライチョウを見たのはこれが初めてのこと。
人間を見ても逃げない様子にひとしきり感動です。
ライチョウを見て元気づいてひと頑張り、といきたかったんですが、このあたりから少しずつ足が進まなくなってきました。
ひょっとしたら時間切れで山頂はあきらめることになるかも…との考えが浮かんできます。
その後少しすると杓子平に到着。
山頂方面はまだあまりガスがかかっていません。
抜戸岳方面や笠ヶ岳、錫杖岳方面の写真を撮りました。
ただ、まともに景色を写せたのはここまででした。
さて、ここまでもきつかったのですが、この先もかなりきつい登りが待っていました。
国土地理院の地図とは違う場所に道がついていたように思います。
滑りやすい場所もある急斜面にヘトヘトになりつつ、縦走路との分岐まで到達しました。
ここから先はほぼ完全にガスの中を歩くことになります。
そんなにアップダウンはなかったものの、この時にはほんの少しの登りでもかなりこたえるようになりました。
最後の小屋への登り、小屋から山頂への登りは本当にきついと感じました。
そしてたどりついた山頂からは無彩色のガスが充満した光景を眺めるのみ。
早々に小屋へ戻り、1時間ほどの休憩で下山。
薄い霧の中を進むような感じになってきました。
縦走路分岐から杓子平に降下しはじめて少しのところでまたライチョウが出現。
ハイマツの茂みの中から顔を出してくれました。
お楽しみはここまで。
後は延々と足を前に進めるだけ。
展望もなく、人ともすれ違うことのない歩きを3時間に渡って継続し、新穂高に戻りました。
約11時間の山行で笠ケ岳を終了です。
なんだか昨年から天気にはあまり恵まれていません。
8月の常念岳はなかなかだったんですけどね。
小屋やテントで泊まる時間があればもう少しよくなるんでしょうが…
要再訪の山が増えるばかりです。
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