【両神山】山道具の実地実験登山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,310m
- 下り
- 1,310m
コースタイム
天候 | 両日とも曇天 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山道狭い。渡岸箇所あり、増水時注意。渓谷沿いの山道に一部不明瞭な箇所もあるのでルートロスに注意。道標・リボン・踏み跡よく見て! |
写真
装備
個人装備 |
【不明】 中華製ポケッタブルザック 35L
【コメリ】風呂保温用厚手銀マット 【ダイソー】45Lポリ袋 【モンベル】ULドームシェルター1型 【finetrack】ポリゴンネスト4*3 【SOL】エスケイプライトビビィ 【不明】梱包材プチプチ 120×120 【SOL】青色ヒートシートブランケット 【山と道】U.L.Pad15s+ ゴムバンド 【SOL】ヒートシートブランケット213×105カット スタッフバッグ 【福徳産業】フィットマン Mサイズ 【カバーワーク】フレックスライト Lサイズ 【MSR】パックタオル パーソナル L 【アンダーアーマー】Tシャツ 【モンベル】ジオライン クールメッシュTシャツ 【TNF】ストライクトレイルフーディ 【TNF】ストライクパンツ 【モンベル】ジオライン クールメッシュ 【ワコール】cw-x スポーツタイツ 【モンベル】ULウインドショーツ 【Xソックス】ランニングスピード2 【モンベル】シャミースジャケット Mサイズ 【モンベル】スーパーメリノウールLWラウンドネックシャツ 【ノースフェイス】ホワイトランニング 【モンベル】スーパーメリノウールMWタイツ 【モンベル】ライトトレールアームカバー 【旭化成】ジップロック大・【クレハ】マチ付きフリーザーバッグM 【自作】ステンレス棒五徳用・アルミ風防・アルミ火皿 【bic】BICミニライター 【不明】木製先割れスプーン 【旭化成】ジップロックコンテナ小型 【ホリエ】チタンマグ 320cc 【自作】アルミ製ふた 【クレハ】マチ付きフリーザーバッグM 【ダイソー】アルミ製調味料トレー 【自作】スキムミルクパウチ皿 【モンベル】アルファ米が入っていた空容器 200g用 【カスケード】プラティパス ソフトボトル1L 【カスケード】プラティパス ソフトボトル0.5L 【コカコーラ】おーいお茶 冷温両対応ペットボトル500ml 【チャムス】ボトルクリップ 【Randy】ジューシーキャップ 【ペツル】イーライト 電池込 【オクトス】ダイニーマガイライン2.0mm径 【モントレイル】バハダ2+ソール&【シダス】RUN3D 【ウェンガー】スイスアーミーナイフ 【ギザ】ミニフィ ウエストポーチ2L 【MSR】パックタオル ウルトラライト M 【SUNcompany】サーモコンポ 【Dash】腕時計 【シャープ】SHーRM02 カバー含む 【cheero】power plus3 stick 3350mah 【ダイソー】キーホルダー式ミニUSBケーブル 【不明】歯ブラシ(短くカット) 【旭化成】ジップロック小 免許証・保険証コピー テレカ ボールペンの芯 【HONDA】フリードスパイクスマートキー 【クレハ】マチ付きフリーザーバッグL&【旭化成】ジップロック小 【セリア】ミニホイッスル ダクトテープ・予備ライター・予備電池・カラビナ トゲ抜き・目薬・鎮痛剤・正露丸・コンタクト・絆創膏・芍薬天草湯・ガーゼ・テーピング |
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感想
今回の装備は、食料・水・燃料等の消費重量を省いたザックの基本重量が約3.5kg+ウエストポーチが約500g、合計4kg未満になるよう抑えました。消費重量は水1500ml、食料・燃料・その他併せて約1kgなので全部でザック重量は約7kgです。その他に水500mlを外付けしています。
雪山でなくテント泊が可能な山域ということで今回両神山を選びました。
ツェルト泊するつもりでULドームシェルターも持参しましたが、雨&結露で濡れたり泥や落ち葉で汚れた場合、帰ってから自宅で洗って干さなきゃいけないけど、梅雨入りまじかで自宅で十分に干せない可能性もあったので、洗ったり干したりできなくてシェルターをカビさせるくらいなら小屋泊しようと思い、途中で変えました。
今回の登山は来るべき夏の縦走シーズンに向けていろいろと試したい事があり、初めて実戦投入するアイテムも多々ありました。
まずはザック。
アマゾンで買った中華製のポケッタブルザック。35Lで重さが380gしかない! しかも値段が約1000円(笑) ガレージメーカーのUL系ザックなみに軽い上に格安だったので、買ってみたものの、今回まで使うタイミングがなく今回初投入。安いのでガシガシ雑に扱っていける(笑)
今回使ってみて、軽量化していけばシェルター泊も可能だったが一泊2日の装備で荷物パンパン。ほんとに35Lもあるのか疑いたくなりました。とりあえずこのザックで長期の縦走は無理。しかも、ヒップベルトがないので肩に荷物が食い込んで肩こりになる。精々一泊程度からテントがいらない山小屋泊程度だろうと思いました。でも、軽いわりには生地はしっかりしているので少々ぶつけただけで穴が開くとか、破けるといったことはありませんでした。これからもたまに使ってみようかと思います。
次に、おにぎり作戦。
北アルプス縦走していて気になったのが朝の時間の使い方と朝食の準備でした。早朝早く立ちたいのに、朝食を作るのにお湯を沸かしたり、食事が終わるまでテントも片づけられないし食器もザックに入れられない。お湯を沸かさず食べられて、なおかつ食器も使わず歩きながらでも食べられ、ついでに軽量で腹持ちがいいものはないか考えたときに、アルファ米を使っておにぎり作れないか?と思い、今回実際に作ってみました。
前日の夕食の時にでもお湯で戻して作り置きしてしまえば、あとはいつでも食べられます。テント畳んで荷物すべてパッキングが完了した後で出発前に食べてもいいし、ちょっと歩いてから休憩の時にでも食べてもいいし、今回のように朝時間があるようならば味噌汁の中に入れておじやにして食べることもできるので、なかなかいいんじゃないかなと思いました。小さめに何個か作れば昼飯や行動食にもよさそうでした。ただ、味は改良の余地ありですね。
そして最後に、ハイドレ-ションの代用と湯たんぽ作戦。
去年の梅雨明け直後の7月に北アルプスを初めて登ってみて、涸沢の野営場と小梨平のキャンプ場では寝ていて寒さは感じませんでしたが、大天荘の稜線上にテント(シェルターだけど)を張った時に、下からの冷えはまったく感じなかったわりに上からの冷えが酷く、夜寒くて何度か目が覚めることがありました。寒さを我慢しながら寝ていましたが、一泊二日ならいいけど長期縦走となるとこれではだめだと思い、3000m付近の夏の10度以下の環境下でも、寒さを感じず寝れるように道具の改良が必要だと痛感しました。
熱の伝わり方には主に伝導・対流・輻射の三つがあります。
空気の熱伝導率は他の水や金属と比べてものすごく低いことで知られています。90度の熱湯に触れると火傷するけど、90度のサウナに入っても火傷しないのは水に比べて空気の熱伝導率がものすごく低いからなんです。
そして、ダウン製品が温かいのはその熱伝導率の低い空気を多く含む事ができるからであり、そして体温の輻射熱で暖められた空気を外に逃さないためです。ダウンそのものが温かいわけではありません。
じゃあ、化繊のポリゴンネストやめて3シーズンのモンベルのダウンシュラフを使えばいいじゃんって話になるのですが、一泊2日なら天気も選べますが長期の縦走だと天気を選ぶことができません。雨降り続きの中で生活することも出てくるでしょう。
そういった時に万が一荷物が水浸しになってダウン製品がすべてペタンコになったらと思うと、なかなかダウン製品が買えません。ついでに言うと、洗ったり手入れや保管等の管理が化繊の方が圧倒的に楽なのでなかなか買う気になれません。
そこで目を付けたのが梱包用のプチプチシートでした。空気が含まれていて断熱効果があり、濡れても全然平気。安い、そして圧倒的に軽い。ただ、ものすごく嵩張る(笑)
そしてもう一つ、輻射熱対策としてエマージェンシーシートを掛布団のように上からかけることで体の輻射熱を反射させて保温します。また、プチプチシートもエマージェンシーシートも外気との対流が起きないように大きめに作って、暖められた空気を逃さないようにしました。
もちろんこれ体温で結露します(笑) シュラフカバーのエスケイプライトビビーがあるのでシュラフまで濡れることはないですが、まあそういう点からもダウンシュラフより化繊シュラフの方が相性いいです。
プチプチが嵩張る点は今回マットと一緒にくるんで外付けしたのでなんとかなりました。雨降った時に外付けしているとザックカバー取り付けできないので、プチプチとマットが濡れる問題は解決していませんが(汗)。どっちも濡れても平気な素材だからまあいいか。
さらにもう一つ、寒いのなら体温以外の熱源を作ればいいのではと思って今回湯たんぽ作戦を実行してみました。そこで目を付けたのがプラティパスの500mlのソフトボトルと、熱湯も入れられる冷温両対応のペットボトルでした。
ただ、湯たんぽのためだけにソフトボトルとペットボトルの二つも荷物に追加するのは重量も増えるし癪に障ったので、思い切ってハイドレーションシステムをやめました。以前は2.5L入るプラティパス2とハイドレーションホースで登山していましたが、前々からプラティパスのホースが重すぎると思っていました。プラティパス2(キャップも含む)とホースで合わせて105gになります。
そこで目を付けたのが、チャムスのボトルクリップとジューシーキャップでした。ジューシーキャップはハイドレーションと同じで吸うと水が出てくる仕組みで、また幼児用に作られているのでひっくり返してもこぼれません。いちいちボトルのキャップを回さなくても片手で開けられます。また、ボトルクリップは体にボトルが密着するのでカラビナ式と違って登山中にボトルがぷらぷらしません。
ペットボトルの水が無くなったら500mlソフトボトルから給水し、それもなくなったら今度はザックの中にある1Lのプラティパスをペットボトルとソフトボトルそれぞれに入れ替えて、空になった1Lプラティパスはくるくる畳んで……というような運用ができます。ハイドレーションの時はザックの中の残量がわかりませんでしたが、このシステムなら500mlずつ減っていくのが確実に分かります。飲む水の量の調整が容易になりました。
さらに、今回のシステムだと今までのハイドレーションシステムに比べて少しばかりですが軽量化できました。1Lプラティパス24g、ソフトボトル20g、ペットボトル24g、チャムスボトルクリップ7g、ジューシーキャップ15g、合計90g。約15gの軽量化です。
この2つを組み合わせればペットボトルでもハイドレーションと似たように運用できるのではないかと思い今回実践投入してみましたが、なかなか使い勝手がよく、湯たんぽも作れて暖かく寝れたし、さらに軽くなったしと非常に良かったです。
ともかく、いろいろ実験できて満足な山旅でした!!
もし、なにか他に寒さ対策のいいアイデア、簡単な朝食のアイデア等お持ちの方いましたら是非教えてください。
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